実は逆効果も!?秋バテ予防にやりがちな3つの間違いケアと間違いケアを知らせるサイン
2023/09/25
行楽シーズンの秋、お出かけしやすい季節なのに秋バテで体がだるい。対策しているのに改善しない…なんて事はありませんか?実は良かれと思って実行しているセルフケアが、逆効果なんてこともあるんですよ。
今回は、季節の健康管理に詳しい、看護師・薬膳師としての知識を活かした記事を得意とするライターの薬膳ナースけいこさんに教えてもらいました。
旬のものをたくさん食べたら元気になる!?
旬の食べ物には、その季節におきやすい不調を予防する力を備えている食材が多く、各々の季節の旬の食材を積極的に摂り入れて健康管理に役立てること自体は間違っていません。むしろ、おすすめしたい食生活のスタイルです。
ですが、秋には注意してもらいたい点があります。
野菜、果物などの食材は、古くから自然環境の中で進化してきました。食べ物が少なくなる冬に備えて体に糖を蓄えるために、秋が旬の食材は「含まれている糖の量が多い」傾向にあります。現在の私たちの生活は、冬に食べ物が減る心配がほとんどなくなりました。飲み物や菓子類など糖が含まれている飲食物が年中流通しています。
実は、糖を摂り過ぎると「体のだるさ」「疲労感」を感じやすくなります。
たくさん食べているのに体がだるいと感じる方は、旬の食材を摂りつつも「糖の摂り過ぎになっていないか」という視点を持つことも大切です。
水分をたくさん飲んで健康美肌に!?
乾燥が気になる季節、体も肌も乾燥するのは良くないから、渇きを癒すためにたくさん水を飲む。
確かに、こまめに水分を摂ることは、体や肌のケアに大切なことです。健康と美肌のために、毎日数リットルの水を飲むという方法がメディアで紹介されることもあります。
ただし、水分を代謝できる量は人によって違うことも知っておかなければなりません。
体重、年齢、体質によっては、たくさん水を飲むことで不調を招くことがあります。秋バテ予防と思ってたくさん水を飲んでいたのになんだか体が重だるくてむくんできたという方は、飲水量が自分にとって多い可能性があります。
水を飲んだ後に胃のあたりを触ると「ポチャポチャ」音がする、「むくむ」などの体からのサインがあれば、量を減らしてみましょう。
スタミナ食材をたくさん食べて元気に!?
焼肉などのスタミナ食材をたくさん食べると元気になりますよね。ですが、注意したいのは胃腸が弱っている可能性があるという事です。
夏に冷たい飲食物を摂ることが多かった方は、胃腸が冷え、胃腸が弱ることからくる消化吸収する力の低下が考えられます。そんな時は、蒸したりスープにした鶏肉をとると消化の負担が減って体力も回復しやすくなります。
また、イモ類は胃の働きを助けるので一緒に調理するのがおすすめです。
自分の舌を見た時に、「舌苔(ぜったい)」という白い苔のようなものが厚く付着している時は胃が弱っているサインです。胃の症状を自覚する前に現れることもあります。
サインに気づいたら、こってりしたものを控えて消化にいいものを選ぶことで、体に負担なく体力を回復することができます。
健康に対するセルフケアの情報が多い中で、何を選んだら良いかわからなくなることもあるかもしれませんが、「今の自分のコンディションに合っているか」という視点で選ぶことも大切です。
自分に合った健康づくりで、秋を元気に楽しみましょう。
■執筆/薬膳ナースけいこ…薬膳師/看護師/経絡ヨガ指導者/薬膳茶エバンジェリスト。知って活用、暮らしに溶け込む健康づくりをテーマに情報を発信中。Instagramは「@keiko89zen」。
編集/サンキュ!編集部