「風邪は治ったはずなのに、体が重い」「咳や喉の違和感がなかなか抜けない」「以前より疲れやすく、気力も戻らない」といったことはありませんか?
じつはこれ、気合が足りない…といったことではなく、病後の体の状態と関連深いんです。
ここで無理をすると、「回復が長引く」→「再び体調をくずしやすくなる」という悪循環に入りがち。
今回は、病後のコンディションを立て直すための薬膳の知恵を看護師で薬膳師の薬膳ナースけいこがお伝えします。
薬膳から見る「病後に起きやすい不調」の正体
薬膳では、病後の体を「エネルギーも潤いも足りていない状態」と考えます。
具体的には…
・熱や炎症で体力が一気に消耗
・食欲低下で、回復に必要な栄養が不足
・乾燥で喉や鼻の粘膜、皮膚の潤いが足りない
・自律神経が乱れ、眠りが浅くなる
40歳以降の女性はもともと回復力が落ちやすいため、 「治ったと思って通常運転」に戻すと、だるさや不調が長引きやすくなるのです。
病後は「消化にやさしく、しっかり補う」が基本
回復を早める食事のポイントは、 胃腸に負担をかけず、少しずつ体力を戻すこと。おすすめは、温かくて消化しやすいものです。
例えば…
・おかゆ、雑炊、うどん
・野菜たっぷりのスープ
・湯豆腐、卵とじ
たんぱく質は、
鶏肉・卵・豆腐・白身魚など軽めのものから始めましょう。
「しっかり食べなきゃ」と無理に量を増やすより、少量でも「やさしくエネルギーをあたえてくれやすい形」でとり入れることが大切です。
薬膳的に 回復期におすすめの食材
病後の体をやさしく立て直す食材を、 日常に取り入れやすい形で紹介します。
鶏肉
消耗した体力を補い、疲れにくい体にしてくれます。
スープや雑炊にすると吸収もよくなりますよ。
りんご
弱った胃腸を休ませ、体に潤いを与えます。
すりおろしや加熱がおすすめです。
しょうが
冷えやすい回復期の体を内側から温め、消化を助けます。
白ごま
喉や肺、大腸に潤いを与えます。すりごまにするか、よく噛んで食べると吸収がよく消化に負担がかかりません。
病後は、体力より先に気力が落ちやすい時期。「もう大丈夫」と思っても、予定を詰め込みすぎないことが重要です。
風邪が治ったあとこそ、体を立て直す大切なタイミング。病後の養生は、次の不調を防ぐための「未来のためのケア」。焦らず、自分の体を労わってあげてくださいね。
■執筆/薬膳ナースけいこ
大人女子が疲れにくい体と心で生きていくために東洋医学、西洋医学、脳と心の仕組みを使った暮らしに溶け込む健康習慣を発信。看護師、薬膳師として25年以上の実践経験を持つ令和元年生まれの息子を子育て中のママでもある。
Instagramは@keiko89zen
編集/サンキュ!編集部