下駄?草履?浴衣に合わせるオススメ履物と足が痛くならないコツを紹介

2018/07/21

浴衣を着付けたのはいいけれど、さて出かけるときの足元には何を合わせるのが正しいのでしょう。今回は、大人の女性にふさわしい履き物と選び方、足が痛くならないためのワンポイントなど、浴衣の足元にまつわるお役立ち情報をご紹介します!

浴衣の足元には「下駄」が一般的

着物の履き物には「草履(ぞうり)」と「下駄(げた)」があります。
草履は主に表面が革製や布製で、底がなめらかに作られている履き物。足袋(たび)とセットで着用し、普段着向けからフォーマル向けまであります。
一方、下駄は主に木から作られ、裏側には歯(接地用の突起のようなもの)がある履き物。素足のまま履くこともでき、こちらは普段着向けです。浴衣で出かけるときは下駄を選びましょう。

大人の女性に似合う下駄はこれ!

足を乗せる台の形や底の形もさまざまにある下駄。コーディネートや履きやすさを考えて、自分にぴったりのものを選びたいですよね。ここでは、数ある下駄の中から代表的な形とその特徴をご紹介。下駄選びのヒントにしてみて!

サンダル感覚で履きやすい「右近(うこん)」

出典:着物屋くるり

近頃の下駄で最も一般的な形とも言えるのが「右近」。横から見ると、土踏まずのあたりがくり抜かれたような形状が特徴です。サンダルと似た感覚で履けるので、下駄に慣れていない人にもおすすめ。

「三味右近(しゃみうこん)」

出典:着物屋くるり

先にご紹介した「右近」と底の形状は同じですが、台を上から見ると四角くこざっぱりとした印象。浴衣を大人っぽく粋に着こなすなら、足元にはこんな形の下駄を合わせるとぐっとおしゃれに!

安定感◎で上品な「舟形(ふながた)」

出典:着物屋くるり

「舟形」は下駄の一種ながら、底に歯がなく足元がやさしい印象に。下駄の中では最もきちんとした履き物と言えます。安定感があり、長時間履いていても疲れにくいところもポイント。

ほかにも、「千両(せんりょう)」や「芳町(よしちょう)」など、歩くと下駄の歯がカランコロンと鳴る、昔ながらの下駄もあります。
下駄を選ぶときは、できれば実際に試し履きをして、履き心地や歩き心地を確かめてみましょう。

足が痛くなるのを防ぐコツ

下駄を履いて出かけると足が痛くなる・・・そう思い込んでいる人も少なくないのでは。でも、痛くなる前に次のような対策をしっかりしておけば大丈夫!

新品の下駄は鼻緒をほぐす

靴でも新品のものを履くと靴擦れが起こりやすいもの。購入したばかりの下駄を履いて出かけるときは、鼻緒の前の部分を引っ張って緩めたり、鼻緒を指でもんで柔らかくするなど、事前に固い鼻緒をほぐしておくと、足先がスムーズに入り、足が擦れる心配も少なくなります。

指を鼻緒に押し込みすぎない

指の付け根まで鼻緒にグイッと押し込んで履くと、足の指や甲が痛くなってしまう原因に。指は鼻緒に少しだけ挟み込むのが正しい履き方です。鼻緒にほどよくフィットする程度に差し込めば、脱げることはまずありません。

指の付け根にテーピングする

鼻緒に足の指が擦れて痛くなるのが心配な人は、あらかじめ指の付け根に絆創膏などを貼っておくのもおすすめです。

足袋を持参する

お祭りや花火大会などは、行き帰りの移動だけでも大変。帰り道、「どうしても足が痛くて歩けない・・・」なんていうトラブルにみまわれないために、出かけるときは足袋を持っていくと安心ですよ。

お気に入りの下駄で出かけよう!

せっかく浴衣を着付けても、履き物がふさわしくないと全体の見映えも残念なことに。今年の夏は、浴衣とともにぜひお気に入りの下駄を探してみてください。自分の足に合った下駄を選んだら、正しく履いてお出かけを思いっきり楽しみましょう!

監修/着物屋くるり
スタイリッシュなコーディネートや品揃えが人気の着物ショップ。東京と大阪に店舗があり、オンラインショップも展開。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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