美肌のプロが教える!アラフォーがやってはいけない夏のスキンケア
2022/07/08
強い日ざしが気になる季節が到来!間違いだらけのスキンケアをしていたら、この夏で一気に肌が老け込んでしまうかもしれません。でも、これを読んでおけば、夏の日ざしもエアコンの乾燥も美肌で乗り越えられますよ♪
<教えてくれた人>
小林暁子先生
小林メディカルクリニック東京院長。順天堂大学病院の内科・皮膚科に勤務後、06年にクリニックを開院。腸内環境が美容にも影響を与えることに着目し、体の内側から美肌へと導くスペシャリスト。著書に『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)など。
外へ出なくても油断大敵!家の中でも肌は乾燥&紫外線からダメージを受けます
この夏は、以前より長時間のお出かけやその頻度が減ることが想定されます。しかし、家にいても紫外線は降り注ぎ、むしろ家の中にいる時間が長いとエアコンによる肌の乾燥にも注意が必要です。だからといって、頑張りすぎる必要もありません。正しいケアの知識を得て、しっかりお肌を守ってあげましょう!
NG1 夏場はテカリが気になるから、取りあえず化粧水のみですませちゃう
→ 化粧水のみはNG!乳液やクリームを使うと◎。
エアコンによる乾燥や紫外線によって、夏の肌はダメージを受けやすい状態。なので、化粧水のみでは不十分。必ず、保湿用に乳液やクリームを重ねましょう。化粧水はさっぱりタイプなど、どんな種類でもOK。
NG2 夏はよく汗をかくので洗顔は鼻のまわりも念入りにゴシゴシ
→ 「美肌菌」まで落ちてしまうので洗浄剤はよく泡立てて、ていねいに!
実は皮膚の表面には、ニキビや肌荒れ、老化を防いでくれる、通称「美肌菌」という菌がたくさん。過度な洗浄やピーリングをすると、この菌が減少して免疫バランスがくずれてしまいます。洗浄剤はよく泡立てて、こすらずに時間をかけてていねいに洗顔しましょう。
「美肌菌」を整えるには?
過度な洗浄や防腐剤が入った化粧品などによって数を減らさないことが第一。また「美肌菌」は腸内にも存在していて、腸内環境を整えることが美肌への近道に。手軽なのは乳酸菌と水分、菌の餌になる食物繊維をしっかりとること!
NG3 お風呂のあとの保湿は汗が引いてから!
→ 冷蔵庫で冷やしたタオルで汗を拭いてからスキンケアすべし。
汗がだらだら噴き出ている状態では、化粧品も汗と混じってしまいます。吸湿性の高いタオルや冷蔵庫であらかじめ冷やしたタオルで汗を拭いてからスキンケアをするのがおすすめ。エアコンやクールドライヤーで汗を引かせるのは、乾燥が進むばかりで逆効果です。
NG4 「室内だからいっか」と日焼け止めは塗らない
→ 窓を透過する紫外線もある!オバ肌防止に日焼け止めは必須。
波長の長い紫外線A波は、曇りでも、室内にいても窓を透過して入ってきます。これは肌の奥深くまで届き、DNAを傷つけて、シミやシワといった肌老化を招く原因に。このダメージは取り返しがつかないので、必ず日焼け止めを塗りましょう。電車や車の中でも要注意です。
NG5 汗をかいて肌の表面がベタベタ。だから乾燥は大丈夫
→ 実は肌の内側から乾燥が始まる「インナードライ」の可能性があります。
体内の水分が欠乏した状態になると、おでこや鼻は皮脂で脂っぽいのに、肌の内側は水分不足で乾燥する「インナードライ」の状態になりやすいです。口の中がネバネバしたり、尿量が少なくて色がいつもより濃い場合は、水分がたりていない証拠。まずは水分をとって。
「インナードライ」はこう対策・予防しよう!
小まめに水分をとるとともに、ひどく汗をかく環境では、ミネラルや塩分もしっかりと補給して。メイクは化粧水や乳液、クリームなどを少量手のひら全体に取り、押さえるようにしみ込ませれば、くずれを防ぐことができます。
NG6 うっかり日焼けしても、美白ケアすれば大丈夫!
→ まずはしっかり保湿をして肌の状態を整えることが最優先。
夏は美白ケアを重視しがちですが、肌が整った状態になっていないと、効果が充分に出ません。保湿が第一です。特にヒリヒリと炎症しているときは、まずは肌を冷やし、保湿でバリアー機能を整えてから。
参照:『サンキュ!』2020年8月号「アラフォーがやってはいけない夏のNGスキンケア」より。掲載している情報は2020年6月現在のものです。構成/坂井勇太朗(風讃社) 取材・文/岡部さつき 編集/サンキュ!編集部
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