納豆にも「旬」があるって知ってる?納豆好きは見逃せない、ツウな食べ方も紹介!
2023/01/09
納豆は、ご飯と相性がよいだけでなく、タンパク質、食物繊維といった積極的にとりたい栄養素が豊富に含まれている優れた食品でもあります。通年、スーパーやコンビニなどで目にしますが、そんな納豆にも旬があるのです。
管理栄養士のゆかりさんに、納豆の旬や、よりおいしく食べられる方法について教えてもらいました。
納豆の旬はいつ?
納豆は、蒸した大豆に納豆菌を加え、保温・発酵・熟など成の段階を経てつくられます。そんな納豆の原材料である大豆は、10~12月ごろに畑で収穫されます。(国産の場合)
収穫された大豆は、数カ月貯蔵することで余分な水分が飛び、うま味が凝縮されるのだとか!その大豆を使ってつくられるので、納豆の旬は【1月~2月ごろ】となるのです。旬の納豆は、ふっくらとした食感で甘味が強く、味わい深くなっているとされていますよ。
あまりなじみがないかもしれませんが、納豆の旬に当たる1月6日を「納豆のお年取り」の日と呼んで、地方によってはつぶした納豆を入れた味噌汁を家族全員でいただく風習があります。この日に納豆を食べることで、病気知らずで一年をすごせるようになるんだそうです。
納豆のツウな食べ方
納豆は、汁物に入れたり、チャーハンの具に使われるなど、料理の食材としても使われますが、多くはごはんと合わせてシンプルに味わう人が多いのでは?
醤油ベースでだしと甘味が加えられた納豆のタレや、辛子と混ぜるのが定番ですが、混ぜ方一つでも味わいが大きく変わります。
<混ぜる回数>
特殊な機械を使って数値的においしさを分析したところでは、400回混ぜることでうま味が一番高まることがわかったという結果がでたそう。それ以上になると、味はほとんど変わらず、納豆の粒がくずれて食感に変化がみられる程度なのだとか。
<タレを加えるタイミング>
また、最初に納豆にタレを合わせてから混ぜるよりも、混ぜてから合わせた方がうま味が高まるようです。(さらにこだわりたい場合は、100回混ぜるごとに少量ずつ加えるのがベストといわれていますよ)
うま味の素となるアミノ酸が増えるというよりも、混ぜて納豆の糸が空気をふんわりと抱え込むことで舌への口当たりがなめらかになり、より味わいやすくなることがうま味が高まるといわれている理由です。
100回混ぜるだけでも少し時間と手間がかかりますが、より強く納豆のうま味を味わいたいというかたは、ぜひ挑戦してみてくださいね!
よりおいしく納豆を味わおう!
納豆は食べる時期によって味わいが異なり、食べる前の混ぜ方によって、よりおいしく味わうことができるのです。
納豆好きのみなさん!ぜひ違いを楽しんで、納豆の奥深さを感じてみてくださいね。
■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部
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