白い背景に新鮮なほうれん草

ほうれん草の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介

2022/08/13

ほうれん草がいつの間にか冷蔵庫でしなびてしまっていたという経験があるかたも多いのではないでしょうか。この記事ではほうれん草を長期保存できる冷凍方法を紹介しています。新鮮なうちに冷凍してしまえば、好きなときに料理に加えられます。冷凍ほうれん草をつくってみましょう。

ほうれん草をおいしく冷凍保存する方法

それでは、ほうれん草をおいしく冷凍保存するためにはどのようにすればいいのか紹介します。

冷凍保存する方法は主に生のままと茹でてからの2種類あります。どのような料理にほうれん草を使いたいかによって冷凍保存の方法を使い分けましょう。また、冷凍するときに使いやすいように小分けすれば、必要以上の量を解凍する必要がなくなります。

冷凍保存の方法とどのようなメリットがあるのかを2種類、詳しく紹介します。

茹でてから冷凍する

ほうれん草の鮮やかな緑色と甘みを残して保存したい場合は、ゆでてから冷凍する方法がおすすめです。和え物やスープなどのほうれん草の緑色が映える料理に使うとよいでしょう。

すでに下ゆでされているため、柔らかくなっており、手間のかかるあく抜きもできていて、すぐに調理に入れるのが便利なポイントです。

ゆでたほうれん草を使った冷凍保存方法を紹介します。

1.ほうれん草を洗う

買ってきたほうれん草はきれいなものでも根元に土が残っていることがあります。土が残ってしまうと食感が悪くなるなどしてしまうため、しっかりと落としておきましょう。

まず、根元を水に3分ほどつけておき、汚れが落ちやすくなるようにしておきます。流水をあてながら、根元を広げるようにして指で土を落とします。

根本の土が落ちたら、ほうれん草を逆さにして、根元から流水をあて、ほうれん草全体を洗えば終わりです。

2.沸騰したお湯に塩を入れてゆでる

ほうれん草1束(約200g)が十分に浸る熱湯(約1L)で茹でましょう。

水1Lに対し、塩小さじ1を入れて沸かします。お湯が沸いたらほうれん草の茎だけを30秒ほどゆで、残りのほうれん草全体を沈めて20秒ほどゆでましょう。

ゆで時間の目安は、冷凍すると柔らかくなるため、ほうれん草がふにゃふにゃになるまでゆでず、少し硬めにゆでると食べるときにちょうどよい硬さになるでしょう。

3.冷水で冷やす

ゆで終わったら、すぐに氷水に上げます。冷水でも構いません。ゆでてからすぐに冷やすことで、火のとおりすぎを防ぎます。さらに、ほうれん草の鮮やかな緑色を保ち、あく抜きができるのです。氷水の中でさっと泳がせ、中の方までしっかりと冷ましておきましょう。

ほうれん草はいつまでも水につけておかず、冷めたらすぐにざるなどに引き上げて、水を切っておきましょう。

4.水気を絞り食べやすい大きさにカットする

ほうれん草を氷水から上げたら、水気を絞りましょう。ほうれん草の根元をそろえ、手でぎゅっと絞り、水気を切っていきます。

水気がなくなったら、解凍後に使いやすい大きさに切り分けましょう。大きさは3~4cm程度にしておくと、調理がしやすく、食べやすいサイズになります。

一度、水気を絞っても使いやすい大きさに切った後に水気が出てくることがあるため、切り分けた後も絞るとよいでしょう。

5.小分けにして冷凍庫へ

食べやすい大きさに切り分けたら、1食分に小分けして保存しましょう。

だいたい1食分ずつをラップに包み、さらにジッパーつきの冷凍用保存袋や容器に入れましょう。このとき、できるだけ空気を抜いて、口を閉じるようにすると冷凍庫内のにおい移りを防いだり、冷凍庫内でバラバラになったりするのを防げます。

厚みのある塊にせず、平たくして金属製のバットなどの上で冷凍することで、冷凍する時間や解凍する時間が短くなります。

生のまま冷凍する

では、次にほうれん草を生のまま冷凍する保存方法を紹介します。生のまま冷凍することで、解凍するときに柔らかくなるため、お湯を沸かしたり、ゆでたりする手間が省けるおすすめの方法です。

生のまま冷凍したほうれん草は、冷蔵しているほうれん草のように、煮物や炒め物だけでなく、サラダにも使えます。

ほうれん草を生のまま冷凍する方法を紹介します。

1.ほうれん草を洗う

ほうれん草はしっかりと洗ってから冷凍しましょう。まず、根元を水に3分ほどつけておき、汚れが落ちやすくなるようにしておきます。

流水をあてながら、根元を広げて指で土を落とします。次に、ほうれん草を逆さにして、根元から流水をあて、ほうれん草全体を洗えば終わりです。

2.よく水気を切り食べやすい大きさにカットする

冷凍する前にほうれん草についた水気をしっかり切っておきましょう。ペーパータオルなどを使って、しっかりと拭き取り、3~4cm程度に切り分けます。

ほうれん草の根元は栄養価が高く、ほうれん草の風味も濃い部分のため、捨てずに分けて保存し、味噌汁などに使いましょう。

3.小分けにして冷凍庫へ

冷凍する時の小分けはパーツごとにすると、使い勝手がよく、加熱ムラなどの心配もありません。

茎や根元はラップに包み、分けて保存します。葉は2茎分ほどを1食分として小分けにするとよいでしょう。生のまま冷凍したほうれん草の葉は凍ると砕けやすいため、まとめて冷凍せず、1度で使う分ごとに小分けしましょう。

小分けにするときは空気を抜いてから、袋の口を閉じて保存します。

ほうれん草の解凍方法

ほうれん草
y-studio/gettyimages

冷凍したほうれん草は生のままのものでも、ゆでてあるものでも、その後の調理方法によって解凍方法が変わります。

味噌汁や炒めものには凍ったままのほうれん草を加えて調理しましょう。お浸し・和え物などの場合は自然解凍や電子レンジが適しています。

ほうれん草のえぐみが気になる場合は、熱湯に凍ったままのほうれん草を入れ、1分ほど加熱してから使用しましょう。

冷凍したほうれん草の活用レシピ

それでは、実際に冷凍したほうれん草を使っておいしい料理をつくってみましょう。

グラタンやパスタ、和え物など、メインでも副菜でも、冷凍ほうれん草は活躍してくれます。紹介するレシピを参考に気軽に使える冷凍ほうれん草を試してみましょう。

カボチャとホウレン草のグラタン

出典:E・レシピ

冷凍のカボチャと冷凍のほうれん草を使って、簡単につくれるカボチャとほうれん草のグラタンをつくりましょう。

カボチャとほうれん草はすでにカットと下ゆでされているため、解凍してそのまま加えるだけです。クミンパウダーを加えることで、スパイシーな香りがアクセントになります。

ホワイトソースを手作りしたことがないかたでも挑戦しやすいレシピです。

ホウレン草のおろし和え

出典:E・レシピ

彩りが足りないときやちょっと1皿増やしたいという時にお手軽なのがホウレン草のおろし和えです。

油揚げは香ばしく焼いておき、ほうれん草などといっしょに混ぜ合わせましょう。大根おろしが口の中をサッパリとしてくれる、甘酢味のお料理です。

油揚げや大根おろしも冷凍できる食材のため、小分け冷凍しておけば、時間と手間をかけずに1品増やせます。

カキとホウレン草のパスタ

出典:E・レシピ

味つけは塩と粗びき黒胡椒だけのシンプルなカキとほうれん草のパスタをつくってみましょう。

カキとほうれん草の味を活かしたパスタはニンニクの香りで食欲がそそられる1皿です。生のカキを使う場合は下処理が必要ですが、冷凍のカキを使うと素材も調味料も加えて炒めるだけで完成する、簡単なのにおいしいオイルパスタです。

パスタをゆで始めたら、具材の調理も始めましょう。パスタをゆでている間にさっとできてしまう便利なレシピです。

ほうれん草の保存は冷凍を活用しよう

ほうれん草は新鮮なうちにさっとゆでて冷凍したり、生のままで冷凍したりしてしまいましょう。

冷蔵庫の中でしばらく置いておくよりも、新鮮なうちに下処理しておくことで、食べたいときにほうれん草の彩りや甘みを楽しめます。

しっかりと土を流し、食べやすく切って冷凍すれば、解凍にも手間がかかりません。調理しやすいようにパーツごとや1食ごとに分けて冷凍しておいて、時間のないとき、少しだけ足したいときに手軽にほうれん草を料理に使いましょう。

参考サイト

 
 

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