「納豆」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2022/10/12
納豆の冷凍保存を活用していますか。納豆は冷凍保存に向いている食材で、活用方法もたくさんあります。本記事では納豆を冷凍保存する際のポイントや解凍方法、冷凍納豆を使えるレシピなどを紹介しています。冷凍納豆を活用するヒントとして一読してみてください。
納豆を冷凍する際の注意点
納豆を冷凍保存するときにポイントとなるのは、空気に触れないようにしっかり密閉することです。納豆の多くはパックで売られていますが、パックのまま冷凍保存することも可能です。
しかし、パックのままだと通気性がよいため冷凍でも空気にさらされ、冷凍焼けや乾燥、臭い移りなど、品質が変化してしまうことがあります。パックのまま冷凍する際も、空気を遮断できるように、保存用袋に入れたりラップで包んだり工夫が必要になります。
納豆はパックのままで冷凍するのがおすすめ
パックの状態で買ってきた納豆は、封を開けずにそのまま冷凍してしまえば、簡単に保存できるのでおすすめです。ただし、本当に買ってきたままの状態では品質劣化が懸念されるため、一工夫が必要になります。
ここでは、納豆を冷凍保存する方法を紹介します。最も簡単な方法や品質の劣化を防ぎつつ長く保存できる手順など、保存方法の選択肢を覚えておきましょう。
パックのまま保存袋に入れ冷凍庫へ
パックの納豆を買ってきたら、そのまま冷凍保存してしまうのも簡単です。しかし、パックは通気性があるため、空気に触れて長い保存の間に納豆の品質は劣化してしまいます。
品質をなるべく長く保ちながら、簡単に保存する方法としては、納豆をパックのまま保存袋に入れて冷凍する方法が挙げられます。保存袋に入れて空気を抜くだけの手間で済むため、品質劣化を防ぐ保存方法としては簡単で手間のかからない方法です。
パックをラップで包む
パックをラップで包んで冷凍保存する方法も、空気を入れないようにラップを巻く手間で済むため、保存袋保存同様に簡単な方法といえます。
空気が入らないように気をつけることと、ラップが保存中にはがれてしないようにしっかり包むことがポイントです。保存袋がないときに使える方法として覚えておくとよいでしょう。
一度パックから出して味付けをして密閉できる容器に入れる
冷凍前にひと手間かけて保存すると、解凍後は手間なく、すぐに食べられます。パックを開け、2~3パック分まとめて保存袋や保存容器に移します。味付けとネギや大葉、じゃこなどのトッピングを入れてかき回しておきましょう。
味つけとトッピング類を混ぜたあとの納豆は、保存袋や保存容器の中で平らにならして空気を抜き冷凍します。1食分に分けたいときは、保存袋を折り曲げて分量を分けておきましょう。
納豆の解凍方法
冷凍した納豆を解凍する方法は2つあります。納豆かけご飯にするための解凍方法と、納豆を材料にした火を使う料理に用いる場合とで解凍方法が異なります。
また、一般的な食材では解凍方法として用いられている方法であっても、納豆の解凍としては適切でないため、あわせて覚えておくようにしましょう。
ここでは、用途に応じた納豆の解凍方法と、やってはいけない解凍方法を紹介します。
半日前に冷蔵庫で解凍
冷凍した納豆は、冷蔵庫に移して半日程度で自然解凍できます。食べたり使ったりする1日から半日程度前には、冷凍庫から冷蔵庫へ移して保存しましょう。
納豆かけご飯を楽しむときや和え物に使うときなど、納豆を加熱せずに使いたいときには冷蔵庫で自然解凍しましょう。なお、解凍後はパッケージに記載されている賞味期限や冷蔵保存していた保存期間などに関わらず、早めに食べることをおすすめします。
調理に使用する際は冷凍のまま
汁物や炒め物など、加熱料理に納豆を材料として使う場合は、解凍処理をすることなく、直接調理に使って構いません。冷凍納豆は糸を引かないため、生の状態よりも調理をしやすいのでおすすめです。
納豆に含まれる「納豆キナーゼ」は、加熱すると壊れやすくなりますが、納豆に含まれる他の栄養素は加熱しても壊れないため、加熱調理しても納豆の栄養を摂取できます。
電子レンジで解凍はしない
冷凍した食品は電子レンジで解凍するのが一般的ですが、納豆の電子レンジ解凍はやめておきましょう。
納豆を電子レンジで解凍すると、風味や食感が損なわれます。また、納豆独特の臭いが電子レンジに充満してしまい、その後の電子レンジを使った調理にも影響してしまう可能性も否定できません。加熱時と同じようにナットーキナーゼが失われる可能性もあります。
冷凍納豆の保存期間は?
パックのまま冷凍した納豆の保存期間は3週間程度、パックから出して味付けしトッピングを加えた納豆の保存期間は2週間を目安としましょう。保存期限がわかりやすいように、冷凍保存した日、あるいは、保存期限を保存袋や保存容器に記載しておきましょう。
冷凍した納豆の活用レシピ
冷凍保存しておいた納豆は、自然解凍してご飯にかけて食べるだけでなく、和え物や揚げ物、汁物などの具材としても活用できます。
ここでは、冷凍保存した納豆を活用できるレシピを紹介していきます。もちろん冷凍していない納豆を使うこともできるレシピなので、納豆を積極的に取り入れる参考にしてみましょう。
納豆の味噌汁
「納豆の味噌汁」はレシピ名のとおり、納豆を具材に使った味噌汁です。簡単に作れる料理で、冷凍保存した納豆があればそのまま出汁に入れて解凍も同時に行えます。
大葉も具材として使うことで、大葉の香りに多少納豆の臭いも和らぎます。納豆汁は、納豆のネバネバした感じや臭いが抑えられるので、納豆が苦手な人も一度試してみてはいかがでしょうか。
オクラ納豆
「オクラ納豆」はパック納豆についているタレやカラシも利用し、いつもの薬味代わりにオクラを入れて、食感を変えて納豆を楽しむレシピです。生のオクラを刻み込むだけなので、調理時間をかけずにいつもとは違う納豆にできます。
加熱せずに和える料理なので、冷凍納豆はあらかじめ解凍しておきましょう。解凍した納豆は生の納豆よりも多少柔らかい食感になるため、オクラを入れれば歯応えを感じられる料理になります。
納豆とコーンの揚げ物
「納豆とコーンの揚げ物」は缶詰のコーンやちりめんじゃこなどを使って作るかき揚げ状の揚げ物です。コーンやちりめんじゃこだけでは、衣の量を多くしないと揚げ物としてまとまりませんが、納豆を混ぜることで納豆の粘り気により粉が少な目でも具材がまとまりやすくなります。
納豆を他の具材と混ぜ合わせる工程があるため、冷凍納豆はあらかじめ解凍してほぐしておきましょう。
冷凍したら納豆菌はどうなる?
菌の中には、一定温度以上の加熱や冷凍により死滅するものもありますが、納豆菌は冷凍しても無事なのでしょうか。納豆菌は加熱や冷凍によって死滅することはなく、休眠状態になるといわれています。菌の休眠状態とは、増殖をやめている状態です。
納豆菌は、100℃以上または氷点下で休眠状態となり、再び温度が20℃を超えると発酵を開始します。ここでは、休眠状態と納豆菌の復活について解説します。
冷凍時は「休眠状態」になる
納豆菌が休眠状態になるということは、納豆菌が「芽胞菌」となっている状態です。納豆菌は、100℃以上や氷点下の環境下で「芽胞菌」になりますが、この「芽胞菌」は胃酸でも溶かされません。
「芽胞菌」の状態で納豆を食べれば、胃酸に溶かされることなく腸まで納豆菌を届けられます。
20℃以上で納豆菌は復活する
冷凍により休眠状態になっていた納豆菌は、20℃以上で活動を再開します。冷凍した納豆を解凍したあとは発酵が進むため、なるべく早く消費するようにしましょう。
納豆が発酵するときには、納豆独特の臭いであるアンモニア臭が発生します。発酵熱が発生して発行スピードがあがることもあるため、解凍後は早く消費することも大切です。
納豆の保存は冷凍を活用しよう
納豆は、家庭用冷蔵庫で冷凍しても劣化が少ない食品といわれています。賞味期間内に食べ切れないような場合や、いつでも切らさないようにストックしておきたいという場合は、冷凍保存をしてみましょう。
納豆は冷凍保存の方法も、解凍する方法も手間がかからず、かつ難しくもないため、積極的に保存方法として取り入れ、活用していきましょう。冷凍した納豆を活用するレシピも多いので、この機に覚えておいてはいかがでしょうか。