「お好み焼き」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2022/12/15
お好み焼きを冷凍保存する方法はご存知でしょうか。本記事では、お好み焼きが余ってしまったときに使える、おいしく冷凍するための方法やコツ、解凍について解説しています。おいしく冷凍するコツをつかんで、冷凍お好み焼きを活用していきましょう。
お好み焼きを冷凍する際の注意点
お好み焼きは生地や具材などを用意する際、1人前としての適量にならないことも多く、小人数では材料が残ってしまうことも多い料理です。そんなときは冷凍保存しておけば、次回は温め直すだけで食べられるので便利です。
ただし、生地に具材を混ぜ込んだだけのたねの状態で冷凍はできません。具材には傷みやすいものも多く、生地には生卵が使われているため、しっかりと焼いてから冷凍しましょう。
しっかり焼いたお好み焼きでも、常温や冷蔵保存だと半日程度でパサつき食感が劣化していきます。保存しておきたい場合は、粗熱がとれたらすぐに冷凍しましょう。
お好み焼きをおいしく冷凍保存する2つの方法
お好み焼きを冷凍する方法には、1枚ずつ保存する方法と、小さくカットしてから冷凍する方法があります。
1枚まるごとの状態で保存しておけば、空気と触れる面が少なく、おいしい状態を保ちやすくなります。食べやすいサイズにカットしてから冷凍しておけば、空気に触れる面が増えるため劣化しやすくなりますが、食べたい量だけ解凍して食べることができるので便利です。
ここでは、1枚ずつ冷凍する方法と小さくカットしてから冷凍する方法について手順とコツを紹介します。
1枚ずつ保存する方法
1枚ずつ冷凍しておけば、空気と触れる面が少なく、冷凍前とほぼ変わらない状態で保存しておけます。ただし、解凍してからでないと切り分けられないため、1枚単位で解凍して食べ切る必要があります。切り分けたあとの再冷凍はできません。
冷凍して品質が劣化することを防ぐためには、いかに空気を遮断するかがポイントとなります。1枚ずつ冷凍する手順を見ていきましょう。
1:粗熱をとる
焼いたお好み焼きの粗熱をとります。粗熱をとるために特に何かをするのではなく、20分~30分かけて冷ましましょう。
アツアツのお好み焼きを冷凍してしまうと、お好み焼きにも蒸気がこもって水滴になり、べちゃっとする原因になってしまいます。冷凍庫内の温度も上げてしまうので、食品用ラップをかけても曇らない程度まで冷ましましょう。
なお、お好み焼きは必ずしっかり焼けているものを冷凍にしてください。半生状態や具材に火が通り切っていない状態だと傷みやすくなります。
2:1枚ずつ食品用ラップで包む
食品用ラップをかけても結露が起きない程度まで、お好み焼きがしっかり冷めていることを確認してから食品用ラップで1枚ずつ包みます。食品用ラップとお好み焼きの間に、できるだけ空気がはいらないように包むことで、劣化を防げます。
3:冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ
食品用ラップで包んだお好み焼きは、さらに冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。冷凍用の保存袋に入れたあとは、袋内に空気が残らないように袋を閉じてください。また、お好み焼きは重ねず、冷凍用保存袋の中で平らにしてください。
冷凍用保存袋に入れたお好み焼きを、金属製バットやトレイに乗せて冷凍庫に入れれば、急速冷凍になり、おいしさを逃しにくくなります。
小さくカットしてから冷凍する方法
1枚食べ切るのが難しいという人や、冷凍しておいたお好み焼きをお弁当や小腹が空いたときのおやつなどに活用したいという人は、お好み焼きを小さめにカットしてから冷凍しましょう。
お好み焼きをカットした状態で冷凍しておけば、必要なときに必要な分だけ冷凍庫から取り出して解凍できます。無理に食べ切ろうとしたり、食べ切れずに捨ててしまったりせずにすむのでおすすめです。
ここでは小さくカットしてから冷凍する手順やコツについて見ていきましょう。
1:粗熱をとる
冷凍するお好み焼きは、常温で中心部分まで完全に冷めるまで待って、粗熱をとっておきましょう。粗熱をとらずに冷凍すると、冷凍中に傷んでしまう可能性があります。
食品用ラップで包んだときに、お好み焼きから蒸発する水分が結露となり、品質の劣化を招きます。熱いまま冷凍庫に入れると、冷凍庫内の温度も上がってしまうので注意しましょう。
2:小さくカットする
粗熱がとれたら、食べやすいサイズ、あるいは使いやすいサイズにカットします。おやつや小腹が空いたとき用の場合はそれぞれに適したサイズにカットし、お弁当に入れたい場合はお弁当のサイズに合わせてカットしましょう。
一般的なお好み焼きのサイズだと、6等分程度にしておくとお弁当にも収まるサイズになります。サイズに関しては自分の好みで調整しましょう。
3:1つずつ食品用ラップで包む
カットしたお好み焼きは1つずつ食品用ラップで包んでください。できるだけ空気がはいらないように包むことで、お好み焼きの劣化を防げます。おいしい状態を保つためには、空気と遮断することがコツとなります。
4:冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫へ
食品用ラップで包んだお好み焼きは、まとめて冷凍用の保存袋に入れて保存しましょう。お好み焼きを保存袋に入れるときは、平らになるように入れ、空気をできるだけ出して袋を閉じましょう。
冷凍用保存袋を平らにして、金属製バットやトレイに乗せて冷凍庫に入れれば急速冷凍になります。急速冷凍は品質劣化を防げるのでおすすめです。
お好み焼きの解凍方法
冷凍しておいたお好み焼きは、食べる前に冷蔵庫に移し、冷蔵庫内で自然解凍します。食べる前日あたりに冷蔵庫に移しておくとベストですが、2~3時間程度前でも間に合います。自然解凍が間に合わなかった場合は、解凍段階から電子レンジを使ってください。
解凍しておいたお好み焼きは、食品用ラップをしたまま電子レンジで加熱して温めてから食べましょう。電子レンジで温めたときに水蒸気でべちょっとした場合は、オーブントースターで少し表面を焼くと、表面はカリっと中はふわっとした焼いた直後のお好み焼きの状態を再現できます。
電子レンジで加熱したとき水分がでてべちゃっとすることが気になる場合は、食品用ラップを外してから加熱してみてください。
冷凍のお好み焼きの保存期間は?
お好み焼きを冷凍保存できる期間は1カ月程度です。空気に触れると劣化しやすくなります。冷凍前にがんばって空気を抜いておいても、冷凍庫内でも空気に触れてしまうため、時間が経つほど劣化は進みます。保存可能期間の1カ月を待たずにできるだけ早く食べ切るようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合は、お好み焼きと食品用ラップの間に空気を入れないように包んだとしても、2日程度しか日持ちしません。すぐに食べる予定がない限り、冷蔵庫では保存せずに速やかに冷凍して、おいしさを保ちつつ長い期間保存しておけるようにしましょう。
【要注意】傷んだお好み焼きの特徴
お好み焼きは冷凍しておけば1カ月程度保存しておけますが、確実に1カ月持つというわけではありません。冷凍時の状態や環境によっては1カ月経っていなくても傷んでいる可能性もあります。
傷んだお好み焼きに見られる特徴を理解しておき、お好み焼きの状態を見極めてください。以下のような特徴が見られたときは、残念ですがお好み焼きは捨ててください。
- 異臭がする
- カビが生えている
- 味に酸っぱみがある
- お好み焼きがねばねばしていて糸をひいている
冷凍お好み焼きをよりおいしくする一工夫
冷凍しておいたお好み焼きは、電子レンジで加熱したあと、フライパンやオーブントースターで表面を焼いてみてください。お好み焼きの中は柔らかいまま、外側がパリッとして、焼きたての食感が復活して、おいしく食べられます。
ほんの数分のひと手間で焼きたてのお好み焼きを食べられるので、ぜひとも試してみてください。
冷凍お好み焼きは焼き方を工夫することで使い勝手アップ!
お好み焼きのたねが余ってしまった、というときは、たねの状態では保存できないため、お好み焼きを焼いて保存しなければなりません。
後日、お弁当に入れたいときや、おやつ用として小さくカットして保存しておこうというときは、玉子焼き器でお好み焼きを焼いてみてください。
丸い形のお好み焼きは、お弁当箱や保存容器に形がフィットしませんが、玉子焼き機で四角形に焼いておけば等分に切り分けやすく、入れ物にもフィットした形になります。
冷凍保存におすすめのお好み焼きレシピ
お好み焼きを冷凍しておけば、簡単に食事を済ませたいときやお弁当のおかずが1品足りないときに活用できてとても便利です。アレンジして別の料理に作り替えることもできます。
ここでは、冷凍してもおいしいお好み焼きのレシピを紹介します。凍らせてもお好み焼きの生地も具材も劣化することなく、焼きたてのようなおいしさを味わえるように、冷凍保存に向いたお好み焼きレシピを覚えておきましょう。
お好み焼き
シンプルなお好み焼きは冷凍保存してもあまり食感も変わらず、おいしく食べられます。肉は豚バラ肉がおすすめです。カリッと焼きあげて使いましょう。
生地は、やわらかすぎず固すぎない生地が冷凍に向いているので、レシピの分量に従って作りましょう。やわらかさや固さが足りないときは粉や水分を調整してください。
キャベツに水分が残っていると、解凍したときに余計な水分がでたり、食感が変わってしまったりするため、薄め・小さめに切り、火がしっかり通してください。蒸し焼きにしておくと、ふっくらと仕上がります。
切干し大根お好み焼き
「切干し大根お好み焼き」は生地に切り干し大根を混ぜ込んだ、お弁当やおやつの作りおきにおすすめのお好み焼きです。お弁当に入れることや、おやつに少量食べることを前提に、お好み焼きはひと口大に焼いておきましょう。
粗熱をとって冷凍用の保存袋で保存し、食べるときは電子レンジで解凍しましょう。お弁当の場合も、電子レンジで解凍・温めをしたあと、ソースや青のりをかけてからお弁当に入れましょう。
お好み焼きの保存は冷凍を活用しよう
お好み焼きは冷蔵保存では2日程度が限度ですが、冷凍しておけば1カ月保存できます。解凍したあとのアレンジも多彩で、チーズを乗せる具材を加えるなど簡単なアレンジもたくさんあります。
お弁当やおやつなどで少しずつ食べられように、冷凍保存を活用してお好み焼きを常備菜化してみましょう。おいしさを保って冷凍するための一工夫や解凍のコツを覚えて、冷凍しておいたお好み焼きをおいしくいただきましょう。