「里芋」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/18
里芋は冷凍保存しておくととても便利に使えることをご存知でしょうか。あまり手間をかけずに冷凍でき、手軽に使えます。本記事で紹介している冷凍方法と解凍方法を覚え、里芋料理に活用していきましょう。上手に冷凍を使っていけば、調理の時短につながります。
里芋は冷凍できる?
根野菜は冷凍すると食感が変わってしまうものも多く、冷凍に向かないというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
里芋は冷凍しておいてもあまり食感が変わることもなく、むしろ保管期間が延び、皮もむきやすくなるなどメリットが多い、冷凍向きの野菜です。上手に冷凍しておけば1カ月程度は保存しておけます。冷凍した里芋の皮は、包丁いらずでスルッとむけます。
里芋の冷凍保存方法は大きく分けて3つ
里芋は、「皮を付けたまま」「皮をむいて生のまま」「皮をむいてゆでてから」という3パターンの冷凍方法が使えます。いずれも保存期間はあまり変わらないので、冷凍準備に要する手間や時間と解凍後の使い勝手を考えて、適した冷凍方法を選択しましょう。
ここでは、里芋の冷凍方法3種類について、それぞれポイントを紹介していきます。
皮付きの里芋を生のまま冷凍
皮付きの里芋を生のまま冷凍する方法は、冷凍前の準備が一番簡単な冷凍方法です。皮付きの里芋の泥をよく落とし、1つずつ食品用ラップで包みます。
冷凍で劣化を防ぐためには里芋がなるべく空気に触れないことが大切なので、食品用ラップと里芋の間に空気を入れないようにぴったりと包んでください。
食品用ラップで包んだ里芋は、まとめて冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。このときも、保存袋から空気を極力抜いてください。
皮をむいた里芋を生のまま冷凍
里芋の皮をむいたうえで生のまま冷凍する場合は、解凍後の用途を考えて、必要であればカットして冷凍しておきます。用途にあわせてカットしたら、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。
薄めにカットした場合は、カットした里芋同士がくっついて取り出しにくくなることもあるため、食品用ラップで小分けにしておきましょう。小分けにしたものを保存袋に入れて冷凍しておけば、全体を解凍せずに必要な分量だけ取り出しやすくなります。
ゆでた里芋を冷凍
里芋をゆでて冷凍しておけば、火が一度通っているため、時間をかけずに使えて便利です。里芋の皮をむいたら、竹串が通る程度までゆでてから冷凍します。粗熱をしっかりとる必要がありますが、常温で放置しすぎると雑菌が繁殖する原因にもなるため注意が必要です。
粗熱をとった里芋はそのままの形で冷凍するか、潰して冷凍します。凍って取り出しにくくならないように、使用する量ずつ食品用ラップにぴったり包んで、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。
里芋の解凍方法は?
冷凍しておいた里芋を解凍するときは、主に電子レンジ解凍と冷凍状態のまま調理しながら解凍する方法が使われています。
皮付きの里芋は、電子レンジを使って加熱解凍してください。このとき、ただ解凍するだけでなく、中心部まで熱が通るように調理加熱をします。竹串が通る状態になったら取り出し、冷めないうちに手で皮をむくと簡単にむけます。
ここでは、電子レンジを使った解凍方法と、凍ったまま調理解凍する方法を見ていきましょう。
レンジで解凍
皮付きで冷凍保存した里芋は、食品用ラップで包んだまま電子レンジで加熱解凍します。
中心部まで竹串が通ったら電子レンジから取り出し、熱いうちに皮をむくと簡単に皮がむけます。加熱ムラを避けるために一気に加熱せず、上下をひっくり返しながら何回かにわけて加熱しましょう。
皮をむいたうえで生のまま冷凍した里芋は、電子レンジで2~3分程度加熱すると解凍できますが、竹串が中心部まで通るか確認し、加熱時間を調節してください。ゆでてある里芋は1~2分程度で解凍できます。
調理しながら解凍
みそ汁や煮物など加熱調理する料理の食材として使う場合は、解凍せずに凍った状態のまま他の食材と一緒に調理し、調理過程で解凍していきます。冷凍してある里芋を1回分ずつ取り出して、煮汁の中に入れて解凍しましょう。
冷凍里芋を使ったレシピ
冷凍しておいた里芋は、生の里芋と同じようにどの里芋料理にも活用していけます。
皮をむいて冷凍しておいた冷凍里芋を使えば皮をむく手間を省け、下ゆでしておいた冷凍里芋を使えば調理時間を短縮できます。皮をむかずに冷凍しておいた里芋も、生のときよりも皮がむきやすくなり、下準備の時短を図れるので便利です。
ここでは冷凍里芋を活用できるレシピを見ていきましょう。
里芋のみそ汁
「里芋のみそ汁」は冷凍の里芋が常備されていれば、インスタント並みに手早くできるみそ汁レシピです。
手早く作るためには、みそ汁サイズにカットしてある冷凍里芋が必要です。みそ汁サイズの里芋があれば、味噌を出汁に溶き、里芋を凍ったまま入れて5~6分煮てワカメを加えるだけで完成します。
冷凍里芋の煮付け
「冷凍里芋の煮付け」は、冷凍しておいた里芋を解凍せずに使えるレシピです。ただし、皮付きの里芋の場合は、皮をむくために加熱解凍が必要になります。
牛肉を炒めたところへ合わせ出汁を入れて煮立ったタイミングで冷凍里芋を凍ったまま投入します。里芋に竹串が通るまで煮込んで完成させましょう。
牛肉と里芋の煮物
「牛肉と里芋の煮物」も煮物料理なので、凍ったまま里芋を活用できるレシピです。牛肉を炒めてから合わせ出汁を入れて煮立てた段階で凍った里芋を投入します。里芋に竹串が刺さるまで煮込んだら完成です。
里芋の保存は冷凍を活用しよう
里芋は皮付きのまま冷凍する方法でも皮をむいてから冷凍する方法でも1カ月ほど保存しておけます。
皮付きでも皮をむいた状態でも、冷凍しておいた方が生のまま保存しておくよりも使い勝手がよく、食感や風味もあまり生の状態と変わりません。1回で使い切れない量の里芋があるときは冷凍保存がおすすめです。
冷凍しておいた里芋は、生の里芋と同じように各料理で使うことができます。特に解凍せずに使える料理は、手間がかからず便利です。里芋を使った料理をいろいろ覚え、冷凍里芋を活用していきましょう。