里芋の煮物のつくり方・レシピを分かりやすく解説!注意点やアレンジも紹介!
2023/10/07
里芋は芋類の中では低カロリーで、ホクホク、ねっとりとした食感が特徴的です。里芋を使った代表的な料理といえば、煮物が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、里芋の煮物をつくるときの下ごしらえや調理のコツなどを紹介していきます。
里芋の煮物の下準備(下ごしらえ)
里芋は濡れるとぬめりが強く出て、手が滑って皮がむきにくくなるため注意が必要です。
洗わずにそのままむくか、洗った後によく水気を拭いたり、しばらくザルにのせて乾かすようにしましょう。
むくときは、包丁以外にピーラーを使う方法もあります。また、人によってはむいているときに手がかゆくなることもあります。その場合は、洗ったあとに酢水に手を浸すようにしましょう。
また、かゆさ対策と同時に、より簡単にむく方法として、中心あたりに包丁で一周切り込みを入れ、電子レンジなどで蒸すという方法もあります。ほかにも、皮付きのまま冷凍した里芋を電子レンジで解凍し、熱いうちにむくと皮がむきやすくなります。
里芋の煮物のレシピを手順ごとに解説
里芋の煮物をつくるときに必要な材料は、
・だし汁
・醤油
・みりん
・砂糖
などです。レシピによっては、酒を使ったり、麺つゆで代用することもあります。
これらを使い、下ごしらえをして食べやすい大きさに切った里芋を煮ていきます。
(ぬめりを抑えたい場合は、塩を振って揉んでから洗い流したり、さっと下茹でする)
切った里芋の量に対して煮汁の量が少ない場合、落し蓋を使い、全体に煮汁がいきわたるようにします。
やわらかく煮えてきたら落し蓋をはずし、好みの濃さまで煮詰めたら火を止めてそのまま冷まし、味を染み込ませて完成です。
里芋の上下を切る
生の里芋の皮をむく場合、端から皮をむくよりも、最初に上下の部分を切って平らにしておきます。そうすることで、全体的に皮をむきやすくすることができるのです。
包丁ではなくピーラーを使ってむく場合にも、最初に上下を切っておくと、引っ掛かりができてむきやすくすることができるでしょう。
里芋の皮をむく
次に、全体の皮をむいていきます。先ほど切った切り口を始点にして、縦方向に包丁の刃を入れ、里芋の形に沿って指を添えながら少しずつ包丁を滑らせて皮をむきましょう。
一度に多くむくことはできませんが、薄くむけるため里芋のうま味を減らさず、食べられる部分を多くすることができます。
里芋を食べやすい大きさに切る
里芋の皮がすべてむけたら、食べやすい大きさに切っていきます。サイズが小さい場合は、そのままの大きさでも構いませんが、一口よりも大きい場合は切ることをおすすめします。
輪切りに切るか、食べやすい大きさのさいの目に切るのが一般的です。長時間煮込むのでなければ、面取り(角を削って丸くすること)の必要はないでしょう。
鍋にだしと里芋を入れる
鍋の中に、だしと切った里芋を入れます。里芋の量に対して広い底の鍋を使うと、里芋が煮汁に浸かりにくくなるため、できるだけ浸かりやすいように小さめの鍋を選んでもいいでしょう。
なるべく煮汁に浸かるよう、里芋の切った面の広い方が鍋底に当たるように置くのがおすすめです。
落し蓋をして煮る
里芋がすべて浸るほど煮汁の量がないときは、落し蓋をしましょう。専用のものがない場合は、鍋の大きさに合わせて切ったアルミホイルやクッキングシートの中心に、穴を開けて代用することも可能です。
落し蓋をすることで、少ない煮汁でもムラなく煮ることができます。落し蓋をしたら、中火で煮立てて3分ほど加熱しましょう。
砂糖を加えてさらに煮る
里芋の煮物は、すべての調味料を最初に加えて煮ることもありますが、短時間で味の染みこみを良くしたいのであれば、調味料を加える順番を工夫してみましょう。
砂糖を最初に加えることで味が中まで入りやすくなるため、ある程度だしで煮た後に加えます。砂糖を加えたら、鍋をゆすって煮汁に溶かし、さらに3分ほど煮ましょう。
しょうゆを加えてさらに煮る
しょうゆは、砂糖のあとに加えることで味の染みこみや香りを生かすことができます。
しょうゆを加えたら全体を混ぜ、さらに5分ほど煮ましょう。ときどき、鍋をゆすりながら、煮汁がなくならないか様子を見て加熱を続けてください。(なくなりそうなときは、だしを少し追加しましょう)
冷めるまでそのままおく
やわらかく煮えるまで加熱時間を追加し、火を止めて冷めるまでそのまま置いておきます。冷えていく間に残った煮汁が里芋に染みこみ、ふっくらとした里芋の煮物に仕上がるでしょう。
鍋のままではなく、保存容器などに移しても問題ありません。触っても熱くないくらいに冷めたら、すぐに食べるか冷蔵庫で保存しましょう。
里芋の煮物の注意点
里芋の煮物をつくった場合、日持ちはどれくらいするのでしょうか。多めにつくったときの保存方法や、お弁当に入れるときには気を付けることがあります。
ここからは、里芋の煮物をつくった後の注意点についてご紹介します。
早めに食べる
里芋の煮物をつくった場合、常温に置いたものは当日中に食べ切るようにしましょう(夏場など、室温が高い場合は常温放置はNG)。なお、冷蔵庫に入れたとしても、あまり日持ちはしないため、密閉容器に入れて3日以内に食べ切ることをおすすめします。
それ以上保存したいのであれば、食べる分ずつに小分けし、保存袋などに入れて密閉し、冷凍保存で1カ月を目安に消費しましょう。
なお、冷蔵や冷凍をする場合は、粗熱がとれたら早めに冷やすことをおすすめします。
お弁当に入れるときは一工夫を
どんなおかずにもいえることですが、お弁当に入れる際は、汁気を切ったり、粗熱を取ってから入れるようにしましょう。
里芋の煮物の場合、煮汁が残っていることがあるため、食材の傷みや汁漏れを防ぐため、できるだけ汁を切って盛り付けるようにしましょう。また、できたての熱いまま入れるのも避け、ある程度冷めてから入れることも意識しましょう。
解凍するときは自然解凍しない
冷凍したものは、自然解凍してしまうと食感が変わってしまいやすいため、おすすめできません。自然解凍ではなく、電子レンジで解凍するとおいしく食べることができるでしょう。
なお、煮汁もたっぷりと冷凍していた場合は、凍ったまま鍋に移して温めて食べることもできます。
いずれも、しっかりと里芋の中まで温まるように加熱してから食べるようにしてください。
実は万能?里芋を使った煮物以外のレシピ
里芋は煮物のイメージがあるかもしれまんが、そのほかの料理にも使うことができます。
ホクホクとした食感を生かしてじゃがいも代わりに使ったり、焼き物、炒め物、揚げ物などの料理でもおいしく食べられるのです。
また、クセがなく淡白なので、さまざまな調味料とも相性がよいという特徴があります。
このように、里芋は使い勝手がよいため、自由な発想で料理に生かすことができます。
まとめ
ここでは、里芋の特徴と、おいしく食べるための下ごしらえや調理のコツなどについて紹介しました。
気を付けるべきポイントを押さえていれば、里芋をおいしく調理することができます。
紹介した内容やレシピを参考に、煮物をはじめ、さまざまな料理に里芋を使い、ホクホク感やねっとりとした食感を楽しんでみてはいかがでしょうか。秋から冬にかけて旬を迎える里芋を味わい尽くしてみましょう。