旬の「サトイモ」スーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2023/10/27
いも類の中でもカロリーが低く、ヘルシーなサトイモ。特有の粘りは、食物繊維の一種なのだそう。
今回は、おいしいサトイモの見分けかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
サトイモの旬は10月〜12月
サトイモは周年出回りますが、主流の楕円形をした土垂(どたれ)の10月〜12月にかけてが旬。
定番の煮っころがしやイモ煮などの和食以外にも、コロッケやグラタンなどの洋食にも使えて、根強い需要があります。
最近ではレンジで手軽に調理できるレシピなども広まってきましたね。
おいしいサトイモを見分けるためには、表面の状態をチェックするのがポイントです。
おいしいサトイモの見分けかた
縞模様が平行ではっきりしている
まずチェックするのは、縞模様。縞模様が平行ではっきり入っているものは、サトイモの生育が順調だったサイン。
天候や土壌バランスがよくないと、生育が不順になり縞模様がきれいに入らなくなります。
土付きだと見にくいかもしれませんが、洗いサトイモでは縞模様がよく見えるので、チェックしましょう。
少し湿り気のあるもの
サトイモは乾燥に弱く、特に洗いサトイモは乾燥が進みやすいため、表面に湿り気が残っているものを選びましょう。
乾燥が進むと、皮がはがれひび割れなども起こってきます。
緑に変色しているものはNG
緑色の変色は、サトイモが土から露出して日焼けを起こしたもの。
じゃがいものように毒性のあるものではありませんが、エグミがあり品質があまりよくありません。
一部なら取り除いて食べることができますが、広範囲に広がっているものは選ばない方がよいでしょう。
土付きを選べば保存性もアップ
下処理が面倒な土付きサトイモ。でも、土が付いていると保湿になり、保存性が高まります。
土付きのまま新聞紙に包み、乾燥させないように常温で保存ができますよ。5℃以下になると低温障害を起こして変色の原因になるため、保存温度にも注意が必要です。
保存性が高くない洗いサトイモは、なるべく早く調理するようにしましょう。
旬のサトイモをおいしく味わおう
サトイモの特有の粘りは、水溶性食物繊維。胃や腸の粘膜を保護したり、血糖値上昇を抑える働きもあります。
イモ類の中ではもっともカロリーが低いのもうれしいですね。カリウムが豊富なので、むくみを気にするかたにもおすすめです。
旬のおいしさを、存分に味わってくださいね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部