野菜のプロが解説!「かぼちゃ」をスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2024/09/28

ホクホクとやさしい甘さのかぼちゃは、緑黄色野菜の代表格で栄養も豊富。特に秋〜冬によく食べられる野菜です。今回は、スーパーで売られているカットタイプのかぼちゃの選びかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

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収穫後2〜3カ月が食べ頃

かぼちゃはハロウィンや冬至など秋〜冬に食べることが多いですが、収穫されるのは6月〜9月の暑い時期だということをご存知ですか?収穫してすぐのかぼちゃは、でんぷん質が多くあまり甘くありません。貯蔵をしておくと徐々にでんぷんが糖に変わり、甘みが出てきます。これを「糖化」と言います。

野菜は鮮度がよいものがおいしいとされることが多いですが、かぼちゃの場合は収穫から2〜3カ月寝かして糖化が進んだものがおいしいものなのです。夏に収穫されたかぼちゃは、10月頃から食べ頃迎えるようになります。

おいしいかぼちゃの見分けかた

濃いオレンジ色をしている

まずチェックするのは、果肉の色。しっかりと熟したかぼちゃは色が濃くなっています。色の薄いものは未熟であったり、甘みが薄かったりするので、色の濃いものを選ぶようにしましょう。

種が詰まっている

次に種の状態を見ていきます。種がしっかりと詰まっていてふっくらしているものがおすすめです。種が薄いとまだ完熟していないもので、甘みが弱い可能性があります。

また、この時一緒にワタの状態も見ておきましょう。ワタがとろけ始めているとカットしてから時間が経っている可能性が。丸ごとのかぼちゃは貯蔵性が高く数カ月保存ができますが、カットしてしまうとワタの部分から傷み始めるため、見落とさないように気をつけてくださいね。

皮の境目がはっきりしている

皮と果肉の境目を見ることで、糖化の具合も見分けることができます。皮の境目がはっきりとしているものは、糖化が進んで甘みが増しているサイン。反対に境目がぼんやりしていると、まだ水っぽさが残り甘みが少なくさっぱりしています。

買ってきたかぼちゃが水っぽいと感じたことはありませんか?なめらかで甘みのあるかぼちゃを選びたい時には、皮の境目にも注目してみてください。

食べ頃のかぼちゃをおいしく味わおう

かぼちゃはβ-カロテンをはじめ、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化ビタミンが豊富に含まれる野菜。これらのビタミンには免疫力を高める効果が期待できるので、季節の変わり目に体調を崩しやすい時にもおすすめです。

食べ頃のかぼちゃを上手に選んで、存分に味わってくださいね。

■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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