実は冷凍できる!「大根」冷凍保存のコツと調理のポイント
2024/08/08
大根は水分が多く冷凍には不向きなイメージがありますが、ポイントをおさえておけば、意外にも冷凍できるのだそう。今回は、大根の冷凍保存のコツと調理する時のポイントを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
大根は部位別冷凍がおすすめ
大根は1本買うと大きくて野菜室に保存しにくいですよね。そこでおすすめなのが、部位別に切り分けて冷凍保存する方法。辛みや食感が部位によって違う特徴を活かして、料理に合わせて保存しておくと、使う時に便利なのです。さらに、1本そのままよりもかなり省スペースになるのもうれしいポイント。
部位ごとの保存方法を、調理のポイントと合わせてご紹介します。
大根の冷凍保存方法
上側
甘みがある上側は、大根おろしにすると食べやすくておすすめです。おろしたものを、ジッパー付き保存袋に入れて薄く伸ばしたら、箸などで線をつけておきます。こうすることで、凍ったままでもパキッと折ることができるので、使いたい分だけを取り出すことができるように。自然解凍で薬味にもできますし、みぞれ煮などの加熱料理には冷凍のまま使うことができます。
中央
太さが均一な中央は、厚めに切って煮もの用にすると便利です。輪切りや半月切りなど、使いやすい大きさに切ったら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。調理の際は、冷凍のまま使ってOK。野菜の組織が壊れているので、味しみが早く、煮ものが短時間で完成します。面取りや隠し包丁をする場合は、冷凍する前にやっておくのがよいでしょう。
下側
辛みが強く水分が少ない下側は、みそ汁やスープなどに向いています。いちょう切りにしたらジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存。一緒に使うことの多いにんじんもミックスしておくと便利です。調理の際は、冷凍のまま使ってOK。汁もの以外にも、炒めものにも使うことができますよ。
辛みの強い大根おろしがお好みなら、この下側をおろして保存してもよいでしょう。
葉
葉も冷凍しておくと、ちょっとした彩りにパラッと使えるので便利です。使いやすい大きさに刻んで、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。細かく刻めば青みになりますし、ざく切りにして炒めものに使うこともできます。生でも食べられる部分なので、どちらも冷凍のまま使ってOKです。
皮
捨ててしまいがちな皮も冷凍しておくと無駄がありません。厚めに皮をむいたら、短冊切りにしてジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存。皮の活用は、浅漬けがおすすめです。冷凍のまま調味液に漬けたら、解凍される時に味がしみて、箸休めにぴったりの1品を簡単に作ることができます。
冷凍保存も活用してみよう
1本すぐには使い切れない大根も、部位別に冷凍しておくと無駄なく使い切ることができますね。料理に合わせてカットされているので、そのまま調理できるのも便利ですし、味しみがよくなるなどのうれしい効果も。省スペースで保存できるのもありがたいです。
大きくて保存しにくい大根は、部位別に冷凍しておいしく食べましょう。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部