フルーツのプロが解説!パイナップルをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2024/08/11
硬い皮に覆われているため、熟度が分かりにくいパイナップル。酸っぱいものを選んでしまって、残念な思いをしたことはありませんか?今回は、おいしいパイナップルの見分けかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
パイナップルは追熟しないフルーツ
フルーツは購入したあと、食べ頃になるまで置いておくことがありますが、これは「追熟」と言って収穫したあとも熟度が進んでいく性質を生かしたものです。食べ頃よりも少し早めに収穫することで、流通での傷みを軽減したり、店頭で並べる期間を伸ばしたりするメリットもあります。
ですが、パイナップルは収穫後は追熟しないため、完熟状態で収穫し出荷されています。つまり、購入した時に少し酸味が強いからと言って、時間を置いておいても甘くなるわけではないということなのです。そこで、購入時にしっかり甘さのあるおいしいものを選ぶことが、大切になってきます。
おいしいパイナップルの見分けかた
ふっくらしている
まずは全体の形を見ていきます。ふっくらと丸みがあるものがおすすめです。葉に対して実が大きいものを選びましょう。パイナップルは下の方が糖度が高いため、下ぶくれした形のものだと甘い部分が多く楽しめます。
ずっしりと重みがある
次に重量感をチェックします。同じくらいの大きさのものであれば、ずっしりと重みがあるものを選ぶのがおすすめです。実がしっかり詰まっていて果汁もたっぷり含まれるものは、重みも増します。手にとってみて重さを確認してみましょう。
甘い香りがする
おしりの方を鼻に近づけて香りをかいでみてください。しっかり熟して甘くなっているパイナップルは、甘い香りがしています。
皮が緑色でも甘い香りがしていれば中はしっかり熟しているので、選んでも問題ありません。反対に、皮が黄色くなっていても香りが弱い時は、酸味が強い可能性が高いので、皮の色よりも香りで見極めるのがおすすめです。皮がやわらかくなってしまっているものは、鮮度が落ちている可能性があるので避けるのがベターです。
パイナップルをおいしく味わおう
そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れたりスムージーに入れたりさまざまな食べかたができるパイナップル。カットされているものも手軽ですが、コスト的にはやはり丸ごと買う方がお得ですよね。フルーツは追熟させてから食べるものも多いですが、パイナップルは追熟しないことを覚えておきましょう。パイナップルを上手に選んで、おいしく味わってくださいね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。Instagramは「@kasumiii.mm」。
編集/サンキュ!編集部