【旬食材】「甘さの勲章」を探せ!失敗せずおいしい桃を選ぶコツ・食べるコツ

2023/06/29

サンキュ!STYLEライターの植松愛実です。
例年6月から出荷量が増え、7月~8月にはピークを迎える桃。
店頭に並ぶ桃を見るとつい食べたくなりますが、1個あたりのお値段がりんごやみかんより高めな上に当たりはずれのある果物なので、買うのを躊躇してしまう人もいるかもしれません。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクターの植松愛実が、桃を選ぶ時・食べる時に気をつけたいポイントを解説します!

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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これって食べても大丈夫?と思いきや…「甘さの勲章」だった!

桃の表面に、小さな白い斑点のようなものがあるのを見たことがあるでしょうか。
一瞬、「これって食べても大丈夫?」と思うかもしれませんが、実はこの白い点は「果点」と言って、桃が熟して糖度が上がったことのサイン。
糖度が上がるにつれて皮に小さな亀裂が入って、斑点ができたように見えます。
つまり、この白い点のある桃を選んで買えば、しっかり糖度の高い桃を選べるというわけです。
言わば「甘さの勲章」ですね!

「色」より「形」重視で!

おいしい桃の特徴として、皮の色は地が鮮やかな黄色で、その上に赤い色がしっかりついているのが良い、というのは一応あるのですが…、そもそも最近は桃の品種が増えていて様々な色のものがあるため、あまりアテにはなりません。

一方で形に関してはいたってシンプル。
左右対称に近いほうが甘いです。
というのも、もし遺伝子に損傷があったり成長過程で問題が起きたりすると左右均等に大きくならないことが多く、左右対称であることは「桃として正しく成長した」証だからです。

ただ…、お店ではフルーツキャップ(白い網目のカバー)がついていて形がわかりづらいものもあります。
判断が難しいときは前述の「白い斑点」と、あとは品種(〇〇白桃とか〇〇白鳳といった品種は平均的に糖度が高いです)を見ながら選びましょう。

甘さを十二分に感じたいなら…

桃本来の甘さを存分に味わうには、「冷やし過ぎない」のがコツです。
理想は、常温で保存しておいた桃を、切る前に15分間ほど氷水に浸けること。
冷やし過ぎると冷たさが邪魔して甘さを感じにくくなりますし、そもそも桃自体があまり寒さに強くないためです。

それでも、「暑い日はできる限り冷えた桃を食べたい!」という場合は、切る前2~3時間だけ冷蔵庫に入れておきましょう。
冷たいながらも甘みを感じられるギリギリのラインです。

ちなみに桃は常温保存が基本で、2~3日であれば1つずつペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、自重で傷まないように買うときに付いていたフルーツキャップも履かせておきましょう。
(買った時点で固い桃を追熟させる場合も同様です。)
もし2~3日で食べきれない場合は、1つずつラップにくるんでジッパー付き保存用ポリ袋に空気を抜いて入れて冷凍できます。

食べる際は、凍ったまま表面に浅く十字に切り込みを入れると、流水に当てながらするん!と剥くことができます。
10~20分ほど常温に置くと半解凍されたトロシャリ食感に。
生の桃とはまた違った味わいを楽しめます。

◆この記事を書いたのは・・・サンキュ!STYLEライター植松愛実
身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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