りんご

野菜のプロが解説!りんごをスーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?

2024/09/16

身近なフルーツの代表格とも言えるりんごですが、店頭でりんごを選ぶとき、どこに注目しているでしょうか。もちろん、表面にツヤがあり、シワシワになっておらずハリがあるものを選ぶとは思いますが、じつはほかにも注目すべきポイントがあるのです。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、身近だけど意外と知らない、りんごの選びかたを教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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大事なのは「おしり」の形

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りんごの軸がついているのとは反対側、「おしり」の形をよく見ると、同じ品種でもかなり個性があり、さまざまな形をしていることがわかります。この「おしり」の形が、できるだけ丸くゆるやかなカーブになっているものがおすすめ。少しとがったような形で、高さのあるラクダのコブのようになっているものに比べると、ゆるやかなカーブのほうがおいしい可能性が高いのです。

なお、「おしり」の部分の色に関しては、品種によって真っ赤になるものがおいしい場合もあれば、黄色みがかっているほうがおいしい場合もあります。ただ、青りんごでない限りは青っぽいものは避けましょう。

軸の部分にも注目しよう

りんご

りんごの軸は、木になっていたときに枝とつながっていた部分です。この部分が太いと、木から十分に栄養をもらって、おいしいりんごに成長している可能性が高いので、軸が太いものを選ぶのおすすめ。

なお、この選び方は梨やぶどうなど、ほかのフルーツにも当てはまります。フルーツを選ぶとき、ついつい本体ばかり見てしまいがちですが、軸の部分にもぜひ注目してみてください。

蜜入りが食べたい場合は品種をチェック!

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りんごの中心に近いあたりが半透明になって蜜が入っている、いわゆる蜜入りりんごを食べたい!という人も多いのではないでしょうか。じつは、すべてのりんごに蜜入りの可能性があるわけではなく、品種によって異なるのです。

そのため、蜜入りの可能性があるりんごを選ぶためには、品種のチェックが必要。蜜が入る代表的な品種は「サンふじ」です。スーパーにもよく並んでいる一般的な品種ですよね。ほかにも、贈答用やふるさと納税でよく見る「こうとく」や、皮が黄色い「はるか」という品種は、とくに蜜入りの可能性が高いです。

なお、じつは蜜の部分の糖度は、ほかの部分の果肉と変わりがありません。食べると甘い気がするかもしれませんが、実際にはだいたい同じ糖度。むしろ蜜入りのりんごは皮が厚い場合があるので、皮ごと食べるなら蜜が入らない「つがる」「王林(おうりん)」などの品種がおすすめです。

秋から冬まで長く楽しめるりんごを味わおう

りんごは例年、9月ごろから出荷量がぐんと伸びて、さまざまな品種がリレーのように出荷されながら年が明けて、冬の終わりまで手ごろな値段で店頭に並びます。ももやぶどうよりも安価に手に入ることが多いぶん、あまり気をつかわずに買う人も多いフルーツではありますが、少しポイントを押さえるだけでおいしいものを買える確率が上がります。

ぜひ今回ご紹介したポイントをもとに、旬の長いりんごを存分に味わってくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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