初夏から秋にかけて、比較的長い旬が楽しめるナスは、煮物や炒め物、揚げ物や漬け物など、幅広い料理に利用できて、食べる頻度が高いという人も多いのではないでしょうか。
身近すぎる野菜のナスですが、意外と「もったいない」調理をしてしまっている人もいるかも!?今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やりがちなナスの「もったいない」使い方とおすすめの解決法を教えてもらいます。

油で調理するのにアク抜きしたら「もったいない」!
ナスを調理する際、ナスを切ってから水にさらしてアク抜きをすることが多いですよね。ただ、ナスのアクはそこまで強くないため、油で調理された状態では、ほとんど気にならないレベルです。
そのため、油で炒めたり揚げたりする調理の場合は、わざわざアク抜きしていたら時間と手間が「もったいない」!ただ、ナスを切ってから時間が経ってしまうと断面が変色してしまうことがあるので、アク抜きせず調理するときは、加熱の直前に切るように気をつけましょう。
皮を捨てたら「もったいない」!
一部のナス料理は、皮をむいた状態で調理するレシピがあると思いますが、このとき皮を捨ててしまうのは「もったいない」!もともとナスは皮つきで調理することも多い野菜ですから、皮はもちろん食べられます。
皮だけできんぴらにしてもおいしく、定番の醤油やみりんの味つけのほか、ナンプラーを加えてエスニック風味にしても。ゴマの風味と相性がよいので、炒める油にゴマ油を使ったり、仕上げに白いりゴマを振ったりするのがおすすめです。
おまけ:ちなみにヘタも食べられます
ナスは皮だけでも食べられる…という話をしましたが、じつはヘタも食べることができます。調理時に捨ててしまうことが多い部位ではありますが、縦にせん切りにしてじっくり炒めると意外とおいしいです。
味つけは醤油やみりんのほか、かつお節や七味唐辛子など風味や辛味のしっかりしたものを加えるのもおすすめ。ぜひ一度食べてみてくださいね。
旬のナスをあますことなく味わおう
ナスは、もともと調理のバリエーションが広い野菜ですが、今回ご紹介したように皮やヘタも活用することで、さらに多様な味わいが楽しめます。これから秋にかけておいしくリーズナブルなナスが手に入る季節が続きますから、ぜひあますことなく味わってくださいね!
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部