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もう暑い日に火を使わない!じつは生で食べられる野菜4選を野菜ソムリエが解説

2025/07/26

ただでさえ暑くて不快な日本の夏、キッチンで火を使い始めたらもう、料理が煮立つ前に自分が煮立ってしまいそうですよね。でもじつは、ふだんあたりまえのように加熱して食べている野菜のなかに、生でもおいしく食べられるものがけっこうあるのです。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクターの植松愛実が、生で食べられる意外な野菜4選と、おすすめの調理法を解説します。

サンキュ!STYLEライター。本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。サンキュ!STYLEで...

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【1】オクラ

オクラ
出典:写真AC

オクラのおかずといえば、加熱してから輪切りにしてトロトロ・ネバネバになった状態を和え物などにすることが多いですが、じつはヘタとガクさえ切り取れば生でも食べられます。加熱後の「とろん」とした食感と異なりシャキシャキ感があるので、夏らしくさわやかな味わいに。

生で食べるときは、輪切りでももちろんいいですが、少し大きめの乱切りにしてザクザク食べるのも食感が楽しいです。味つけは白だしや鰹節、梅のたたきなど風味のあるものも合いますし、すりゴマ&マヨネーズでマヨゴマ和えもおすすめです。

【2】とうもろこし

とうもろこし
出典:写真AC

とうもろこしは、新鮮なものであれば生でも食べられます。じつは、本来とうもろこしは生で食べても毒性がない野菜なのですが、ひと昔前までは青くさいものが多く、生ではちょっと…という感じでした。それが最近は品種改良が進み、生でも食べやすくなっています。

きれいに洗ったとうもろこしに直接かぶりついてもよし、バラバラにしてサラダなどに加えてもよし。ちなみに、とうもろこしは収穫後に鮮度が急激に落ちやすい野菜であるため、買ったあと「調理が面倒だな…」と思って放置するくらいならもう生で食べてしまいましょう。

通常のスーパーで並ぶとうもろこしももちろん生で食べられますが、最近は糖度が非常に高い新品種も出回るようになっているので、道の駅や産地直売所でめずらしい品種のとうもろこしを発見したら、ぜひ生食を試してみてくださいね。

【3】ズッキーニ

ズッキーニ
出典:写真AC

ズッキーニは外側の皮が固そうに見えるので、加熱が必須かと思いきや、じつは皮ごと生で食べられます。ただ、初めて生で食べるときはちょっと固く感じると思いますので、輪切りにする場合はスライサーなどでうすく切ってからサラダや和え物に入れてみましょう。

輪切りのほかにも、スパゲティのように細長く切ったり、千切りスライサーで極細にしたりと、切りかたを変えると食感や調味料のなじみ具合が変わって、さまざまな味わいを楽しめます。

【4】ブロッコリー・カリフラワー

ブロッコリーとカリフラワー
出典:写真AC

最後にご紹介するのは、ブロッコリーとその仲間のカリフラワー。なかなか生で食べたことがある人は少ない野菜だと思いますが、じつは生食できるのです。

ただ、慣れていないと生のブロッコリーは少し食べづらいと感じるかもしれないので、カリフラワーから試してみるのがおすすめ。先端のつぶつぶの部分(つぼみの部分)がブロッコリーよりもやわらかいので、うすく切ればサラダに入れてもあまり違和感がありません。

もともとの味がかなりシンプルなので、サラダのドレッシングにはちみつやレモン汁などやや主張の強い材料を加えたり、あるいはマリネや浅漬けなどにしたりするのもおすすめです。

火を使わずに新たな味わいを楽しんで

たとえ「この野菜は生でも食べられます」と言われても、今まで生食したことがない野菜だと、なかなか一歩踏み出せないこともありますよね。でも暑い夏、火を使わなくてすむならちょっと試してみようかな、と思えるはず。ぜひいろんな野菜を生で食べてみて、今までとは違う味わいを楽しんでみてくださいね。

■執筆/植松愛実
本業の気象予報士と副業の料理人、2足のわらじを履く主婦。誰かに教えたくなるお天気の豆知識や災害に備えるコツ、「食」に関する情報を中心に発信中。

編集/サンキュ!編集部

 
 

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