キッチンに立っているだけでゆでダコになってしまいそうなくらい、年々厳しくなる日本の夏。毎日のごはんづくりでは、できるだけ火を使う調理を減らしたいですよね。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、夏野菜の代表格ともいえるナスを使って簡単にできる、電子レンジ活用レシピを教えてもらいます!

ナスは縦半分に切って電子レンジが正解!
ナスは炒めても煮ても揚げてもおいしい野菜ですが、いずれも火を使うためキッチンが高熱になりがちですよね。そんなときは、電子レンジを使いましょう。
ナスを縦半分に切ってヘタをとりのぞき、水にくぐらせ、軽く水気を切ったら、ナスをもとの形のように合わせて、まとめてラップにつつみます。そのまま電子レンジに入れて、600Wで2分ほど加熱。ラップのまま水を張ったボウルに入れて冷ましましょう。レンジから取り出す際はヤケドに気をつけてください。
一番簡単だけどみんな大好き!ナス×ポン酢
電子レンジでナスを加熱し、粗熱がとれたら、ラップをはずして食べやすい大きさに切りましょう。一番簡単な調理方法は、そのまま皿に盛ってポン酢醤油をひとまわしかけるだけ!ちょっと信じられない簡単さですが、これだけでもわが家ではみんなパクパク食べます。
せっかく簡単なのでもうひと手間かけられるなら、仕上げに大葉の千切りや青ネギの小口切りをのせると、見た目のいろどりもよく、風味もぐんと増しておいしくなりますよ。
加熱不要の具材と組み合わせて手軽にボリュームアップ!
ナス単独でも十分おかずになりますが、もう少しボリュームがほしいときは、加熱のいらない具材と組み合わせて手軽にアレンジしましょう。
たとえば、きゅうりとの相性は抜群!ただ、単にポン酢醤油をかけるだけだとナスほど味がしみないので、綿棒や包丁の柄でたたいて断面をギザギザにしたきゅうりを、ポン酢醬油だけでなくゴマ油も一緒に和えるのがおすすめ。あれば大葉を手で粗くちぎったものを加えると、さわやかな夏の副菜になりますよ。
また、トマトもおすすめ。ざく切りにしたトマトとレンチンのナスを合わせる場合は、大葉ももちろん合いますが、ミョウガや鰹節も相性がよいですよ。ここにツナを加えたら、タンパク質もしっかりとれるおかずに。ぜひお気に入りの組み合わせを見つけてください。
灼熱のキッチンをレンジ調理で乗りきろう
夏場はどうしても灼熱の世界と化してしまうキッチン。少しでも火を使う時間を減らしていきたいですよね。今回ご紹介したように、レンジで簡単においしくなるナスや、加熱のいらない具材などをうまく使って、長い夏を乗りきっていきましょう!
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部