あなたも間違えてるかも!?やってはいけないかぼちゃの保存方法
2024/09/20
甘くてホクホクしたかぼちゃは子どもも大人も好きな人が多く、とくにこれからハロウィンが近づく時期には家庭でも登場する機会が増える野菜です。かぼちゃは皮も丈夫だし、何となく芋に似てる気もするから、保存しやすい野菜だと思っていませんか?じつは、その逆なのです。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、意外と日持ちしないかぼちゃのNG保存方法を教えてもらいます。
【NG1】買ってきたパッケージのまま保存
かぼちゃはスーパーではたいてい、1/2や1/4サイズにカットされて、ラップのようなフィルムでぴっちり包まれた状態で売っています。きれいに包んであるし、このまま保存すればよいのでは…と思いきや、これはNG。
というのも、かぼちゃは種やワタの部分から次第に傷んだりカビが生えたりしていくため、買ってきたらできるだけすぐ種とワタを取り除くのが日持ちのコツなのです。買ったときに包まれていたフィルムは外して、スプーンなどを使って種とワタを取り除き、そのあと新しいラップでぴっちり包み直しましょう。
種とワタを取り除いたあとは当初と輪郭が変わるため、買ったときについていたフィルムだと大きさが合わずにぴっちり包めないので、新しいラップを使うのがおすすめです。
【NG2】常温で保存
かぼちゃは1玉まるごとの場合、常温保存が最適です。そのため、通常のスーパーで売っているカットされたかぼちゃについても同じだと思って常温で保存する人がいるのですが、これはNG。常温だとすぐにカビが生えてしまいます。
カットされているかぼちゃは、前述のように種とワタを除いてラップに包んだあと、冷蔵庫の野菜室に入れてください。冷蔵室だと寒すぎるので、野菜室がおすすめです。
なお、まるごと1玉で手に入れた場合は、まるごと新聞紙などの紙で包んで、廊下など風とおしのよいところに置いておきましょう。とくに収穫して間もないかぼちゃは、そのまますぐ食べるよりも、常温で2~3カ月置いておくほうが追熟しておいしくなります。
野菜ソムリエのおすすめは「冷凍」
ここまで読んで、かぼちゃの保存って意外と面倒だな…と思った人もいるかもしれません。しかも、こんなに気をつけて保存しても、日持ちは1週間程度。そこで筆者のおすすめは、冷凍保存すること。かぼちゃは生のままでも、加熱後でも冷凍できます。
生で冷凍する場合は、スライスやひとくち大など好みの大きさに切ってジッパーつきポリ袋などの保存袋に入れて、できるだけ空気を抜いて冷凍庫へ。使うときは凍ったまま鍋やフライパンに加えてください。
加熱してから冷凍する場合は、使いやすい大きさに切ってゆでてから保存袋に入れる方法や、ゆでたかぼちゃをマッシュして小分けにしてラップに包んで冷凍する方法もあります。
意外と持たないかぼちゃを賢く使おう
かぼちゃはホクホクした食感などが何となくさつまいもやじゃがいもに似ているので、それらと同じくらい日持ちすると思っている人もいますが、じつはカットされた状態だとどんなに上手に保存しても、せいぜい1週間程度しか持ちません。
わが家では、買ってから数日以内に冷蔵で使う分とそれ以降に使う冷凍する分を決めて、すぐに冷凍処理をしてしまうことにしています。夏から秋にかけては国産の出荷量も増えるかぼちゃ、ぜひ賢い活用法でムダなく使いきりたいですね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部