【野菜のプロ監修】「かぼちゃ」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/05/26
この記事では、「かぼちゃ」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?かぼちゃの適切な保存方法や期間を紹介
丸ごとのかぼちゃは日持ちしますが、食品用ラップで包まれたカットかぼちゃは、買ってきたままの状態で放置すると、あまり時間が経たないうちに傷んでしまいます。
かぼちゃは、丸ごとの状態とカットした状態では、保存方法も保存可能な期間も異なるため、注意しましょう。丸ごとのかぼちゃは、常温でも1~2カ月の保存が可能ですが、カットした状態では、冷凍保存でも2週間程度が目安となります。
ここでは、かぼちゃをおいしく食べきるために、冷凍・冷蔵・常温の環境で保存する方法について解説していきます。丸ごと買って食べきれないときや、かぼちゃが大量に手に入ったときに活用できるように、覚えておきましょう。
冷凍保存
かぼちゃはできるだけ早く消費することをおすすめしますが、長期保存したいというときは冷凍が向いています。カットしたかぼちゃは、冷蔵でも常温でも数日しか品質を保てませんが、冷凍にしておけば2週間程度の保存が可能です。
生のまま冷凍保存するときは、調理しやすいサイズに切ってから冷凍しましょう。種とわたをきれいに取り除いて、皮や実の水分をキッチンペーパーで取り除きます。用途に応じて、くし切りや角切りにします。
カットしたかぼちゃは、1回分ずつ食品用ラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。乾燥や変色を防ぐために、食品用ラップやジッパー付きの保存袋からは空気をできるだけ抜いておいてください。
加熱したかぼちゃを、マッシュしてから冷凍保存する方法もあります。1回分ずつに分けて、食品用ラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。
冷蔵保存
カットしたかぼちゃは、冷蔵保存するようにします。冷蔵の場合、4~5日程度は保存ができます。ただし、品質を保つためには、かぼちゃをカットしたままではなく、下処理をしておかなければなりません。
かぼちゃの種とわたをスプーンできれいに取り除き、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取っておきましょう。種とわたを取り除いた部分は、洗うと傷みやすくなるため、洗わずに食品用ラップで包みます。
食品用ラップで包むときは、かぼちゃから水分が抜けてしまうのを防ぐために、密着させるように包んでください。また、保存場所は冷蔵庫よりも野菜室の方が適しています。
常温保存
かぼちゃの保存に適した温度は10℃~13℃といわれているため、外気温がかぼちゃに適している季節であれば、かぼちゃの常温保存も可能でしょう。
収穫したてのかぼちゃは水分量が多く甘みが少ないので、常温で保存し「追熟」させると甘みが増しておいしくなります。湿気があるとカビが生えやすいので、風通しの良い乾燥した場所で保存するようにします。
しかし、暖房などで室温が上昇するような場所であれば保存場所には適していないため、注意しましょう。
カットしたかぼちゃは、冷蔵や冷凍で保存するようにしましょう。
かぼちゃを使ったおすすめレシピ紹介
かぼちゃは、主菜としても副菜としても、スイーツとしても活躍してくれる便利な野菜です。上手に保存して、料理に活かしていきましょう。
ここでは、かぼちゃを使ったレシピを3つご紹介します。冷凍保存したかぼちゃを活用するときには、料理に合わせた形に切って冷凍しておくと便利です。
おすすめレシピ1:カボチャとサーモンのほくほくグラタン
「カボチャとサーモンのほくほくグラタン」は、メインディッシュとなるグラタンを手軽につくれるレシピです。豆乳を使っているため、牛乳や生クリームが苦手でグラタンをあまり食べないという方でも試せるでしょう。
角切りのかぼちゃを使うので、冷凍するときには角切りにしておくと便利でしょう。
おすすめレシピ2:鶏肉とかぼちゃのバターじょうゆ蒸し
「鶏肉とかぼちゃのバターじょうゆ蒸し」では、かぼちゃを食べやすい薄切りサイズで使用します。かぼちゃはほかの具材と一緒に蒸し焼きにするため、冷凍したかぼちゃの場合でも解凍なしでそのまま使うことができます。
調理時間も短く、手軽につくれるレシピとなっているため、保存しているかぼちゃがあるときに試してみましょう。
おすすめレシピ3:かぼちゃの米粉マフィン
「かぼちゃの米粉マフィン」では、小麦粉を使わずにスイーツをつくれます。かぼちゃはマッシュして使うため、マッシュして冷凍保存したものを活用するのも良いでしょう。
また、かぼちゃに多く含まれている食物繊維には、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きがあるため、健康にも気を遣いたいかたは積極的に取り入れることをおすすめします。
かぼちゃの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
かぼちゃを丸ごと保存する場合は常温保存がおすすめですが、カットしたものは用途や保存期間によって、冷蔵か冷凍するようにします。
冷凍にする場合は、使いやすい形に切ったり加熱してマッシュしたりしておくと、料理の際に便利でしょう。
かぼちゃに多く含まれている食物繊維には、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる働きがあるため、健康にも気を遣いたいかたは積極的に取り入れることをおすすめします。
かぼちゃの正しい保存方法や活用できるレシピを知っておくことで、無駄なく早めに消費できるようになるでしょう。