気になる「かぼちゃスープ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/03/02
この記事では「かぼちゃスープ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
かぼちゃスープを食べると太りやすい?
かぼちゃにはビタミンや食物繊維、カリウムなどの栄養素が含まれており、ダイエット中やカロリーを気にしている方にとっても、かぼちゃは積極的に取り入れたい野菜の1つです。
かぼちゃをおいしく摂取できるかぼちゃスープですが、バターや牛乳などのカロリーの高そうな材料が使われているため、かぼちゃスープのカロリーも高いのではないかと思っている方も多いでしょう。
しかし、かぼちゃスープの材料に工夫を加えることで、カロリーを抑えることが可能な食べ物でもあります。
かぼちゃスープ1食分のカロリー
かぼちゃスープ1食分(179.7g)のカロリーは133kcalです。
これは濾したかぼちゃのほか、たまねぎ、牛乳、コンソメなどを加えてつくるかぼちゃスープのカロリーで、牛乳の代わりに豆乳などを使用した場合はカロリーも変動します。
かぼちゃスープの炭水化物量は?
かぼちゃスープ1食分(179.7g)の炭水化物量は16.17gです。
乾燥わかめや鶏がらスープを使用したわかめスープ1食分(162.2g)の炭水化物量は1.75gです。また、ベーコン、キャベツ、たまねぎなどを使用したコンソメスープ1食分(239.5g)の炭水化物量は6.83g となっています。
このように、わかめスープやコンソメスープなどの透明なスープ類に比べて、炭水化物の数値が高いのが特徴です。ダイエット中にかぼちゃスープを食べる場合は、ごはんやパン等の主食を少なめにするなど、食べ合わせに気を付けましょう。
かぼちゃスープを食べることで期待できる効果
緑黄色野菜の王様とも言われるかぼちゃは、ビタミン類や食物繊維を含んでいる食べ物です。
ここでは、かぼちゃに含まれる栄養を具体的に挙げながら、かぼちゃスープを食べることで期待できる効果を説明します。
細胞の老化予防
かぼちゃを摂取することは、細胞の老化予防につながります。
かぼちゃスープで使われるかぼちゃには、βカロテン、ビタミンC・Eが含まれています。これらのビタミンは抗酸化ビタミンと呼ばれ、老化やがん、生活習慣病の原因ともなる活性酸素の働きを抑える作用があります。
抗酸化ビタミンを摂取することにより、活性酸素の働きが抑制され、細胞の老化予防の効果が期待できます。
免疫力低下の予防
かぼちゃに含まれる抗酸化ビタミンには、免疫力低下を予防する効果もあります。
活性酸素は老化の原因になるだけではなく、免疫機能の低下も引き起こします。かぼちゃに含まれる抗酸化ビタミン同士の相乗効果により、活性酸素の働きを抑制し、免疫力を高める効果が期待できます。
かぼちゃが免疫力を高める効果をもつことは昔の人もよく知るところであり、「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という昔からのいわれは、冬至にかぼちゃを食べる風習が根付いた理由の1つです。
冷え性の改善
かぼちゃスープを食べることは、冷え性の改善にもつながります。
かぼちゃに含まれるビタミンEには血行促進の働きがあり、体を温めるため、冷え性の改善効果が期待できます。ビタミンEは、冷え性の中でもとくに手足に冷えを感じる方におすすめのビタミンです。
腸内環境の改善
かぼちゃスープを食べることは、腸内環境の改善にもつながります。かぼちゃには、食物繊維が含まれており、これは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維に分けられます。
不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して膨らむことで腸を活発にする働きをもちます。また、有害物質を吸着し便と一緒に体外に排出し腸をきれいにしてくれます。
一方、水溶性食物繊維には、整腸作用があることはもちろん、コレステロールや糖質などを吸着し、便と一緒に体外に排泄させる働きもあります。
不溶性食物繊維、水溶性食物繊維ともに、腸内で体に良い働きをする善玉菌の栄養になり、善玉菌を増やす働きももっていることも特徴です。
このような食物繊維の働きにより、腸内環境の改善が期待できます。
むくみの予防
かぼちゃに含まれるカリウムにはむくみ予防の効果が期待できます。
むくみの原因は様々ですが、原因の1つに塩分の摂りすぎが挙げられます。人間の体には体内の塩分を一定に保とうとする働きがあるため、塩分を摂りすぎるとそれを薄めようとして体内に水分を溜めこみ、むくみが起こります。
かぼちゃに豊富に含まれるカリウムには、腎臓でナトリウムが再吸収されるのを抑制し、尿として体外に排出するのを促す役割があるため、塩分の摂りすぎによるむくみを予防する効果があります。
また、血液やリンパの流れが滞ることで発生するむくみには、かぼちゃのビタミンEが効果的です。ビタミンEには血行促進の働きがあるため、血流を良くし、むくみを予防することができます。
かぼちゃスープを食べるときのポイント
かぼちゃスープは、材料を置き換えたり、量を調節したりすることによって、カロリーオフすることが可能です。
ここでは、かぼちゃスープを食べるときのポイントを説明します。ポイントを押さえて、ダイエット中でもおいしく栄養を摂ることができるかぼちゃスープを積極的に取り入れていきましょう。
バターを減らす
かぼちゃスープを手づくりする際には、バターの量を減らしてみましょう。
かぼちゃスープに使われるバター(4.1 g)のカロリーは31 kcalで、かぼちゃスープのカロリーの3割近くを占めます。
かぼちゃスープにバターを入れると、コクが出て味に深みが増しますが、ダイエット中やカロリーが気になる場合には、バターの量を減らしてみましょう。
バター1gにつき7~8kcal減らすことができ、かぼちゃスープに必要なバターを半量にするだけでも、14~15kcalを減らすことが可能です。
牛乳を他のものに置き換える
かぼちゃスープをつくる際に、牛乳を他のものに置き換えるのも1つの方法です。
かぼちゃスープ1食分(179.7g)で使用する牛乳(68 g)は46 kcalで、かぼちゃスープのカロリーの3割程度を牛乳が占めています。
低脂肪乳(68 g)と無調整豆乳(68 g)は、ともに31kcalであるため、牛乳を低脂肪乳や無調整豆乳に置き換えることで、カロリーを15kcal減らすことが可能です。
低脂肪乳や無調整豆乳を使うと、さっぱりとした口当たりに仕上がるため、あっさりしたかぼちゃスープがお好みの方にもおすすめです。
皮ごとスープにする
かぼちゃスープを手づくりする際は、かぼちゃを皮ごと使うようにしましょう。
かぼちゃの皮には抗酸化作用のあるβカロテンが含まれており、その量は果肉以上と言われています。かぼちゃスープには、果肉だけではなく皮まで利用するようにしましょう。
皮まで使うと舌触りが気になるという方は、ミキサーを使って皮まで細かく砕くのがおすすめです。
かぼちゃスープのカロリーや炭水化物量について知り食べ方を工夫しよう!
牛乳やバターを使用するとかぼちゃスープのカロリーは高くなってしまいますが、使う量を減らしたり、別のもので代用したりすることで、カロリーオフすることが可能です。
かぼちゃスープのカロリーや炭水化物量をしっかりと把握し、食べ方や材料を工夫して、ビタミン類や食物繊維、カリウムを含むかぼちゃをおいしく摂取しましょう。