肌の状態で見た目年齢が大きく変わるには、よく知られています。いくつになってもきれいと言われるために、日焼け止めをこまめに塗ったり、UVカット商品を取り入れていたりしている人も多いのでは?
外からの対策も大切ですが、同時に中からも対策を行うことも大切です。
今回は、管理栄養士のゆかりさんが、アンチエイジングに役立つ成分が豊富な食材をご紹介します。
また、食材ごとのメリットやデメリットなどにもふれているので、参考にしてみてくださいね!

アンチエイジング効果のある成分とおもな食材は?
肌に紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生。活性酸素はシワやたるみを引き起こすと言われています。そこで、少しでも紫外線の影響を抑えるため、メラニン色素が多くつくり出されシミができるのだとか。
ちなみに、活性酸素は抗酸化作用のある成分を取り入れることで、働きを抑えることができます。とくにつぎのような成分が効果的です。
・アスタキサンチン
・ ビタミンE
・ビタミンC
・ β-カロテン
・ポリフェノール
それぞれ多く含む食品には、「えび・かに・鮭」、「ナッツ・植物油」、「野菜・果物」などが挙げられます。
食材ごとのメリット・デメリット
「えび・かに・鮭」には、非常に強い抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含むだけでなく、ビタミンEも多いという特徴が。ただし、あまり安価ではないため、通年食べ続けるのはむずかしいかもしれません。
「ナッツ・植物油」は、抗酸化作用の強いビタミンEが豊富ですが同時に脂質も多く含むため、カロリーのとりすぎなどが心配です。脂質のとりすぎは栄養バランスもくずしやすいので、アンチエイジングだからと毎日多くとるのは避けてほしいところ。
「野菜・果物」には、ビタミンC、β-カロテン、ポリフェノールを同時に含むものが多くあります。なかでも、かぼちゃの場合は、アスタキサンチン以外の先述の成分をすべて多く含んでいるのでとくに優秀な食材と言えるでしょう。
ちなみに、かぼちゃ100gあたりの栄養価は、ビタミンEが3.9mg、ビタミンCが43mg、β-カロテン当量が2,600μg、ポリフェノールにはルチンが含まれていますよ(この数値は、生の西洋かぼちゃの場合)。
旬の生鮮品や冷凍品などを活用して、オールシーズン取り入れてみて!
そんなかぼちゃは、一般的に春から夏にかけて生鮮品を手に入れることがむずかしくなります。
そんなときは冷凍食品コーナーへ行けば、下処理ずみの冷凍かぼちゃが市販されています。「冷凍すると栄養価が落ちるのでは」と心配する人もいるかもしれませんが、ご安心ください。
なんと、日本食品標準成分表(2025年版)によると、冷凍かぼちゃの方がβ-カロテンとビタミンEの含有量が多くなっています。そのため、冷凍品を活用すれば、一年中かぼちゃを取り入れやすくなるというわけ。
なお、かぼちゃを食べる際は、必ず皮ごと食べるのがおすすめ。皮には、β-カロテンとポリフェノールが豊富に含まれていますよ。
もし、皮が硬くて食べにくい場合には、丸ごとのかぼちゃの向きに対して横方向に包丁を入れて繊維を断ち切るようにしてできるだけ細く切ってください。もしくは、ミキサーなどでポタージュのようにしたり、すりおろしたりしてみるのもいいかもしれませんね。
ご紹介した内容を参考に、「美肌」づくりに食の力も生かしてみてはいかがでしょうか?
■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部