冷蔵より常温より冷凍保存が便利なんです!野菜のプロが常に冷凍ストックしている食材5選
2024/09/02
野菜は野菜室で保存することが多いですが、下処理だけして冷凍保存しておくと、毎日のごはん作りに便利に使えるようになるのだそう。今回は、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんが、常に冷凍ストックしている食材5選を教えてもらいました。
たまねぎ
たまねぎは常温で保存しているかたが多いと思いますが、冷凍ストックしておくととても便利です。スライスしたものを生のままジッパー付き保存袋に入れて冷凍しておきます。調理の時は必要な量をパキッと取り出して、凍ったまま使ってOK。たまねぎは冷凍することで細胞が程よく壊れ、短時間で火が通るようになります。
料理のたびに皮をむいて切る工程も省けますし、すぐにしんなりするので加熱時間が短く済みます。常温で保存しておいて気づいたら芽が出ていた、なんてこともなくなりますよ。
トマト
基本的には野菜室で保存するトマトも、冷凍ストックしておくと便利です。乱切りにしたものを生のままジッパー付き保存袋に入れて冷凍。なるべく平らにして冷凍すると、1個ずつ取り出すことができます。冷凍したトマトは食感がやわらかくなるためサラダなどには向きませんが、凍ったままみそ汁やスープなどの仕上げに入れたり、そうめんなどのつけつゆに氷代わりに入れるとおいしいです。
冷凍しておくと保存期間が伸びますし、スープなどにちょっと野菜をプラスしたい時に手軽に使うことができるので、ストックしてあると便利ですよ。
かぼちゃ
硬くて切るのが面倒なかぼちゃも、まとめて切って冷凍ストックしておくと便利です。スライスしたものを生のまま重ならないようにラップに並べ、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。使いたい量を1枚ずつ取り出すことができるので、ラップを使うのがおすすめです。
調理には凍ったまま使ってOK。オリーブオイルを塗ってトースターで焼いて、サラダのトッピングや料理の付け合わせなどに使うことができます。お弁当に彩りがほしい時にも2〜3枚焼いて入れることができるので、朝の忙しい時間には助かります。
また、レンジで加熱してやわらかくしたものをつぶして、かぼちゃサラダを作ることもできますよ。少量だけ作りたい時にも冷凍ストックがあると、とても便利です。
しめじ
日持ちのしないきのこ類も、買ってきたらほぐして冷凍しておくと便利です。きのこ類は冷凍すると旨みがアップするというのは聞いたことがあるでしょうか。それだけでなく、加熱時間の短縮にもなって一石三鳥です。
いしづきを取ってほぐしたら、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。少し空気を入れておくと、凍ったままでもパラパラ取り出すことができますよ。調理には凍ったまま使ってOK。火の通りにくいきのこも短時間で加熱でき、旨みもアップするのでおすすめです。
青ねぎ
薬味にあると便利な青ねぎも、冷凍ストックがおすすめです。少量ずつしか使わないものなので、使いきれずに傷ませてしまうことや、野菜室にねぎの匂いが充満してしまうこともなくなります。
小口切りにしたものを、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れて、上からキッチンペーパーを被せてから蓋をします。上下をひっくり返して冷凍保存するのがポイント。こうすることでキッチンペーパー全体に青ねぎの水分が吸収され、パラッとした状態で冷凍できて、薬味として必要な分をパラパラ使えるので便利です。
便利な冷凍ストックを活用しよう
普段は常温や冷蔵で保存する野菜も、冷凍ストックしておくことで料理への使い勝手がよくなったり、保存期間が伸びたりするのはとても便利ですよね。
どの食材も使いたい量を取り出せるようにしているのと、凍ったまま使うことができるのがポイントです。ちょっと野菜が足りない時や彩りがほしい時にも、手軽に使うことができる冷凍ストックがあると、野菜の摂取量アップにもつながるかもしれませんね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する野菜ソムリエプロ。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。
編集/サンキュ!編集部