【フルーツのプロ監修】「バナナ」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/05/27
この記事では、「バナナ」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?バナナの適切な保存方法や期間を紹介
バナナは皮がむきやすく、手軽に食べられる果物ですが、買ったあといつの間にか黒く変色して、食べごろを逃してしまった経験があるという方も多いのではないでしょうか。
バナナは、常温で風通しの良い場所での常温保存がおすすめです。しかし、季節によって室内の気温は異なるため、夏と冬でバナナの保存方法を変えることも大切でしょう。
ここからは、常温、冷蔵、冷凍の各環境でバナナを保存するときの方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
常温保存
バナナは熱帯作物であるため、寒さに強くありません。13.5℃以下の低温では、追熟がストップしてしまうでしょう。
反対に、気温が高い場所では追熟スピードが増して、あっという間に熟れきってしまいます。したがって、バナナは14~20℃の常温で、風通しの良い場所に保存するのが適切です。
房のまま互いに密接した状態のバナナは、周囲や自らが放出するエチレンガスの影響で追熟が促進されます。バナナを房から切り離して1本ずつ保存することが、バナナを長持ちさせるポイントの1つでしょう。
バナナ保存用のツールに「バナナスタンド」があります。バナナは直置きすると下側が自重で潰され、傷みやすくなります。それを避けるため、バナナスタンドに引っ掛けて保存すると良いでしょう。バナナスタンドがないときは、S字フックなどでも代用可能です。
冷蔵保存
バナナは13.5℃以下で追熟が止まるため、室温で好みの状態まで熟れさせてから冷蔵庫内で保存することで、いっそうおいしく食べられるでしょう。
冷蔵庫の型にもよりますが、冷蔵庫の野菜室の温度は約3~9℃と、冷蔵室の温度(約0~6℃)よりも若干高くなっています。本来寒さに弱いバナナを冷蔵庫で保存するときは、冷蔵室よりも野菜室が適切でしょう。
野菜室では、バナナを1本ずつキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて保存するのがおすすめです。こうすることで、バナナに直接冷気が当たるのを遮り、湿度を程よく保って乾燥から守ってくれるでしょう。
冷蔵保存したバナナは、皮が黒く変色しやすくなりますが、実は追熟せずに保存ができます。 冷たいバナナが苦手なかたは、食べる前に少し常温に置いてから召し上がると良いでしょう。
冷凍保存
バナナは冷凍保存することで、通常よりも長持ちさせることが可能です。
好みの熟度になったらバナナの皮をむき、1本ずつ食品用ラップで包んだり、ひと口大にカットしてから重ならないように、密閉できる容器やジッパー付きの保存袋に並べてから冷凍保存したりと、使い方に応じて保存方法を工夫すると良いでしょう。
また、バナナは冷凍室に入れても完全に凍るわけではないため、解凍しなくてもそのまま食べられます。それでも解凍したいときは、バナナが柔らかくなりすぎるのを防ぐため、全解凍ではなく半解凍くらいにとどめておきましょう。
バナナジュースやスムージーをつくるときには、凍ったまま使うことができます。
バナナを使ったおすすめレシピ紹介
甘くておいしいバナナには、カリウムやマグネシウムといったミネラル類、ビタミンB群を含むビタミン類、食物繊維やポリフェノール類などの、さまざまな栄養素が含まれています。
栄養価の高いバナナには、むくみ予防や便通改善など、いくつかの効果が期待されています。そのまま食べても良いですが、レシピを工夫することで、いっそうおいしく食べられるでしょう。
ここからは、バナナを使ったおすすめレシピをご紹介します。ひと味違ったバナナの楽しみ方をしたいときの参考にしてみてください。
おすすめレシピ1:フローズンバナナヨーグルト
「フローズンバナナヨーグルト」は、潰してペースト状にしたバナナにヨーグルトと甘酒をミックスして、冷凍庫で凍らせてつくるスイーツです。
ミキサーや泡だて器などの道具を使わずにつくることができ、凍るまでの時間を除けば調理も数分で済むため、忙しいかたでも手軽に用意できるスイーツの1つでしょう。
おすすめレシピ2:チョコバナナケーキ
「チョコバナナケーキ」は、潰したバナナを生地に混ぜ込み、チョコとバナナをトッピングして焼き上げるケーキです。このレシピのポイントは、熟れすぎて黒くなってしまったバナナを活用している点でしょう。
これまで、熟しすぎて柔らかくなったバナナを仕方なく廃棄していたかたもいるでしょう。しかし、このレシピでケーキとして再利用することで、食材を無駄にすることなく楽しむことができます。
おすすめレシピ3:バナナのキャラメリゼ~バニラアイス添え~
「バナナのキャラメリゼ~バニラアイス添え~」は、キャラメリゼしたバナナに、バニラアイスを添えて仕上げるスイーツです。
添えるバニラアイスは、市販のもので構いません。身近で簡単に用意できる食材を活用して、カフェで食べるようなおしゃれなスイーツが、自宅で味わえるでしょう。好みに応じてシナモンパウダーを振りかけることで、良いアクセントになります。
バナナの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
バナナは温度が高い環境では追熟が進み、食べごろを逃してしまう可能性があります。熟しすぎを防ぐため、バナナは風通しの良い場所で常温保存するようにしましょう。夏と冬では気温が異なるため、季節に応じて保存方法を変更することも、大切なポイントです。
バナナは直置きすることで、下になった部分が傷みやすくなってしまうため、なるべく長く保存するには、バナナスタンドなどを利用して吊り下げておくか、1本ずつ分けて保存するのがおすすめです。
バナナの正しい保存方法を知って、おいしく使い切ってみてはいかがでしょうか。