あなたも間違えているかも!?やってはいけないキャベツの保存方法
2025/01/21
冷え込む時期に甘みを増すキャベツは、煮込み料理やスープなど冬の食卓に大活躍の野菜ですよね。でも、丸ごと1玉買ったときはもちろん、半玉で買った場合でも余りがちで、ちょっと保存に困る野菜でもあります。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やってしまいがちなキャベツの間違った保存方法と、おすすめの解決策を教えてもらいます。
丸ごとでもカットでも!とにかく成長を止めよう
キャベツは収穫後も成長を続けていて、そのままだと葉に蓄えられた栄養を使って大きくなろうとしてしまいます。そのため、買って来たらできるだけ早い段階で芯を取り除いて、成長を止めましょう。
丸ごと1玉の場合は、包丁の刃を差し込むようにして芯をくり抜きます。時間がないときは芯の部分に十字の切れ込みを入れるだけでも。また、1/2や1/4にカットされたキャベツを買った場合も、できれば芯の部分を切り落としましょう。
乾燥は大敵!保湿を忘れずに
芯を取り除いたキャベツは、次に保湿をする必要があります。
丸ごと1玉の場合は、まずくり抜いた芯があった空間にぬらしたキッチンペーパーを詰めてから、全体を新聞紙やキッチンペーパーなどの紙でつつみ、ポリ袋に入れます。半玉や1/4玉の場合は断面を保湿したいので、ぬらしたキッチンペーパーで断面を覆ってから、ポリ袋に入れてください。
いずれの場合も、ぬらしたキッチンペーパーはできれば数日ごとに取り替えましょう。
冷蔵庫は冷蔵庫でも…野菜室は暖かすぎる!?
冬野菜は大根やネギなど丸ごと保存する場合は冷蔵庫に入れる必要がないものも多いですが、キャベツは寒い環境を好むため、冷蔵庫に入れるようにしましょう。おおむね5℃以下が保存に適していると言われています。
メーカーや冷蔵庫のスペックもよりますが、野菜室は6~8℃くらいの温度になっていることもあり、キャベツには少しだけ暖かすぎる環境。そのため、できれば野菜室ではなく冷蔵室がおすすめです。ただ、どうしても冷蔵室でないといけないほどの差ではないので、もしスペースがなければ野菜室でもOKです。
旬の冬キャベツを存分に楽しもう
キャベツは季節ごとに品種が異なり、春から初夏に旬を迎える春キャベツ、夏から秋に出回る夏キャベツ(高原キャベツ、夏秋キャベツとも)、そして晩秋から早春まで出荷される冬キャベツと、味も食感も違うキャベツを楽しむことができます。
とくに冬キャベツは加熱調理に向いていて、寒さの厳しい時期のキャベツを煮込むと、ほかの季節では味わえない甘さと旨味を感じることができます。ぜひ保存のポイントを押さえて、旬の味を堪能してくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部