買ってきた袋のままはNG!意外とやりがちな野菜の非常識「なすの正しい保存方法」って?
2024/09/19
野菜室に入れておいたのに、なすがシワシワになってしまうのは、意外とやりがちなNG保存方法が原因なのかも?
なすの最適な保存方法を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
意外とやりがちなNG保存方法
なすを買ってきた袋のまま野菜室に入れていませんか?
袋入りのなすは、なす同士が密着していますね。
なすは皮がとても薄く、こすれなどに弱いため、ぎゅうぎゅう詰めのまま保存すると負荷がかかってしまいます。
また、袋に入った状態では、なすが呼吸して出た水蒸気が溜まり、袋の内側に水滴がついてしまいます。
水滴がなすにふれていると傷みの原因となるため、買ってきた袋のまま野菜室に入れるのはNGです。
そして、袋のままだと横向きに入れてしまいませんか?
野菜保存は、野菜が育っている環境と近い状況にしてあげることが基本です。
つまり、なすの場合は立てて保存するがよいのですよ。
なすの最適な保存方法
なすはインドが原産の野菜。そのため、暑さに強く日本でも夏に旬を迎えますね。
一方で、寒さや乾燥にはとても弱いのです。
最適な保存温度は15℃くらいですので、室温が低い時期には常温保存が可能です。
室温の高い時期は冷蔵で保存しますが、5℃以下になると低温障害を起こし、変色などの原因となります。
冷蔵庫では必ず野菜室に入れましょう。
シワシワになってしまうのは乾燥が原因。
なすが90%以上が水分でできているので、乾燥するとシワシワになってしまいます。
水分が抜けないように保存するのもポイントです。
常温保存の場合(室温15℃前後)
1.キッチンペーパーで表面の水分をやさしくふき取る。
2.1本ずつ新聞紙で包む。
3.常温で2日程度保存が可能。
冷蔵保存の場合
1.キッチンペーパーで表面の水分をやさしくふき取る。
2.1本ずつラップで包む。
3.向きをそろえて、保存袋に入れる。
4.野菜室に立てて入れる。5日程度保存が可能。
正しい保存方法でおいしく保存しよう
家庭で保存しているなすが、変色やシワシワになっているのは、間違った保存方法をしてしまっていることが原因かもしれません。
野菜室にただ入れるのではなく、乾燥しないようにしっかりラップで密封することが大切です。
保存袋に入れておけば、立てて保存ができるので、野菜室でコロコロ転がるのも防げますよ。
気温の低い時期には、野菜室では温度が低すぎるので、常温保存してあげてくださいね。
最適な保存方法を知って、もっとおいしくなすを楽しめるようにしましょう。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部