乾燥や低温に弱く、鮮度の落ちやすい、なす。
切ってみたら中が黒くなっていた経験はありませんか?
今回は、おいしいなすの見分けかたを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。

なすの旬は5月〜10月
なすの旬は長く、5月〜10月頃の初夏から秋までですが、最も出荷量が多いのが真夏の8月。
品種も多く、煮る、揚げる、焼く、蒸すなど、どんな調理法にも使える万能な野菜ですよね。
おいしいなすを見分けるためには、皮だけでなくヘタの状態もチェックするのがポイントです。
おいしいなすの見分けかた
皮にハリとツヤがあり傷がない
まずは皮の状態をチェックします。
「なす紺」とも呼ばれる濃い紫であると、太陽の光をしっかりと浴びておいしくなっている証。
表面のツヤは鮮度のよさを見極める指標となります。乾燥が進むとツヤがなくなり、シワが出始めるので注意しましょう。
また、なすは皮がとてもうすく、成長過程に強風などで枝や実同士がこすれると、傷がつきやすいのです。
目立った傷がないかもチェックしましょう。
ヘタが乾燥していない
次にチェックするのはヘタの状態。
ヘタのチェックポイントはいくつかありますが、まずはヘタの先端が乾燥していないかを見ましょう。
がく片(くるんとそり返っている部分)が、乾いたり枯れたりしていると水分が抜けてしまっている可能性が高いです。
ヘタの切り口が新鮮
ヘタの切り口も大切なチェックポイント。
切り口が乾いておらず、白〜緑色のものが収穫からの時間が短いものです。
時間が経つと乾いて茶色くなってくるので、忘れずにチェックしましょう。
とげがピンとしている
とげのある品種では、とげの状態もチェックします。
痛いほどにピンとしているものが新鮮な証。
収穫から時間が経つととげは水分が抜けて、しんなりしてくるので触っても痛くなくなります。
とげのない品種もありますので、とげがあるかどうかを見てからチェックしてみてください。
旬のなすをおいしく味わおう
なすはその多くが水分でできており、身体の熱を冷ます作用もあり暑い夏には最適な野菜。
皮に含まれるポリフェノールには抗酸化作用があり、紫外線対策や夏風邪対策としてもおすすめです。
低温には弱いため野菜室で保存し、なるべく早く食べるようにしましょう。
旬のおいしさを、存分に味わってくださいね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する“野菜ソムリエプロ”。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部