【旬食材】きゅうりを選ぶコツは?曲がっていてもおいしいの?野菜ソムリエが解説!
2023/08/11
身近な野菜の代表格、きゅうり。多くの家庭で日常的に食卓に並ぶ野菜ではないでしょうか。身近すぎるがゆえに、改めておいしいきゅうりを選ぼうとすると、どこに注目すべきか悩む人も多いのでは。
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、スーパーできゅうりを選ぶときのコツを教えてもらいます。
曲がっていてもOK!ただし…
きゅうりは、まっすぐなものを選んでも、曲がったものを選んでもOK。曲がっていてもおいしさに影響はありません。
ただし、まっすぐでも曲がったものでも、途中で太さが変わってしまうものは避けましょう。
というのも、きゅうりはお尻のほう(畑にあったときに花がついていたほう)に水が溜まってしまうとそこだけ太くなってしまうのですが、そういったきゅうりは種も下のほうに集まってしまい、空洞ができやすく、みずみずしさも減ってしまうことが多いのです。
できるだけ全体の太さが均一なものがおすすめです。
イボは痛いくらいがいい!
きゅうりの表面の小さい突起、通常イボと呼ばれる部分は、収穫されてから時間が経てば経つほど低くやわらかくなって、しぼんでいきます。
そのため、イボが鋭くしっかりしていて、触ると痛いくらいのものが新鮮な証拠です。
イボのほかにも、ヘタの切り口に生えている細かいトゲのような毛がしっかりついているのも、新鮮であることのサイン。
ただこの部分は出荷時に取れてしまうこともあるので、やはりイボが一番見分けやすいです。
ちなみにきゅうりのイボは鮮度の象徴ではありますが、汚れがつきやすい部分でもあるので、食べるときはピーラーなどで薄く皮を剥くことで取り除きましょう(なお最近では、イボがないタイプのきゅうりも栽培されています)。
全体の色つや・ハリも大事
全体的に緑色が濃く、表面にツヤがあって、ハリがある(しぼんでいない)といった色味の情報も大事。
鮮度が落ちてくると表面にシワが増えたり、一部が黄色っぽく変色したりします。
濃い緑色で色ムラのないものを選びましょう。
活躍の幅が広いきゅうりを楽しもう
きゅうりは生で食べるのはもちろん、炒め物でも異なる食感を楽しめますし、漬け物にして常備菜にするなど、調理の幅が広い野菜です。
消費量の多い野菜なのでハウス栽培によって春や冬でも手に入りますが、やはり旬である6月頃から9月頃に出回る露地栽培のきゅうりはおいしさも格別。ハウス栽培のものと比べると2倍のビタミンCが含まれている場合もあり、栄養素の面でもうれしいですね。
ぜひ鮮度の良いおいしいきゅうりを選んで、旬の味を楽しんでください。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部