【管理栄養士が解説】「夏なのに太る人」がやりがちな3つの食習慣
2023/08/17
夏は汗をかいてデトックスできているかと思いきや、気づくと太っているなんてことありませんか?
夏に太る人がやりがちな3つの食習慣を、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
夏は冬よりも太りやすい!?
気温が高くて汗をしっかりかく夏は、代謝があがりやせやすいと思い込みがちです。夏バテで体重が落ちてしまった、という経験談を聞くこともありますよね。
でもじつは、汗をかくのは熱を放出し身体を冷まそうとするため。つまり、代謝を落とそうとしているのです。
反対に冬は、寒い中でも体温を保とうと熱を産生し、身体機能を維持しています。
冬に太りやすいと言われるのは、保温のために脂肪を蓄積しようとする働きがあるためで、代謝は夏の方が低くなっているのです。
夏は暑くて運動などが控えめになってしまうところに、夏特有の食習慣が重なると夏太りの原因に。
夏太りにつながる、3つの食習慣をみていきましょう。
「夏なのに太る人」がやりがちな3つの食習慣
1:麺類や丼もの中心の食事になっている
暑さで料理をなるべく短時間で済ませたり、食欲がなかったりすると、麺類や丼ものなどの単品メニューになりがちです。夏休みで家族分の食事を準備するとなると、さらに簡単に済ませたくなりますよね。
そうめんやラーメン、牛丼やカレーなどについ頼りたくなりますが、麺類や丼ものは糖質中心の食事で栄養バランスが偏っています。
野菜などに含まれるビタミンやミネラル、肉魚に含まれるたんぱく質は、代謝機能に欠かせない栄養素。不足すると代謝低下を加速します。
そうめんなら野菜をたくさんトッピングしてサラダ仕立てにしたり、牛丼なら具だくさんのみそ汁をプラスしたりするなどの工夫が大切です。
夏太りはむくみによるものも多く、野菜の量を意識するだけでもむくみはだいぶ改善されますよ。
2:高カロリーなアイスがやめられない
甘くて冷たいアイスは、夏のおやつにはぴったりですよね。
でも、1日に何個も食べていたり毎日食べていたりしませんか?冷たくてペロリと食べられてしまいますが、乳製品や砂糖をたっぷり使ったアイスは、意外と高カロリーなことを忘れないでください。
疲れた時のエネルギー補給程度に食べるのは問題ありませんが、食べ過ぎはNGです。特に夕方以降のエネルギー消費が少なくなる時間帯には、避けるようにしたいですね。
冷たいものでさっぱりしたい場合は、かき氷やシャーベットなどの氷菓がおすすめです。
3:冷たいものばかり飲んでいる
熱中症対策としても水分補給はとても重要です。
ですが、エアコンの利いた室内でも冷たいものを飲んでいると、身体は冷えてしまいます。室内ではあたたかい飲みものも、意識的に取り入れるようにしましょう。
あたたかいものをゆっくりと飲むと、身体への負担も少なく、リラックス効果も高くなります。
おやつの時のコーヒー、食後のお茶など、夏だからと冷たいものばかりにならないようにしたいですね。
あたたかいものが苦手なら、常温でもよいでしょう。
身体を冷やしすぎないように意識してみてください。
夏太りしないための食習慣を身につけよう
夏なのに太ってしまう人は、このような食習慣になっていませんか?
夏休みの食事づくりには頭を抱える人が多いとは思いますが、つくりおきや市販品なども活用しながら、糖質ばかりの食事にならないように気をつけてみてください。
過酷な暑さを乗り切るためには、冷たいアイスや飲みものとも上手に付き合っていきましょうね。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する“野菜ソムリエプロ”。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部