「三つ葉」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2022/12/24
三つ葉を使い切れずに無駄にしたという経験はありませんか。あまり日持ちしない三つ葉ですが、冷凍保存しておけば、少量ずつでも無駄にせずに使い切ることができます。本記事を参考に三つ葉の冷凍方法と使い方を覚え、少量しか使わないときでも無駄にせずに使い切れます。
料理の香りづけに便利な三つ葉の冷凍ストック
三つ葉は茶碗蒸しや丼物の青味として少量使われることも多く、束で購入すると1回では使い切れないことがあります。三つ葉は傷むのが早く、新鮮なうちに使い切れないことも多いため、冷凍保存しておくと便利に無駄なく使い切れます。
料理のアクセントとして三つ葉の香りを使うことが多い場合は、小分けに冷凍しておくことも1つの方法ですが、生のまま冷凍した三つ葉も便利です。
三つ葉は生のまま冷凍することも、下茹でしてから冷凍することもできるので、用途にあわせて冷凍方法を変えてみましょう。
【生のまま冷凍】三つ葉の冷凍方法
三つ葉は生のまま冷凍しておいても、使いたい量だけ取り出せるので、加熱料理に少量使うときには便利です。茶碗蒸しや汁物、天ぷら、玉子焼きなどのように三つ葉を入れてから加熱する料理であれば、解凍せずに凍ったまま調理できます。
ここでは、三つ葉を生のまま冷凍する際の手順とコツについて見ていきましょう。
水で洗って水分をふき取る
三つ葉を水で洗い、ペーパータオルやふきんなどを使って水気をふき取ってください。水気をしっかりとふき取り、三つ葉に水分が残らないようにしておくことが大切です。
三つ葉を切る
水気をふき取った三つ葉の根本を切り落としてください。根元を切り落とした三つ葉は、食べやすい大きさ、もしくは使いやすい大きさにざく切りします。用途が決まっていない場合は、3〜4cm程度にしておけばトッピングやスープなど多くの料理で使えます。
保存袋に入れて冷凍する
適度な長さにカットした三つ葉は、冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。このとき、三つ葉は保存袋にまとめて入れるのではなく、袋の中でバラバラに広げて平らにしましょう。
三つ葉を切る過程で水分が出た場合は、ペーパータオルやふきんを使ってふき取ってから保存袋に入れてください。冷凍用の保存袋からは空気を抜き、ジッパーを閉め、冷凍庫に入れて保存します。
【茹でてから冷凍】三つ葉の冷凍方法
三つ葉は下茹ですると緑色が鮮やかになり、生のまま冷凍するよりも長く保存しておけます。
ただし、下茹でして冷凍すると、三つ葉の葉が複数でくっついた状態になってしまうため、簡単に少量だけ取り出すことができません。使う分量にあわせて小分けにしてから冷凍できるよう工夫が必要になります。
三つ葉を下茹でしてから冷凍する方法は、鍋や雑炊、お浸しなど、三つ葉を多めに使う料理に適しています。ここでは、三つ葉を下茹でしてから冷凍する際の手順とコツを見ていきましょう。
水で洗って根元を切り落とす
生のまま冷凍する手順と同様ですが、三つ葉をあらかじめ水で洗う工程が必要です。これから下茹でするため、水気をふき取る必要はありません。きれいに水洗いしたら根元を切り落としておきましょう。
下茹でしてから適度な長さにカットするため、この段階では根元以外はカットする必要はありません。
三つ葉を茹でて冷やす
湯を沸かした鍋に塩をひとつまみほど入れ、水洗いして根元を切った三つ葉を入れます。三つ葉は火が通りやすいので、茹で時間は5秒程度にしておきましょう。茹でた三つ葉はすぐに氷水に浸けてください。氷水で冷やすことで色止めになり、鮮やかな緑色を保つことができます。
三つ葉は熱湯からあげてすぐに氷水で冷やす必要があるため、氷水は鍋に湯を沸かすのと並行して用意しておきましょう。熱い湯から冷たい氷水へすぐに移すことが色止めのポイントになります。
水気を絞り三つ葉を切る
三つ葉は氷水から出し、手でギュッと握って水分を絞ります。水気ができるだけ残らないように十分に絞り切ってください。水を切ったら、3〜4cm程度の長さを目安にして、食べやすい大きさに切りましょう。できるだけ水を絞り切ることがポイントになります。
食品用ラップで包む
茹でた三つ葉を冷凍すると、どうしても葉っぱ同士がくっついてしまいます。冷凍する際は、葉同士がくっついてしまうことを前提に、1回で使う分量ごとに小分けにして食品用ラップで包みましょう。ラップで包む際は、空気を入れないようにぴったり包むことがポイントです。
保存袋に入れて冷凍する
食品用ラップを使って包んだ三つ葉を冷凍用のジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。1食分ずつラップで包んだ三つ葉を複数1つの袋に入れて保存できますが、ラップで包んだ三つ葉が重ならないように、平らに保存できる程度を入れてください。
冷凍用の保存袋の口を閉めるときは、しっかりと内部の空気を抜くことがポイントとなります。
三つ葉の解凍方法
生のまま冷凍した三つ葉は、必要量を取り出して解凍せずに調理できます。下茹でしてから冷凍した三つ葉も鍋や汁物など、凍ったまま調理できる料理もあります。
あらかじめ解凍してから使う場合は、電子レンジを使った加熱解凍がおすすめです。解凍する分量によって加熱時間が異なるため、解凍状態を見ながら時間の調整をしてください。電子レンジで少しずつ加熱していきましょう。
三つ葉を加熱解凍すると水分が出てきます。出てきた水分をしっかり絞ってから加熱調理に使ってください。
冷凍三つ葉の保存期間は?
三つ葉を生のまま冷凍した場合は3~4週間程度、下茹でして冷凍した場合は4週間程度保存可能です。生のまま冷凍した三つ葉の方が、茹でて冷凍した三つ葉よりも傷みやすくなるため、長めに保存したいという場合は茹でてから保存しましょう。
少量しか使わないため、長期間保存したいという場合は、食品用ラップで小分けする量を少なめにして調整してください。
冷凍した三つ葉の活用レシピ
冷凍保存しておいた三つ葉は、生の状態と比べるとやはり風味や食感が若干落ちてしまいます。風味や食感の違いが気になる場合は、加熱調理に積極的に使っていきましょう。
冷凍しておいた三つ葉でも風味や食感の違いが気にならない料理としては、雑炊やスープなどの汁物がおすすめです。
ここでは、冷凍保存しておいた三つ葉を活用できるレシピを紹介します。紹介しているレシピだけでなく、同じような調理方法で作る料理に応用して使ってみましょう。
ミツバのスープ
「ミツバのスープ」では少量の三つ葉を使うので、生のまま冷凍している三つ葉があれば、少量取り出して便利に使えます。三つ葉を入れてから、片栗粉や卵を入れて煮立てる工程があるので、冷凍しておいた三つ葉を解凍なしで使っても構いません。
レシピで想定されている分量よりも多めのスープを作る場合や、三つ葉が多めに入っていても気にならないという場合は、下茹でして冷凍した三つ葉も十分使えます。三つ葉を煮込みすぎたくない場合は、電子レンジ解凍してから使ってみてください。
ホウレン草とミツバのゴマ和え
「ホウレン草とミツバのゴマ和え」は、ほうれん草と三つ葉を下茹でして和えるだけの簡単な一品です。
下茹でして冷凍している三つ葉があれば、電子レンジで解凍して使いましょう。生のまま冷凍してある三つ葉の場合は、必要な分量だけ冷凍から取り出し、レシピ通りにほうれん草と一緒に茹でて使えます。
ほうれん草と三つ葉が茹であがったら、あとはタレとごまで和えれば完成です。
エビとミツバのかき揚げ
「エビとミツバのかき揚げ」は三つ葉の香りを楽しめる料理です。使う量が少量で、油で揚げることを考慮すると、生のまま冷凍している三つ葉が向いています。
生のまま冷凍している三つ葉は適度な大きさにカットしてあるため、解凍やカットという準備は不要です。かき揚げの具材に衣をからめたところにパラパラと入れて、香りを立たせるようにしましょう。
三つ葉の保存は冷凍を活用しよう
三つ葉は生の状態のまま常温や冷蔵で保存しておくと、あまり日持ちせず2~3日もすればしんなりしてしまいます。新鮮でなくなってしまうと、三つ葉の特徴である香りや風味も飛んでしまうため、使い切れないものは冷凍保存しておいて使いましょう。
三つ葉は生のままでも下茹でしてからでも冷凍できます。それぞれの手順とコツを覚え、使いやすい方法で冷凍しておいてください。