「梅干し」は冷凍保存が便利!上手においしく保存するためのテクニック
2023/01/20
梅干しの中には賞味期限が短めのタイプもあるため、食べ切れずに賞味期限切れを迎えてしまったという経験もあるでしょう。本記事では、梅干しの冷凍方法と解凍方法、冷凍梅干しを使えるアレンジレシピを紹介しています。本記事を参考に冷凍保存を積極的に活用していきましょう。
梅干しを冷凍する際の注意点
梅干しは常温でも長く保存しておける保存食のひとつですが、塩分濃度が低いと保存期間も短くなるため、長く保存したいときは冷凍が適しています。しかし、冷凍すれば無条件に保存期間が延びるわけではなく、冷凍する前の梅干しがよい状態に保たれていることが大切です。
市販の梅干しによっては常温保存が推奨されていないものもあります。はちみつ梅やかつお梅といった調味梅干しや塩分濃度が低い梅干しは、冷蔵保存が必要です。プラスチック製や金属製の入れ物ではなく、消毒された瓶に詰められていることも必要です。
適切に管理されている梅干しを冷凍にしてください。
梅干しをおいしく冷凍保存する方法は2つ
梅干しをそのまま冷凍する方法の他、種を取り除きペースト状にしてから冷凍する方法もあります。調味料代わりや料理のアクセントとして使う場合は、ペースト状にしてから冷凍しておくと使い勝手がよくて便利です。
梅干しそのものを楽しみたい場合は、梅干しの形のまま冷凍しておきましょう。
ここでは、梅干しをペースト状にしてから冷凍する方法と丸ごと冷凍する方法、それぞれの手順とコツについて見ていきます。
ペースト状にしてから冷凍する
梅干しをペースト状にして冷凍しておけば、和え物や炒め物にすぐ使えるので便利です。ここでは、梅干しをペースト状にしてから冷凍する手順とコツを見ていきましょう。
1:種を取り除き実を潰す
梅干しから種を取り除いておきます。種のなくなった梅干しをペースト状に潰しましょう。食品用ラップを広げて、食品用ラップのうえで潰せばそのまま包むこともできます。
2:平らになるように食品用ラップで包み保存用袋へ入れる
潰してペースト状にした梅干しは、食品用ラップを使って平らになるように包んでください。たくさんの梅干しをペースト状にした場合は、1回分ずつ小分けにして食品用ラップで包んでおくと、使うときに取り出しやすくなります。空気を入れないようにぴったりと包んでください。
食品用ラップで包んだ梅干しは、密封できる冷凍用の保存袋へ入れて冷凍します。このとき、食品用ラップで包んだ梅干しが袋の中で重ならないように注意してください。また、保存袋の中の空気はしっかりと抜いておいてください。
そのまま冷凍する
梅干しをそのまま冷凍する場合は、梅干し同士がくっつかないように冷凍する方法と、まとめて冷凍する方法があります。ここでは、個別冷凍する方法とまとめて冷凍する方法について、手順とコツを紹介します。
冷凍した梅干しは、凍ったままお茶漬けに使ったりアイスのように食べたりでき、凍った梅干し独特の食感も楽しめるため、用途に応じて個別かまとめてかを選択して冷凍しましょう。
食品用ラップに包んで冷凍する方法
食品用ラップを広げて、梅干しを重ならないように並べます。梅干し同士がくっつかないように隙間を開けて、並べ終わったら上からも食品用ラップをかけます。梅干しと梅干しの間も上下の食品用ラップで仕切られるように空気を抜き、ぴったりと包んでください。
食品用ラップで包んだあとは、さらに冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫に入れましょう。保存袋からも空気を抜き、密閉した状態で冷凍してください。
保存袋へ直接入れて冷凍する方法
冷凍準備の手間を省きたい場合は、梅干しを密封できる冷凍保存袋へ直接入れて冷凍することも可能です。保存袋に梅干しを入れたあとは、空気を抜いて密閉してください。
ただ冷凍庫に入れておくだけでは、梅干し同士がくっついてしまいます。完全に凍る前に保存袋を取り出し、一度振って、くっついている梅干しを離してから再度冷凍してください。
梅干しの解凍方法
梅干しは凍ったまま食べることもできます。常温で食べたい場合は、自然解凍しましょう。常温の環境にしばらく置いておけば解凍されます。
冷凍梅干しの保存期間は?
梅干しは保存食であり、もともと長く保存しておける食品です。はちみつ梅干しやかつお梅のような調理梅干しと呼ばれるものや、減塩タイプの梅干しは、一般的な塩辛い梅干しよりも賞味期限が短くなっています。
冷凍した梅干しの保存期間も、梅干しのタイプによる賞味期限の違いと連動します。冷凍することで、もともとの梅干しの賞味期限よりも1カ月程度保存期間が延びる、と覚えておきましょう。
傷んだ梅干しの特徴
保存期間が長い梅干しであっても、傷まないというわけではありません。保存状態や環境によっては、傷んで腐敗することもあるため、傷んだ梅干しに見られる特徴に照らし合わせて品質を確認しましょう。
カビが生えた梅干しは明らかに傷んでいます。食べずに廃棄してください。また、いつもの梅干しとは違った酸っぱい臭いや異臭がする場合や、形が崩れていたり、液状になっていたりする場合も梅干しが傷んでいるサインです。
梅干しが糸を引いていたら食べることはできません。梅干しは時間経過とともに色が抜けることがありますが、色が抜けるのとは別の色に変色しているときは傷んでいる可能性があります。
- カビが生えている
- 梅干し以外の酸っぱい臭いや異臭がする
- 変色している
- 形が崩れている
- 液状になっている
- 糸を引いている
冷凍した梅干しに白い斑点が出ているとき
梅干しを保存していると白い斑点が出てくることがあります。カビだとすれば、梅干しが傷んでいるサインということになりますが、梅内部の塩分が浮き出てきたものという可能性もあります。
カビなのか塩分なのかは、見ただけでは判別がつきません。触ってみれば判別がつきますが、梅干しを直に触ることやカビかもしれないものに触ることに抵抗がある場合はお湯を使って確認しましょう。
梅干しをお湯に入れた場合、塩の場合は溶けて見えなくなりますが、カビの場合は浮いてきます。
冷凍した梅干しの活用レシピ
冷凍した梅干しは、凍ったまま食べることも、自然解凍していつも通りの梅干しとして食べることもできます。梅干し茶漬けに冷凍梅干しを使えば、涼感も味わえる夏におすすめの食べ方ができ、蕎麦やうどんのタレに氷代わりに入れれば、冷たさと酸味をプラスできます。
冷凍した梅干しを活用できる料理は、たくさんあるのでいろいろ試してみましょう。ここでは、冷凍した梅干しを活用できるおすすめのレシピを紹介します。紹介しているレシピを参考に、冷凍梅干しの活用範囲を広げてください。
梅の豚しゃぶ素麺
「梅の豚しゃぶ素麺」では梅ダレにペースト状にした梅干しを使うため、ペースト状に潰してから冷凍している梅干しがあればすぐに使えて便利です。梅ダレはトッピングする豚しゃぶを和えるときに使います。
ペースト状の梅干しを冷凍してあれば、レシピ通り素麺のトッピングとしても、豚しゃぶサラダとしても活用できるので、作ってみましょう。
トッピングで楽しむおかゆ
「トッピングで楽しむおかゆ」では、本格中華のお店で食べるおかゆのように、冷凍梅干しを含め、体によい食材をたくさんトッピングしておかゆを味わえます。
レシピ通りであれば、茶碗によそったおかゆの真ん中に梅干しをトッピングするため、おかゆの温度を下げないために冷凍梅干しを常温に解凍しておいた方がよいでしょう。
他のトッピング食材と同じように、別皿で添える場合は、梅干しを解凍せずに盛り合わせても、食べる頃には解凍されます。
蒸し鶏の梅しそ和え
「蒸し鶏の梅しそ和え」ではペースト状に潰してから冷凍している梅干しがあると、一手間省略できるので便利です。
蒸した鶏と大葉を冷凍しておいた梅ペーストで和えれば完成するので、ペースト状で冷凍している梅干しがあるときは試してみましょう。とても簡単に一品できあがります。
梅干しの保存は冷凍を活用しよう
梅干しを上手に冷凍しておけば、必要なときに1個単位で取り出すことができ、保存期間も常温よりも長くなります。梅干しは常温でも長く保存しておけますが、減塩タイプやはちみつやかつおで味付けされたタイプは賞味期限が短めとなるため、冷凍しておいてはいかがでしょうか。
冷凍梅干しは凍ったまま使うこともでき、解凍して使いたい場合でも常温であまり時間をかけずに解凍できます。梅干しの保存方法として冷凍を積極的に活用していきましょう。