和食、おでん成分

「がんもどき」は冷凍できる!保存や解凍の方法・注意点は?アレンジレシピも紹介

2023/01/21

がんもどきは、冷凍保存に向いている食品ということをご存知でしょうか。本記事ではがんもどきの冷凍方法やレシピなどを紹介しています。がんもどきを使う料理の多くは解凍なしで使えるため、いろいろながんもどき料理を覚え、冷凍がんもどきを活用していきましょう。

がんもどきは冷凍できる?

がんもどきと似た食品である豆腐は、冷凍したときに内部の水分が抜けてスカスカになってしまい豆腐本来の食感が失われてしまうため、冷凍に向かない食品です。

一方、がんもどきは一度油で揚げてあることから豆腐に比べて水分が少なめです。水分が少ないと冷凍しても食感が変わりにくいため、冷凍保存に向いています。

がんもどきを冷凍する際の注意点

がんもどきを冷凍する際には油抜きをすると良いでしょう。油抜きをせずに冷凍することも可能ですが、がんもどきには油分が多いため、冷凍中の油焼けや油の酸化を招きやすくなります。

冷凍中の劣化をできるだけ防ぐためにも、冷凍前に油抜きをしておくことをおすすめします。ただし、油抜き不要のがんもどきも販売されているため、購入したがんもどきによって、油抜きの有無を判断してください。

がんもどきは小分けにして冷凍するのがおすすめ

油抜きが必要なタイプのがんもどきは、油抜きをしてから1個ずつ冷凍しておくことをおすすめします。小分けにしておけば、使うときの都合に合わせて量の調整を容易にできます。

ここでは、がんもどきを冷凍する手順とコツについて見ていきましょう。おいしさをキープして冷凍保存しておくためには、いかにがんもどきを空気から遮断できるかがポイントになります。

1:油抜きをし水気を切る

冷凍前にがんもどきの油抜きをしましょう。熱湯の中を1~2分程度泳がせるように動かし、表面の油を落とします。油抜きに使ったお湯が白く濁れば、油抜きができているしるしになります。

油抜きをしたがんもどきはザルにあげて水気を切り、粗熱をとってください。粗熱がとれたら、表面の水分をペーパータオルやふきんを使って拭き取ります。

2:食品用ラップで包みジッパー付き保存袋に入れる

水気を拭き取ったがんもどきを、食品用ラップで包みます。がんもどきと食品用ラップの間に空気が入らないようにぴったりと包んでください。

食品用ラップで包んだがんもどきを冷凍用のジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。このとき、がんもどき同士が重ならないように保存袋に入れてください。袋内の空気をしっかり抜いてから保存袋を密閉して冷凍庫に入れましょう。

がんもどきの解凍方法

和食、おでん成分
jreika/gettyimages

冷凍保存しておいたがんもどきは、冷蔵庫で自然解凍して使えます。煮物やおでんなどの加熱料理に使う場合は、解凍せずに凍ったまま具材として調理することも可能です。

がんもどきを小さなサイズにカットして調理する場合は、包丁が入る状態まで自然解凍してから使うようにしましょう。急いで解凍したいときは電子レンジを使った加熱解凍も可能です。

油抜きせずに冷凍したがんもどきの場合は、油抜きを兼ねて熱湯をかけたり、熱湯にくぐらせたりしながら解凍することもできます。

冷凍がんもどきの保存期間は?

日本食「ガンモドキ」
Hana-Photo/gettyimages

がんもどきを冷凍しておけば、3週間程度は保存できます。

ただし、油抜きの有無や保存状況、冷凍環境などによってがんもどきの劣化が早まることもあるため注意が必要です。おいしく食べるためには、保存期間の目安となる3週間より早めに食べ切ることをおすすめします。

食べないほうが良いがんもどきの特徴

がんもどきが、糸が引いていたり、カビが生えていたり、変色していたりする場合は、傷んでいるサインです。食べずに廃棄してください。傷んだがんもどきは、冷凍しても品質が回復することはないため、冷凍にも適しません。

冷凍庫から取り出したがんもどきを解凍したときに傷んでいるサインが見られた場合も廃棄してください。冷凍中でも劣化や腐敗が進むこともあります。また、使いそびれて何カ月も保存しているというがんもどきも使わないほうがよいでしょう。

  • 糸が引いている
  • 何カ月も保存している
  • カビが生えている
  • 変色している

冷凍したがんもどきの活用レシピ

がんもどきの中には初めから冷凍食品として販売されているものもあり、冷凍がんもどきを手軽に使える料理もたくさんあります。

ここでは、冷凍したがんもどきを使えるおすすめのレシピを紹介していきます。

油抜きしてから冷凍したがんもどきであれば、調理のときの一手間を省くことができるため、忙しい方でも気軽に煮物にチャレンジできます。がんもどき料理をたくさん覚え、冷凍したがんもどきを積極的に活用していきましょう。

大根とがんもどきの煮物

出典:つくおき

「大根とがんもどきの煮物」のレシピを参考に、和食の定番の1つともいえるがんもどきを使った煮物を作ってみましょう。油抜きをして冷凍したがんもどきがあれば、油抜きの時間を省けて便利です。

がんもどきは1口サイズにカットするため、包丁が入る程度に解凍しておきましょう。小さめのがんもどきを冷凍している場合や、がんもどきをカットせずに使う場合は、解凍なしで使うことも可能です。

関東おでん

出典:E・レシピ

「関東おでん」を作る際は、油抜きしてから冷凍したがんもどきを解凍せずに使えます。他の具材と一緒に凍ったままおでん出汁の中に入れて煮込めば、がんもどきの中におでん出汁がしみ込んでおいしく仕上がります。

油抜きをしてから凍らせたがんもどきは味がしみ込みやすくなります。あまり煮込む時間がないというときでも味がしっかりつくため、積極的に使ってみましょう。

がんもどきのサッと煮

出典:E・レシピ

「がんもどきのサッと煮」はレシピ名の通り、がんもどきと白菜、生姜があれば、サッと作れる一品です。がんもどきは合わせ出汁を使ってしっかりと煮込むため、解凍せずに使えます。カットする必要もありません。

がんもどきがしっかりと煮えたところで他の食材を投入して煮込みます。油抜きしてから冷凍したがんもどきを使えば、白菜を切る以外は食材を出汁で煮含めるだけで完成します。

がんもどきの保存は冷凍を活用しよう

がんもどきは冷凍しても食感や風味が変わることは少なく、解凍なしで使えることも多いため、冷凍保存に向いています。冷蔵保存よりも長く保存できるため、上手に冷凍し、いろいろな料理に活用していきましょう。

冷凍がんもどきを使う料理の調理方法に合わせ、使い方や解凍方法を臨機応変に選べるようにしっかりと理解しておくことをおすすめします。

 
 

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