「うなぎの蒲焼」は冷凍できる!保存や解凍方法・注意点は?アレンジレシピも紹介
2023/03/03
うなぎの蒲焼を冷凍保存したことはあるでしょうか。この記事では、うなぎの蒲焼の冷凍方法や解凍方法のほか、注意点やアレンジレシピを紹介しています。うなぎの蒲焼を冷凍保存したい、解凍方法について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
うなぎの蒲焼は冷凍できる?
うなぎの蒲焼は基本的に加熱調理した状態で販売されていますが常温保存には適しておらず、食中毒の観点から冷蔵保存でも2~3日程度しか日持ちしません。
長期間保存したい、購入してすぐに食べないという場合は、冷凍保存がおすすめです。
うなぎの蒲焼を冷凍する際の注意点
うなぎの蒲焼を冷凍する際に注意したいのが、「タレを洗い流すこと」、「できるだけ真空状態にすること」、「賞味期限前に食べきること」の3つです。
タレがついたまま冷凍してしまうと、解凍して調理する際に蒲焼が焦げてしまう可能性があります。そのため、冷凍する前にタレを洗い流し、解凍した後にタレをつけると良いでしょう。
また、空気に触れた状態で冷凍すると劣化して品質や味が落ちやすくなるため、できる限り真空状態にしましょう。うなぎの蒲焼は冷凍保存することで賞味期限より長く保存できるものの、風味や食感が落ちやすいため、早めに食べきることも大切です。
- タレを洗い流すこと
- できるだけ真空状態にすること
- 賞味期限前に食べきること
うなぎの蒲焼はタレを洗い流してから冷凍するのがおすすめ
タレを洗い流してから冷凍するのは、前述したように解凍・調理する際に焦げる原因になってしまうだけでなく、タレの成分がうなぎの身を固くしてしまうのも理由の1つです。
また、タレが酸化してしまうことで雑味が増え、うなぎの蒲焼全体の食感と風味を損なう要因にもなります。
ここからは、うなぎの蒲焼をおいしく冷凍する方法について紹介します。
1:タレを洗い流してキッチンペーパーで拭く
まずは、うなぎの蒲焼についているタレを流水で洗い流します。強くこすり過ぎると身や皮がボロボロになってしまうため、指の腹などを使って軽くこする程度にしましょう。
洗い流した後はキッチンペーパーなどを使って、表面の水気を拭き取っておきます。そうすることで、白焼きに近い状態にすることが可能です。
2:一切れずつ食品用ラップで包む
タレを洗い流して水気を拭き取った後は、一切れずつ食品用ラップで包みます。この時食品用ラップとうなぎの蒲焼の間に空気が入らないように、ぴったりと密着させることがポイントです。
空気を入れないように包むことで冷凍している間の酸化を防げるため、食感や風味を維持したまま冷凍保存できるようになります。
3:ジッパー付き保存袋へ入れて冷凍する
一切れずつ食品用ラップで包んだ後は、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍します。この際、金属製のバットや皿に乗せて冷凍庫へ入れると短時間で冷凍でき、品質を維持しやすくなるのでおすすめです。
また、ジッパー付き保存袋に入れる際も中の空気を抜き、できる限り真空状態を作るようにしましょう。
うなぎの蒲焼の解凍方法
冷凍したうなぎを解凍するには「グリルを使った方法」、「電子レンジを使った方法」、「フライパンを使った方法」、「トースターを使った方法」の4つがあります。
いずれも家庭で簡単に実践できておいしく解凍できるため、自分に合った方法を選びましょう。ここからは、それぞれの解凍方法について紹介します。
1:グリルを使って解凍する場合
グリルを使った直火での解凍は表面にパリッとした焦げ目をつけられるため、香ばしさをプラスできる点がポイントです。
グリルは事前に余熱で温めておき、うなぎの皮目を下にして入れます。中火から強火で熱し、泡がたったらタレをかけます。タレ香りがたった時点で焦げる前に取り出しましょう。
うなぎやタレの香りがたつため、風味を強調したい場合におすすめの方法です。
2:電子レンジを使って解凍する場合
簡単に解凍したい場合は、電子レンジを使った方法がおすすめです。電子レンジを使う場合は割り箸を使うことで、皮の張り付きやふやけを予防できます。
うなぎを乗せられる程度の大きな皿に割り箸を平行になるように並べ、その上に凍ったうなぎを皮目が下になるように乗せます。小さじ1の酒を振りかけてから食品用ラップをして、電子レンジに入れましょう。
温める時間の目安は、500Wで1分40秒〜2分程度です。酒を振りかけることで、ふっくらとした食感に仕上がります。
3:フライパンを使って解凍する方法
フライパンを使って解凍する場合は、フライパンにアルミホイルを敷いて皮の張り付きやふやけを予防しましょう。
まずアルミホイルをくしゃくしゃにしてからフライパンの上に敷き、皮目を下にしたうなぎの蒲焼を乗せます。小さじ1の酒を振りかけてからフライパンの蓋をして、弱火で2〜3分ほど蒸し焼きにすれば完成です。
蒸し焼きにすることでうなぎがふっくらするため、柔らかくおいしい蒲焼に仕上がります。
4:トースターを使って解凍する方法
ふっくら食感と香ばしさの両方を楽しめるのが、トースターを使った解凍方法です。内側はふっくら、外側はパリッとした食感を楽しみたい人におすすめの方法です。
くしゃくしゃにしたアルミホイルをトースターに敷き、皮目を下にしてうなぎの蒲焼を乗せます。小さじ1の酒を振りかけたらアルミホイルで蒲焼を包み、低温設定で5〜10分ほど加熱します。
加熱が終わったらタレを塗り、アルミホイルを開けたまま高温設定で5分程度加熱すれば完成です。最初は低温で加熱し、タレを塗ってから高温で仕上げるのがポイントです。
冷凍したうなぎの蒲焼の保存期間は?
冷凍したうなぎの蒲焼は、1カ月程度は保存できます。ただし冷凍している間もうなぎの脂質で酸化が進んでいくため、あまり長期間保存していると風味が劣化してしまいます。
おいしく食べるためにも、できる限り早めに食べきるようにしましょう。
冷凍していたうなぎの蒲焼が腐ってしまうことはある?
冷凍していたうなぎの蒲焼であっても、腐ってしまう可能性はあります。例えば、冷凍前の状態がすでに悪い場合や、冷凍庫を頻繁に開閉するなど冷凍庫内の温度を上げてしまった場合などです。
腐ってしまった場合は、カビが生えている・ぬめりや粘り気がある・変色しているなど、生モノが腐った場合と同じような特徴が見られます。このような特徴が見られた場合は、食べずに廃棄しましょう。
冷凍したうなぎの蒲焼の活用レシピ
冷凍したうなぎの蒲焼はそのまま解凍して食べてもおいしいですが、ちょっとした手間を加えることでよりおいしく食べられます。普段はご飯に乗せるだけ、そのまま食べるだけという人も、アレンジしてみると新しいおいしさを見つけられるでしょう。
ここからは、冷凍したうなぎの蒲焼を使ったレシピを3つ紹介します。
ウナギ蒲焼きの卵とじ
「ウナギ蒲焼きの卵とじ」はうなぎの蒲焼に高野豆腐とだし汁を加え、卵でとじたレシピです。
高野豆腐を使っているため食べ応えがありますが、出汁の味であっさりと食べやすくなっています。ご飯に乗せて丼物にするのもおすすめです。
ウナ混ぜご飯
「ウナ混ぜご飯」は、うなぎの蒲焼をそのままご飯に乗せるだけでは飽きてしまうという人におすすめです。
こちらのレシピは、ただうなぎの蒲焼を混ぜ込むだけではなく、大葉や実山椒の佃煮などの薬味も一緒に混ぜ込むことでより複雑な味わいを楽しめるようになっています。
細かく切っておにぎりすると、お弁当にも入れやすくなるでしょう。
ウナギコロッケ
意外性のあるアレンジレシピが、「ウナギコロッケ」です。ジャガイモにうなぎの蒲焼を入れたコロッケで、枝豆やチーズも入っているためボリューム感もあります。
和風味になっているところもポイントで、変わり種のコロッケを作ってみたいという人におすすめです。
うなぎの蒲焼の保存は冷凍を活用しよう
うなぎの蒲焼はタレを洗い流してから冷凍することで、おいしさをキープしたまま保存できます。解凍方法も4種類あり、どのような蒲焼を楽しみたいかで使い分けることが可能です。
うなぎの蒲焼をそのまま食べる以外にも様々なアレンジレシピが楽しめるため、うなぎの蒲焼をすぐに食べないという場合は、今回紹介した方法を参考にして冷凍保存を活用してみてはいかがでしょうか。