しいたけはどこまで食べる?フードロス対策にもなる、正しい食べ方とは?
2022/05/12
しいたけには1年中収穫できる「菌床栽培」と、春と秋に旬を迎える「原木栽培」の栽培方法があることをご存じでしょうか?原木栽培では、自然に近い状態でしいたけを栽培することにより、春採れのものは肉厚でうま味が、秋採れは香りがたっぷりと詰まっているんです!
管理栄養士のゆかりさんに、しいたけの食べ方について、ぜひ知っておいてほしいポイントを教えてもらいました。食べ物のムダを減らすフードロス対策にも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
しいたけの食べられない部位は?
しいたけを食べるとき、軸(じく)って食べていますか?
料理レシピでは、「石突き(いしづき)を切り落とす」などの表記が見られますが、実際にどこが石突きで、どこが軸なのかわかっていない人もいるのでは。
石突きというのは書いて時のごとく、食べると石のような硬さを感じるのだとか。軸の先端にわずかについているもので、栽培時に木などと接しているため、樹皮やオガクズなどが混じっていて、硬さ以外にも食用におすすめできない部位となっています。
サイズ感としては、軸の先端(黒っぽいものがついていることが多い部分)5mm~1cmくらいを包丁などで切り落とせばOK。
しいたけをおしいく食べるポイントは?
石突きを切り落とせば食べられるとわかった軸の部分ですが、普段はどのように食べているでしょうか?
軸つきのまま、煮物や炒め物に使われることもありますが、肉詰めにしたり、チーズ焼きにする場合、かさを上向きにして具をのせる器のような使い方をするため、軸は切り落とされてしまいます。
しいたけの軸は、状態によっては繊維っぽさや硬さが気になることもありますよね。ぜひ、そんな時におすすめしたい食べ方があるんです!
それは、手で細くさくこと。縦方向に繊維にそって切り口から割るようにすると、驚くほどスルっとさくことができますよ。
さいた軸は、ごま油で炒めてしょうゆやみりんで味付けしてきんぴらにしたり、味噌汁の具や野菜炒めなどに混ぜても。
そのほか、みじん切りにしてしまうという方法もあります。ひき肉に混ぜ込んで、しいたけの裏側に薄力粉をまぶし、肉詰めのようにして両面を蒸し焼きして焼肉のタレなどで味付ければ、丸ごとしいたけを食べることもできますよ。
ムダなくしいたけを取り入れよう!
<まとめ>
・石突き:軸の先端のわずかな部分(食べない)
・軸:さいたり細かく切ると料理に使いやすい(食べられる)
これらのポイントを押さえて、食感やうま味が特徴のしいたけをいろいろな料理に活用してみてくださいね!
■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部
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