そのまま食べても、料理にしても◎!本当に使える缶詰5選

2020/04/25

常温で長期保存できる缶詰は、常備しておくと、食卓にあと一品欲しいときや災害などの非常時に便利です。また、缶詰は、最もおいしい旬の時季の新鮮な食材を使って作られています。食材によっては生鮮品よりも栄養価が高いものもあります。そんな便利な缶詰を、日々の食卓に取り入れないのはモッタイナイ。

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、「これは使える!」という缶詰を5つ選んでもらいました。

ド定番・ツナ缶

これは絶対はずせないという缶詰が定番中の定番、ツナ缶です。そのまま食べてヨシ、混ぜてヨシ、煮てヨシ。ツナ缶を使った料理を挙げればキリがないほど、幅広い食材・調理に合います。

ちなみに、ツナというとまぐろをイメージする人が多いかもしれませんが、かつおが使われているものもあります。どんな種類の魚が使われているかは、商品名を見てわかることも。

いなばの「ライトツナ」は、びんながまぐろ以外を使った缶詰。また、はごろもフーズは、「L」がまぐろ、「マイルド」がかつおの缶詰です。カロリーやサイズ、味の違いかと勘違いしやすいですが、実は魚の種類を表しています。びんながまぐろを使ったツナ缶がいちばん高級品とされています。

ツナ缶の超簡単レシピ:ツナ缶入りコールスロー

春キャベツのおいしいこの時期におすすめの料理がコールスローです。そこにツナ缶を加えるとうまみがぐんと増して、おいしさアップ!

■材料と作り方・4人分
キャベツ3枚、きゅうり1/2本、にんじん4cm程度、玉ねぎ1/4個を千切りにし、塩小さじ1/3をもみ込み、5分ほどおきます。水けを絞り、ツナ缶1缶(80g)、マヨネーズ大さじ1、お酢大さじ1/2、こしょう少々で和えます。

大流行中・サバ缶

美容や健康にいいと、今絶賛流行中なのがサバ缶です。さばをはじめとした青魚に多く含まれるEPAやDHAは缶詰でも摂取することができ、むしろ生魚を扱うときよりも捌く手間もいらず手軽。骨ごと柔らかく調理されているので、カルシウムも効率よく摂取できます。

サバ缶は水煮、味噌煮、醤油煮というのが一般的ですが、最近はオリーブオイル漬けといった洋風な味わいの缶詰も人気です。そのまま食べるだけでなく、他の食材と組み合わせて幅広い料理に使うことができます。

サバ缶の超簡単レシピ:サバ缶の味噌汁

サバ缶はサバの身だけでなく、缶の中に入った汁も旨みがたっぷりです。缶まるごと使うことで、出汁いらずで味噌汁が作れます。

■材料と作り方・4人分
大根4cm程度、にんじん4cm程度を短冊切りに、生姜1片を千切りにして、水800mlとともに鍋に入れて、火にかけます。野菜が柔らかくなったら、サバ水煮缶を汁ごと加えます。沸騰したら、味噌大さじ3を溶き入れます。

コスパ抜群・トマト缶

トマト缶は商品によりますが、ひとつの缶詰に4~5個のトマトが使われています。それでいて1缶100~200円程度で買えることを考えると、とてもコスパのよい缶詰といえます。しかも、抗酸化作用のあるといわれるリコピンが生のトマトの3倍もあるとのことで、栄養的にも◎。

トマト缶には、ホールトマト缶とカットトマト缶があります。この違いは使われているトマトの種類。ホール缶は細長い形をした、旨みが強く味の濃いトマトが使われていて、煮込み料理に向いています。一方、カット缶は丸い形で、酸味が強くさっぱりとしたトマトが使われていて、短時間加熱か、加熱なしの料理に向いています。

トマト缶の超簡単レシピ:カニ缶入り冷製トマトパスタ

そのままからめても美味しいカットトマト缶は冷製パスタに向いています。旨みのあるカニ缶を混ぜれば、包丁いらずであっという間に完成です。

■材料と作り方・4人分
カッペリーニ280gを表示通り茹でます。カットトマト缶400g、カニ缶100g、おろしにんにく少々、塩小さじ1、こしょう少々を混ぜ合わせ、カッペリーニとからめます。

子ども大好き・コーン缶

とにかく子どもが喜ぶのがコーン缶。生のとうもろこしは夏にしか食べられませんが、コーン缶さえあれば、一年中甘くておいしいとうもろこしが食べられるのが嬉しいところです。

コーン缶もトマト缶同様、ホールコーン缶とクリームコーン缶の二種類がありますが、コーン缶についてはどちらも使っているとうもろこしは同じ。スイートコーンという、とうもろこしの中でも甘みの強い品種が使われています。

コーン缶の超簡単レシピ:Wコーン缶使いのコーンスープ

コーンスープはクリームコーン缶で作ることが多いですが、コーンの粒がごろごろ入っているのもおいしいもの。そこでホールとクリームのW使いでコーンスープを作ってみました。

■材料と作り方・4人分
ホールコーン缶200gとクリームコーン缶200g、固形スープの素2個、生クリーム200ml、牛乳200mlを鍋に入れて火にかけます。沸騰しないように温め、塩こしょう少々で味をととのえます。

オシャレ度高・オイルサーディン缶

オイルサーディンとは、塩漬けにしたいわしをオイル漬けにした缶詰。ほどよい塩けと旨みがあり、そのままでもワインに合うおつまみの一品に。その名前だけでオシャレ感が上がりますが、料理に使うと、これまたワンランク上の味に仕上がります。

ちなみに、オイルサーディンと間違えやすいのがアンチョビです。スーパーの棚ではよく隣に並んでいて、どちらもパッケージに魚の絵が描かれた小ぶりの四角い缶なので、間違えて買ってしまったという人もいるかもしれません。アンチョビもいわしの缶詰であることは同じなのですが、こちらはいわしを塩漬けして発酵させたもの。そのまま食べるというよりも、調味料として使われることが多いです。

オイルサーディン缶の超簡単レシピ:オイルサーディンとにんじんの炊き込みピラフ

旨みたっぷりのオイルサーディンはご飯と一緒に炊き込んでもおいしいです。固形スープの素などを使わなくても、しっかりと風味のある炊き上がりです。

■材料と作り方・4~5人分
にんじん1/2本と玉ねぎ1/4個、にんにく1片をみじん切りにします。米2合を研ぎ、炊飯釜の目盛りより気持ち少なめに水を入れます。その上ににんじんと玉ねぎ、にんにく、塩
を入れて軽く混ぜ、オイルサーディン缶を汁ごと入れて、いつも通りに炊きます。

◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

公式サイト:https://www.kawano-maki.net/
料理教室インスタグラム:https://www.instagram.com/tudukurasu/

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