縮みや毛玉を防ぐには?ニット(セーター)を自宅で洗濯する方法

2019/01/16

お気に入りのニットやセーターは、長く大切に着たいですよね。でもそのお手入れとなると、「自分で洗うと縮みそう」「クリーニングに出すとお金がかさむ・・・」と後ろ向きな声もちらほら。
そこで、家事アドバイザーの藤原千秋さんに、ニット・セーターの洗い方を教えてもらいました。ちょっとしたポイントをおさえれば、自宅でも簡単に洗うことができますよ!

セーターの洗濯方法:まずは洗濯表示を確認

「洗濯機マーク」や「手洗いマーク」が付いていれば、自宅で水洗いOKです。また、「水洗い不可」や「ドライマーク」の表示があっても、おしゃれ着用洗剤を使えば洗えるものも。ただし、細かな装飾がついている場合は、素材を傷めやすいので注意が必要です。

セーターの洗濯方法:手洗いと洗濯機どちらがいいの?

基本的には洗濯表示に従いましょう。手洗いと洗濯機で迷った場合は、次のポイントを参考に洗濯方法を選んでみてください。

■手洗いする場合
洗濯機を使わず、手でやさしく洗います。仕立てが繊細なものや、お気に入りのセーターなどは、手洗いのほうがおすすめ。

■洗濯機で洗う
洗濯機を使うと、洗う時間も手間もかからず楽ちん! ただし、手洗いと比べると型崩れや縮みが起きやすいので注意が必要です。

セーターの洗濯方法:用意するものと正しい手順を解説

準備ができたら、さっそく正しい手順で洗ってみましょう。

<用意するもの>
■ おしゃれ着用中性洗剤
■ 歯ブラシ
■ 洗濯ネット
■ 平干しハンガー

1.汚れている部分に洗剤を染み込ませる

汚れている部分に洗剤をつけ、歯ブラシの背でたたいて染み込ませます。

2.手洗い/洗濯機 どちらかの方法で洗います

●洗濯機を使う場合

汚れている部分を外側にしてたたんで洗濯ネットへ。「手洗いコース」で洗います。

●手洗いする場合

洗剤を溶かした洗剤液に入れてやさしく押し洗い。脱水するときは洗濯ネットに入れて洗濯機を利用しましょう。

3.シワを伸ばして平干しする

脱水したらすぐに取り出し、バスタオルの上に広げます。手のひらでポンポンとたたきシワをのばしたら、風通しがよく直射日光が当たらない場所で平干ししましょう。

セーターの洗濯方法:縮みや毛玉を防ぐためには?

セーターを洗濯するうえで心配なのが縮み。線維の性質上、仕方のないことですが、最小限に抑えるために大切なのは、“やさしく洗うこと”。洗うときに生地の摩擦が大きいと毛玉もできやすいので、洗濯ネットはなるべくセーターのサイズに合ったものを使いましょう。

セーターの洗濯方法:長持ちするポイントは普段のお手入れ

セーターを着た後、毎回洗濯するのは大変ですよね。でも、着用後にちょっとしたお手入れをするだけで、見た目の状態がよくなり劣化しにくくなります。

1. ブラッシングをする

セーターを脱いだら、毛玉取りブラシなどを使って軽くブラッシングを。表面についたホコリを落とし、毛足を整えることができます。

2.毛玉を取る

毛玉取りブラシをセーターにあて、上から下に軽くこすって毛玉を取ります。大きな毛玉は1個ずつ毛玉をつまみ、ハサミを使ってセーターに穴を開けないように気をつけながら切り取って。

セーターの洗濯方法:まとめ

洗い方のポイントさえ押さえれば、縮みや型崩れも起こりにくく、自宅でもきれいに仕上げることができます。どうしても洗濯を失敗したくない大切なセーターは、クリーニングにお願いするのもひとつの手。無理のない範囲で、自宅でのお手入れ方法を試してみてくださいね!

教えてくれたのは・・・藤原千秋さん
家事・掃除・住宅アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て、2001年よりAll About「住まいを考える」ガイド。家事にまつわる記事のライター・アドバイザー・コラムニストとして、雑誌をはじめ数多くの媒体で活躍中。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』他。

取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)

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