洗濯で落ちにくいシャツの黄ばみ・黒ずみを簡単に落とす方法&予防法
2022/09/17
毎日洗濯をしているのに、いつの間にか夫のワイシャツが黄ばんでいる・・・・・・・そんな悩みを抱えている人は多いはず。気づいたときには簡単に落ちにくく、しかも黄ばみはどんどん頑固になっていくから困りものです。
そこで今回は、家事アドバイザーの藤原千秋さんに、ワイシャツの黄ばみをすっきり落とす方法を教えていただきました。
黄ばみの原因とは?
ワイシャツの黄ばみの原因は、ズバリ「皮脂」。通常の洗濯で落とし切れず繊維の奥に皮脂が残ると、それが酸化して黄ばみとなります。さらに、黄ばみに新たな皮脂や汚れが蓄積すると、黒ずみに発展することも。見た目の状態がひどくなる前に、黄ばみをすっきり洗い落としましょう!
こんなところが黄ばみやすい
ワイシャツの中でも特に黄ばみがきになる場所といえば、襟元と袖口ですよね。布地と肌が触れてこすれやすく、また生地の重なりや縫い目もある部分なので、どうしても皮脂汚れがたまりやすく落ちにくいのです。ふと夫のワイシャツを見ると、ギョッとするほど汚れていることもあるので、ときどきチェックしてみましょう。
軽い黄ばみの落とし方
「黄ばみが少しできてしまった」という程度であれば、この方法で汚れは十分きれいに落とせます。さっそくチャレンジしてみましょう。
<用意するもの>
■ 洗面器
■ 酵素入り洗濯洗剤
1.洗剤液に洗濯物を浸け置きする
40℃くらいのぬるま湯に洗剤を入れてよく溶かします(洗剤の量は水5Lに対し、20〜25gが目安)。洗濯物を入れ、黄ばみが気になる部分に手で洗剤液をすり込みます。
2.もみ洗いする
30分〜2時間ほど浸け置きしたら、もみ洗いします。
3.全体を洗う
シミが取れたら、洗濯表示に従って衣類全体を洗いましょう。なるべく早めに洗ったほうが、繊維の奥の汚れまですっきりきれいに落とせますよ。
黄ばみが進んで「黒ずみ」になったら
皮脂や汗の汚れが酸化して黒ずみにまで発展してしまったら、汚れたところを集中的に洗い落としてから洗濯するのがおすすめです。
固形石けんをすり込む
洗濯用固形石けんを汚れた部分にすり込み、洗濯板で洗います。汚れが落ちたらいつも通りに洗濯しましょう。
日常でできるワイシャツの黄ばみ対策
大切なワイシャツを黄ばみから守るために、普段から予防しておくことも大切です。次の3つの方法を実践するだけで、ずいぶん黄ばみにくくなりますよ。
1.襟元や袖口を予洗いする
黄ばみやすい部分を毎回洗っておくと、洗濯後の白さをキープできます。
2.湿気や直射日光を避けた場所で保管する
湿気を含むと汚れが広がりやすく、また日光により色あせて黄ばむこともあるので、保管場所には気を配って。
3.ベビーパウダーをはたいておく
皮脂を吸収する役割をしてくれるベビーパウダー。シャツを着る前に襟元や袖口にはたいておくと、汗や皮脂が衣類につくのを避けられます。
まとめ
黄ばみは気づいたときには落としにくい厄介な存在ですが、日頃のちょっとしたケアで、汚れをつきにくくすることは可能です。自宅でどうしても落とせない黄ばみや、夫のお気に入りのワイシャツなどの場合は、無理に対処しようとせずクリーニングに依頼をしてくださいね。
教えてくれたのは・・・藤原千秋さん
家事・掃除・住宅アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て、2001年よりAll About「住まいを考える」ガイド。家事にまつわる記事のライター・アドバイザー・コラムニストとして、雑誌をはじめ数多くの媒体で活躍中。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』他。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)