【プロが解説】冷蔵庫の野菜室はどれくらいの頻度で掃除するのが理想?
2019/12/17
日々の家事で気になるものの、正解がよくわからないことについて、家事代行サービスを展開するカジタクに所属する山口さんに教えてもらいました。
今回のテーマは「冷蔵庫の野菜室を掃除するタイミング」についてです。
■教えてくれたのは・・・片付け名人の山口さん
野菜室は冷蔵庫でもっとも汚れやすい場所
野菜室は、冷蔵庫の中でとくにお掃除の頻度を多くしたい場所。なぜなら野菜についている土や泥が、微生物や細菌の繁殖の原因となるからです。また、葉や皮など、野菜の一部が落ちたまま放置され、それをエサに細菌が増えることも。
つまり、野菜室は冷蔵庫でもっとも汚れやすい場所、ともいえるわけです。
野菜はやはり新鮮なのがいちばんですから、週に数回は新しい野菜が野菜室に入るというお宅も多いのではないでしょうか。掃除するならそのタイミングがおすすめ。新しい野菜を入れる前の野菜が少ないタイミングを見計らって、ささっとお掃除してしまいましょう。
野菜室の掃除で用意したいもの
野菜室のお掃除で使用するものは、次の2つのアイテムです。
【1】使い捨てのクロス・シート・キッチンペーパー・ティッシュなど
土や雑菌を拭き取るので、テーブル拭きなどといっしょにせず、使い捨てできるものがおすすめです。
【2】除菌効果のあるスプレー式の洗剤
汚れとともに雑菌を取り去る必要がありますので、除菌効果があるものを選びましょう。除菌効果のあるものとして、アルコールが入っているもの、アルカリ性のもの、次亜塩素酸水が使用されているものなどがあります。洗剤の裏面を見て、用途に「冷蔵庫」の文字が入っているか確認しましょう。
ちなみに、冷蔵庫の取扱説明書を読むと、アルコール、アルカリ性の洗剤は使用しないようにという記載がある場合があります。洗剤側だけでなく、冷蔵庫側の取り扱いについても確認しておくことをおすすめします。
野菜室掃除の効率的な手順
【1】と【2】を用意したら、冷蔵庫からさほど離れていない場所にスタンバイしておきます。
掃除する際は、当たりまえですが一度野菜を外に出す必要があります。なので、少しでも野菜が少ないタイミングがよいわけです。
野菜を取りだしたら、まず土や野菜くずなど、目に見えるゴミを取り除きます。その後、冷蔵庫でも使える除菌効果のある洗剤をスプレーして、【1】の布や紙で拭きあげます。そのような洗剤は大抵二度拭き・乾拭きは不要です。底面だけでなく、側面も忘れずに拭きましょう。
野菜室をキレイに使うには?
野菜を買うたびに掃除をするのは面倒、という人も多いでしょう。そのようなかたにおすすめなのが、紙袋を使って、その中に野菜を分けて入れておくことです。
紙袋を使うメリットは、
・土や葉などが落ちても、袋の中に落ちるので、袋を取り替えれば、冷蔵庫の掃除の頻度を減らせる。
・野菜どうしがぶつかったりこすれたりする機会が減るので、傷みにくい。
・仕切りをつくることで菌移りを防ぎ、腐敗や劣化を加速させない。
・長さのある根菜や葉ものなどを立てて収納しやすい。
・立てることにより、野菜が上下に重なることが少なくなり、全体的に見渡せるので、見逃しや使い忘れが減る。
・丸い野菜も、袋に入れることで収まりがよくなる。
・紙袋はプラスティックの硬い素材よりも柔軟性があり、野菜の大きさに合わせて受け止めてくれるので、野菜がつぶれにくい。
・サラダ用の野菜や果物など生で食べるものと、土のついたものを隔てられる。
・余りがちな紙袋を有効活用できる。
・紙袋の上を折り曲げたり切ったりして高さを調整できる。
というわけで、一度除菌のお掃除をしたら、一部でもよいので紙袋を仕切りとして使うことで、お掃除も、野菜の管理も楽になりますよ。