家事のプロが解説!「カーテン」ってどのタイミングでどうやって洗濯すればいいの?
2024/03/16
日々の家事で気になるものの、正解がよくわからないことについて、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属する家事代行スタッフに教えてもらいました。
今回のテーマは「カーテンの洗濯」についてです。
カーテンってじつはけっこう汚れています
タオルやシーツと違って人との接触がなく、カーテンレールにかかっているだけのカーテン。そのため一見すると目立った汚れもなく、キレイに見えます。しかし、実際のところはというと……
・埃、ダニ、カビ
・カーテンを開閉するときの手垢
・外からの砂埃・排気ガス・花粉など
・料理の臭いや油煙(鍋物・焼肉・焼魚など)
・ペットの抜毛や臭
などが付着している可能性があり、意外と汚れているものなのです。
カーテンの洗濯タイミングを見極める方法は?
では、カーテンはどんなタイミングで洗濯をすればいいのでしょうか?「全体的にくすんできているように感じたとき」「カビを発見したとき」など、外見に明らかな変化が起きているときは、即洗濯が必要です。
それに加えて、「カーテンレールに近い上部に埃が溜まっていて、お掃除では取り切れないとき」も洗濯タイミングです。
もし上記のような症状が出ていなくても、1年に1度は洗うようにしたいところ(自宅で洗えるものに限ります)。また、レースのカーテンは常に閉めている状態――という人も意外といるかと思います。そのような使い方をしている場合は、カーテンがフィルタのような役目を果たしているので、全体的に埃が溜まりがち。半年に1度のお洗濯をおすすめします。
自宅でお洗濯できるかどうかは、既製品のカーテンであれば、洗濯表示のタグで確認します。オーダーカーテンの場合は、素材が水洗いできないタイプの可能性もあるので、購入したお店に確認するなどしましょう。もし、自宅でお洗濯できない場合は、クリーニングに出すことになります。
シェードタイプなど特殊なカーテンは、取り外しや設置も含めて、専門の業者さんに依頼すると安心です。
カーテンの洗濯方法を解説
ここからは、自宅でカーテンを洗濯する際に必要なものと、手順をご説明します。
●自宅の洗濯機で洗濯をする際に用意するもの
・洗剤(カーテンに手洗いマークがついているものは手洗い用の洗剤)
・柔軟剤
・ザル、ボウル(カーテンのフックを洗うため)
ちなみに、洗濯ネットは「ネット使用」と表示されているもの以外は使用しないでください。ネットに入れてしまうと洗濯機内で偏りが出てしまい、脱水が上手くできなくなることがあるからです。
●カーテンの洗濯方法と干し方
カーテンの洗濯方法を確認したら、いよいよ実践です。
手順1:カーテンレールからカーテンを外します。フックの部分はザルの中にポイポイ入れていきます。
手順2:カーテンを洗濯機の中に入れたら、洗濯表示に従って普通洗剤か、手洗い用の洗剤を入れます(柔軟剤もお忘れなく)。手洗い表示があるカーテンの場合は、手洗いモードで洗濯開始です。手洗いモードでは、一度にたくさん洗えないので、カーテンをたくさん詰め込まないようにしましょう。普通に洗えるものは、普通コースで普通に洗います。ただし、脱水時間を短めにします。一番短い脱水時間に設定します。
手順3:洗濯機が回っている間に、フックを洗っておきましょう。ボウルに普通の洗濯洗剤を少しとお湯を入れて洗浄液を作ります。その中にザルに入れたフックを浸して、しばらく置いておきます。汚れが緩んできたら、手でざざっとかき回したり、振るように洗います。
キッチンの近くやリビングのカーテンは、調理の際に出る油煙で粘ついている場合があります。そのような場合は、食器用洗剤で洗います。
ボウルの洗浄液を捨て、お湯を取り替えてすすぎます。フックをザルにまとめておくことで、なくさなくて済みますし、すすぎも簡単になります。すすぎ終わったら、乾かしておきます。
手順4:カーテンの洗濯が終了したら、時間をおかずに取り出して洗い終わったフックを取りつけます。そして、そのままカーテンレールにカーテンを吊るしてしまい、自然乾燥させます。
◇◇◇◇
カーテンのような大物布類は干すときが大変そうなイメージですが、実際には吊るして自然乾燥でOKなんです。手間もそれほどかからない&頻度も決して多くないので、面倒くさがらずにカーテンの洗濯はするようにしましょうね。