フードロスを防ごう!今さら聞けない「冷凍できる食材」と「調理しやすい保存方法」

2020/04/22

調理師で、オウチゴハン研究家のサンキュ!STYLEライターはっとりみどりです。

言わずもがな、日本も世界も自粛ムード。いつもより食材を備蓄したところで、食べきる前に腐らせては本末転倒。というわけで、今回はフードロスを防ぐための食材冷凍について紹介します。

正直、しっかり密閉すれば、ほとんどの食材を冷凍できます。今回は食材別に、調理時に使いやすく冷凍保存する方法を紹介します。

主食類

まずは主食のご飯と食パンをおいしく冷凍するコツです。

【ご飯】
炊きたての熱いうちに1食分ずつ小分けにしてラップでぴっちり包み、金属製のトレーにのせて急冷すれば、解凍してもほかほかでおいしく食べられます。
【パン類】
ラップで密閉し、保存袋に入れる。食パンに関しては、ラップより「アルミホイル」で包むと急冷でき、トースターでそのまま焼けるので効率的です。

肉類

【肉類】
よく使う分量を小分けにし、ラップで密閉し保存袋に入れて冷凍をします。注意すべき点は、小分けにした肉類は冷凍すると何の肉だったか……判別が難しいので、肉の名称を書いておくことをおすすめします。

もう一つ、買った状態のパックのままの冷凍はNG。空気に触れると肉の酸化の進行が早くなるうえ、肉が乾燥しパサパサの食感になってしまいます。

もし用途が決まっている場合は、冷凍前に肉に下味をつける「下味冷凍」がおすすめです。調味料がよく染み込むだけでなく、調理時の時短、乾燥防止に役立ちます。

チーズもそのまま冷凍

シュレッドチーズはそのまま冷凍してOK!
熱い料理に使うもの向けですが、そのまま使えて便利です。

野菜類は?

野菜類の保存法をご紹介します。

【きのこ類】
きのこは冷凍向きの野菜。冷凍により水分が蒸発し旨みが残り、加熱も通常の状態より素早くできるのもメリット。一度きのこの冷凍を試すと「ひょっとしたら冷蔵よりおいしいかも!?」という意見も続出!

冷凍する際は、ふだんよく調理で使う形状に切ってから、小分け、または保存袋に入れて冷凍しましょう。

【だいこん】
わりと長持ちする根菜ですが、だいこん1本を使いきるのが大変な時にも冷凍保存が◎
だいこんは、ふだん料理で使う形状に切っておくと便利に使えます。
ちなみに、だいこんは冷凍することで細胞壁が壊れるため、生の状態に比べて、味が早く染み込み、やわらかくなるのも早い!煮物も時短で完成するのがメリットです。

【にら】
にらはカットしてそのまま冷凍可能です。炒め物はもちろん、スープにも使えて便利です。すぐにやわらかくなるので、仕上げに加える程度の加熱でOKです。

【トマト】
熟したトマトをすぐに食べられない時には、丸ごと冷凍しちゃいましょう。加熱料理限定の保存方法になりますが、使う時にはすりおろしたり、自然解凍して角切りにしたり。使い勝手が抜群です。

【ねぎ類】
小口切りにした万能ねぎは、我が家では欠かせない冷凍野菜です。ラーメン、みそ汁、煮物の彩りなど、ちょっとあしらうだけで見栄えも良く仕上がります。

ちなみに、たまねぎのみじん切りや、くし切りなども同じく便利です。

みそは冷凍!

みそ屋さんに、みそは冷凍保存がベストと聞いてから冷凍しています。カチカチになりません!ぜひお試しください。

冷凍することで、永遠に長持ちするわけではありません。冷蔵庫や冷凍庫に関しては、それぞれの家の「開け閉めする頻度」「元々の食材の状態」などにより条件が異なるため、いちがいに日持ち可能な期間を断言するのは難しいです。目安としては冷凍保存した食材は1カ月。あくまでも目安です。

また、冷凍保存することで、野菜のシャキシャキの食感は少なくなります。冷凍の最大のメリットは日持ち。工夫次第で時短調理の最強のアイテムになりますが、冷凍保存したものもできるだけ早めに使うように、計画を立てながら料理をすることが理想です。


◆記事を書いたのは・・・はっとりみどり(オウチゴハン研究家)。簡単でおいしい料理のレシピや、旬の食材の調理法など提案しています。

※ご紹介した内容は個人の感想です。

 
 

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