レストランで赤ワインのグラスで乾杯する若いカップルのクローズアップ

【管理栄養士監修】賞味期限切れの「ワイン」はいつまで飲める?開封状態に分けて解説!

2020/07/24

多くの食品や飲料物に記載されている賞味期限ですが、ワインは性質上、食品衛生法で定められている賞味期限の概念とは一致しない部分が多いため、賞味期限の表示がありません。しかし、賞味期限の表示がないからこそ、気になるかたもいるのではないでしょうか?ワインの品質を維持するためにも、正しい保存方法を把握しておきましょう。

ワインは賞味期限がすぎても飲める?

グラスにワインを注ぐ
kuppa_rock/gettyimages

前述のとおり、ワインには賞味期限がないのでボトルやラベルを見ても賞味期限は記載されていません。

しかし、保存状態が悪かったり、開栓してから時間が経ったりなどすると品質が落ちてしまうこともあります。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

【保存方法別】ワインの賞味期限は?

店のトップビューでワインの箱
oilprint/gettyimages

賞味期限は未開封で、正しく保存されていた場合を想定して設定されています。そのため、保存状態が悪ければ、パッケージに記載されている賞味期限よりも早く賞味期限を迎えてしまうこともあります。

もともとワインには賞味期限がなく、パッケージにもその記載はありませんが、保存状態が悪いと品質を落とし、おいしく飲めなくなることがあります。どのように保存すれば、どのくらい品質を保てるのかを把握しておくようにしましょう。

未開封のワインの賞味期限

開栓前でも保存状態が悪ければワインの品質を落としてしまう可能性はあります。ワインは、光を避け、温度差が少なく15℃前後を保つことができ、湿度が65~80%の場所で保存することが理想です。

この条件を満たすために家庭用ワインセラーを購入するという家もあります。もし、ワインセラーまで準備はできないという場合には冷暗所や押入れで保存しましょう。

開封済みのワインの賞味期限

開栓をすればワインは空気にふれて酸化が進んでしまうため、品質が保てなくなってしまいます。とくに、香りと味わいがどんどん劣化していくため、できれば開栓したその日のうちに飲みきってしまうようにしましょう。

もし、飲みきれない場合は冷蔵庫で保存すれば1週間ほどは飲むことができます。ただし、ワインの種類や状態によって、その期間は前後するので注意しましょう。

冷蔵庫で保存したワインの賞味期限

ワインの保存温度は15℃前後が理想的なので、それよりも低温になる冷蔵庫で保存するとワインの温度が下がりすぎてしまいます。そのため、ワインはワインセラーか、冷暗所、押入れなどでの保存が適しています。

しかし、夏場は冷暗所、押入れでは気温が上がりすぎてしまうので、冷蔵庫の冷蔵室よりもやや温度が高く設定されている野菜室で保存しましょう。開栓前であればワインに賞味期限はないので、いつまでも飲むことができます。

開栓後は冷蔵庫で保存して1週間を目安に飲みきりましょう。

冷凍庫で保存したワインの賞味期限

お酒には冷凍するという飲み方があります。ワインも白ワインであればあまり風味に影響しないため、凍らせて飲むことができます。

ただし、赤ワインは、ぶどうの果汁以外にも種や皮も材料として使われているため、白ワインよりも含まれる成分が多く、その成分によって冷凍すると品質の劣化が大きくなります。

そのため、赤ワインは冷凍には適していません。またワインは賞味期限がないため、保存目的ではなく飲み方を目的として冷凍する人が多いようです。

ワインセラーで保存したワインの賞味期限

ワインを保存するための適温は15℃前後なので、冷蔵庫では冷えすぎて、常温では季節によって気温が上がりすぎたり、下がりすぎたりすることもあります。

ワインの保存にはワインの保存環境を整えてくれるワインセラーがよいでしょう。ワインセラーで保存することでワインの品質を保ってくれます。

賞味期限がすぎて傷んだワインの特徴

赤ワインと熟したブドウ
Roxiller/gettyimages

ワインには賞味期限はありません。しかし、保存状態が悪ければ開栓前であっても、品質を落としてしまうことはあります。

そのため、ワインには賞味期限がないからと、状態を確認せずに飲むようなことは避け、必ず製造から時間の経ったワインは飲む前に状態を確認するようにしましょう。

もし、品質が落ちているワインであればいくつかの特徴が見られます。

特徴1:ブショネ

ワインの栓に使われている天然コルクが原因で、カビ臭さや湿った段ボールのような臭いがついてしまうことをブショネといいます。香りが変わるだけなので、安全性に問題はありません。

しかし、ワインにとって重要な香りを損なうため、ブショネはそのワインの価値を著しく落としてしまいます。ただし、自然農法でつくられたワインの場合、開栓直後にブショネのような臭いを感じることがあっても、注いでから数分経つと不快な臭いが消えることがあります。開栓直後の臭いだけでは判断しないようにしましょう。

もし、ブショネであったとしても、加熱によって臭いを飛ばすことができるので、ソースや煮込み料理などの材料として活用しましょう。

特徴2:酸化や熱劣化

ワインは空気にふれると酸化します。ワインが酸化してしまうと、香りや味わいが著しく落ちてしまいます。開栓後は、空気にふれる面を少なくするためにも、ボトルは立てて保存するようにしましょう。

また、開栓前であっても、ワインは保存時に注意しないと酸化してしまうこともあります。ワインは暑い場所で保存していると、ボトル内でワインが膨張してコルクを少し押し上げてしまい、その隙間から液漏れを起こしたり空気が侵入することがあります。

液漏れした場合は、ラベルにぬれた跡がついていたりします。酸っぱい臭いや焦げたり蒸れたりしたような臭いがしていれば、酸化や熱劣化が進んでいるといえます。

【日数別】賞味期限切れのワインはいつまで飲める?

ワイングラスにワインを注ぐ男, 男性の手を保持するボトル
IL21/gettyimages

ワインには賞味期限がありません。

しかし、保存状態が悪ければ開栓前であっても傷んでしまうことがあります。また、開栓をすれば、どんどん酸化は進むので、ワインの品質を保つことがむずかしくなります。

そのため、ワインには賞味期限がないからと状態を確認せずに飲むようなことはやめて、必ずワインは飲む前に状態を確認するようにしましょう。

賞味期限が1カ月すぎたワイン

ワインには賞味期限がありません。そのため、開栓前で、正しく保存ができていればワインはいつまでも飲むことができます。

しかし、開栓をすればワインの品質を保てなくなります。開栓したワインは1週間を目安に飲みきるようにしましょう。

また、購入してから1カ月しか経っていないという場合でも、輸送や陳列の際に何らかの問題でワインの品質が落ちてしまっていることもあるので、飲む前には状態を確認しましょう。

賞味期限が半年すぎたワイン

ワインには賞味期限がないため、正しく保存できていれば、購入から半年がすぎても飲むことができます。開栓すれば1週間を目安に飲みきる必要があるため、開栓してから1週間以上経った場合はなるべく飲むことを避けましょう。

半年の保存期間があれば、ワインは季節の変わり目なども経験しているため、保存方法によっては温度変化の影響を受けることもあるので注意しましょう。

賞味期限が1年以上すぎたワイン

ワインには賞味期限がありません。そのため、ワインの中には何十年と保存され続けているワインもあります。ただし、それだけの長い期間の保存ができるのは、ワインの保存に関する正しい知識があって、理想的な保存環境を維持しているからです。

そのため、何年も管理されずに放置されたような状態で保存されていたワインの場合は、品質が維持できていない可能性もあるので注意しましょう。

ワインの正しい保存方法

地下セラーの背景にガラス瓶から赤ワインを注ぐソムリエのクローズアップショット
IL21/gettyimages

ワインには賞味期限がないため、開栓前で正しく保存ができていれば、いつまでもそのワインは品質を保つことができます。

ワインのおいしさと香りを保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。

常温で保存する

ワインに適した保存温度は15℃前後です。そのため、ワインを冷蔵庫で保存すると、ワインの温度が下がりすぎてしまうので、冷暗所や押入れなどの涼しくて、光の当たらない場所で保存するようにしましょう。

また、コルク栓のワインの場合、コルクが乾くと縮んで隙間ができたり、開栓する際にくずれやすくなるので、横に寝かした状態でコルクにワインが当たるようにするのが理想的です。

ただし、夏場は温度が上がりすぎてしまうため、暑い季節は冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。また、開栓後は季節に関係なく冷蔵庫で立てて保存しましょう。

冷凍で保存する

ワインにはもともと賞味期限がないため、保存目的で冷凍することもありません。しかし、お酒には凍らせて飲むという楽しみ方もあります。ワインも冷凍して飲むことはできます。

ただし、冷凍して飲めるのは白ワインで、成分が違うので赤ワインは冷凍には適していません。また、ボトルのまま冷凍することは、液漏れしたり、ワインの膨張や冷凍の温度に対応していないボトルが割れてしまう危険性があるのでやめましょう。

ワインセラーで保存する

ワインの保存温度は15℃前後と微妙な温度です。そのため、ワインに適した保存環境をつくることは意外とむずかしいのです。しかし、ワインセラーであれば、ワインを保存するための環境を整えることができます。

家庭用の小型ワインセラーは手ごろな値段で購入できるようです。なかには高級ワインの長期熟成にも対応できる加温機能がついた高性能なワインセラーもあります。

ワインの保存方法には要注意!劣化したワインは無理して飲まないようにしよう!

フランス辛口の赤ワイン、グラス、トレンディなピンクの背景に注ぐ
5PH/gettyimages

ワインには賞味期限がありません。しかし、ワインも保存状態が悪ければ、開栓前であったとしても品質を落としてしまうことがあります。

ワインの品質を落としてしまうと、せっかくの香りや味わいが楽しめなくなってしまいます。正しく保存して、ワインの品質を維持するようにしましょう。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


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