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【管理栄養士監修】賞味期限切れの「クッキー」はいつまで大丈夫?開封状態に分けて解説

2020/07/24

焼き菓子であるクッキーの賞味期限は意外と長いです。しかし、賞味期限が切れたクッキーはいつまで大丈夫なのでしょうか。今回は、クッキーの日持ちを開封状態や日数別に解説していきます。クッキーの正しい保存方法や、傷んだときの状態にも言及していきます。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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クッキーは賞味期限がすぎても食べられる?

クッキーは、正しく保存していれば、賞味期限がすぎても食べられるといわれています。クッキーは焼き菓子なので水分が少ないうえ、砂糖の作用で水分も溜まりにくく、比較的長持ちする食品だと考えられています。

ただし手づくりのクッキーは日持ちしないことが多いため、注意が必要です。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

【保存方法別】クッキーの賞味期限は?

自家製焼きたてのオートミールとフルーツクッキー
KateSmirnova/gettyimages

日本では、手づくり風の外観をしていて糖分・脂肪分の割合が全体の4割以上入っているものをクッキーと定義しています。水分の少なさと含まれる脂肪分の状態によって、クッキーのおいしさが左右されます。保存方法によって、どれだけ賞味期限が変わるのか検証していきましょう。

未開封のクッキーの賞味期限

未開封で正しい保存方法で保管されていたクッキーの賞味期限は、スーパーなどで売られている市販のもので数カ月から1年ほどです。ただし、チョコレートが入っていたり、バターの含有量が多い場合は、脂肪分が増えることで賞味期限が短くなる傾向にあります。

専門店などで手づくりのクッキーが売られている場合は、1カ月ほどの賞味期限になっています。自宅で手づくりした場合は、仕上がりにバラつきが出るため、できるだけ早く食べたほうがよいでしょう。

また、防災用の備蓄品として売られているクッキーは、約5年間日持ちするものもあります。

開封済みのクッキーの賞味期限

開封済みのクッキーの賞味期限は、きちっと密封されて正しい保存状態であれば、常温で約4~5日、冷蔵で約1週間、冷凍で約1カ月といわれています。

しかし、温度変化が激しかったり、直射日光が当たっていたり、高温多湿の場所に放置した場合や封が開いていたなどの不備があった場合は、賞味期限内でも風味や食感が悪くなります。

ひどいときにはクッキーが傷んでしまう可能性もあるので、保存状態には細心の注意を払いましょう。

賞味期限がすぎて傷んだクッキーの特徴

白いプレートにバター クッキー
kaorinne/gettyimages

賞味期限がすぎて傷んだクッキーの特徴は、湿気たり、油臭いなどの変な臭いがしたり、ひどい場合には糸を引く、カビが生える、虫がわくなどのいろいろな症状が出始めます。

このような状態のクッキーを口にすることはたいへん危険です。すぐに処分してください。とくに手づくりのクッキーは正しい保存状態で保管しておかないと、上記のような状況にすぐに陥ってしまいます。夏場や梅雨の時季はとくに危険です。

おいしくクッキーを食べるためにも、クッキーの保存状態に注意しましょう。

特徴1:油脂が酸化する

クッキーに含まれているバターなどの油脂は、空気や湿気、光などの作用により、不快な油臭さを発する状態になっていきます。酸化したクッキーは栄養価が落ち、味や、風味も劣化しています。

クッキーが油臭くなってしまっている場合は、食べることはおすすめできません。

特徴2:カビが生える

カビが生えたクッキーを食べることはたいへん危険です。保存状態が悪いと、クッキーにカビが生えます。

クッキーは水分が少ない焼き菓子ですが、冷蔵庫から出したときの温度差で結露が起こったり、高温多湿の場所に放置したなどの経緯があると、付着した水分によってカビが繁殖する可能性があります。

【日数別】賞味期限切れのクッキーはいつまで食べられる?

素朴な背景にチョコレート チップ クッキー
Jelena Zikic/gettyimages

賞味期限切れのクッキーはいつまで食べられるのでしょうか。

クッキーは水分が少ない焼き菓子なので、保存状態がよい場合には賞味期限が切れても食べることはできると一般的には考えられています。

しかし、手づくりで添加物が何も入っていないなどのクッキーは、賞味期限が切れたあとは基本的には食べることはできません。

クッキーの種類や状態によっての違いも理解したうえで、日数別に賞味期限切れのクッキーが食べられるかどうかを見ていきましょう。

賞味期限が1カ月すぎたクッキー

賞味期限が1カ月すぎたクッキーは、保存状態がよければ食べることができるといわれています。ただし、スーパーやコンビニで売られている大量生産のクッキーに限ります。

もともとの賞味期限が短く設定されていたり、手づくりで売られているようなクッキーの場合は、賞味期限を1カ月すぎると酸化を起こしている可能性があります。

酸化したものを食べることは体に悪いので、無理して食べるのはやめましょう。

賞味期限が半年すぎたクッキー

賞味期限が半年すぎたクッキーは、保存料が添加されていたり、チョコレートやバターなどの脂肪分が少ないもので、冷暗所や冷蔵庫などで正しく保存してあった場合は、食べることができるといわれています。

しかし、賞味期限が半年もすぎているので、味は落ちている可能性があります。保存状態によっては、サクサク感が失われていることも考えられます。

食べる際には、しっかりクッキーの状態を確認して自己責任で判断しましょう。

賞味期限が1年以上すぎたクッキー

賞味期限が1年以上すぎていても正しい保存状態にあった未開封のクッキーは、食べられる可能性がありますが、あくまでも自己責任での判断となります。

クッキーがどのような保存状態にあったのかを正確に把握していないと、酸化していたりカビなどが発生している場合があります。

賞味期限が1年以上すぎているクッキーは食べる前に中身をよく確かめて、少しでも変な臭いや味を感じたら、口にするのは絶対にやめてください。

クッキーの正しい保存方法

白い板に設定されたクリスマスジンジャーブレッドクッキー
kobeza/gettyimages

クッキーの保存は、空気にふれさせないように密封状態をつくり、冷暗所に置くことがポイントです。たいていのクッキーには、小麦粉が含まれています。

クッキーをおいしく食べるためには、光・熱・空気を避けることで、酸化やカビの発生を防ぎましょう。

常温で保存する

クッキーは常温で保存することができますが、高温多湿になったり直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。開封済みのものはラップやジッパーつきの袋に入れて空気を抜き、乾燥材もいっしょに入れ、缶や箱へもどしてから保存するとよいでしょう。

チョコレートが入ったクッキーなどは冷やしてもおいしく食べられるため、冷蔵庫で保管してもよいでしょう。冷蔵庫で保存する際は匂い移りに注意して、賞味期限内に食べ切るようにしましょう。

冷凍で保存する

クッキーは冷凍保存することができます。

手づくりクッキーを冷凍する場合は、焼く前の生地の状態で保存することも可能です。焼きあがったクッキーを冷凍する場合は、ジッパーつきの保存容器などで密封して霜がつきにくい状態にして保存しましょう。

自然解凍して食べることもできますが、クッキーが湿気てしまっている場合は、レンジやトースターなどでかるく水分を飛ばすと、より一層おいしく食べられます。

賞味期限切れのクッキーには要注意!無理して食べないようにしよう!

チョコチップクッキー
Nodar Chernishev/gettyimages

クッキーは正しく保存されている場合、賞味期限が切れても食べられる可能性があります。

賞味期限が切れているクッキーを食べる際には、クッキーの状態を確認し、少しでも違和感がある場合には無理して食べないようにしましょう。

参考サイト

 
 

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