整理のプロが教える「物が多いから減らしたい」と考える前にまずやるべきこととは?
2021/02/03
8歳6歳のお母さん、
収納アドバイザーでサンキュ!STYLEライターのayaです。
物を減らしてスッキリ暮らすことに憧れます。
しかし、自分以外の誰かと一緒に暮らす場合は要注意です。たとえ家族共有の物でも減らしすぎると
「ないない!」騒ぎが起きてしまうこともあり、
やりすぎちゃったな(笑)なんてことにもなります。
もちろん、一緒に住む人の物を勝手に処分したら喧嘩になってしまいます。
減らしても困らない物は各家庭で変わってくるものです。
「物が多いから減らしたい」と考える前に、
「その家に必要なものは何か」を見極めることが大事です。
ハサミ
家事作業において、やたらと出番の多いのは
ハサミです。
郵便物の荷解きにハサミ。
繕い物にハサミ。
お手紙の返信にハサミ。
マスキングテープにハサミ。
キッチンでもハサミ。
子どもの工作にもハサミ。
物を減らしたい場合でも、ハサミのように家族皆がよく使う代表選手は、それぞれのデスクにひとつずつ置いたり、使う場所それぞれに置くことをおすすめします。
ハンガー
衣類を畳むことを好む方もいらっしゃいますが、畳むという作業が苦手な方も多いはずです。
畳む手間を省くには、ハンガーで干し、ハンガーのまま掛けて仕舞う方法がベストです。しかし、その為には服の量プラスアルファの量のハンガーを所有する必要があります。
使っていないハンガーを収納する場所も必要になりますが、畳まないということは、家事にかかる負担と時間は大幅に軽減されますし、何より衣類にしわが付かずメリットになります。
我が家では迷わずハンガーを増やす選択をしました。
まな板
まな板は一枚でも料理は出来ます。
しかし、効率、衛生面を考慮すると、重ねて収納できて場所も取りませんから、複数枚持つ方が家事効率は良いと思います。
参考までに我が家では、
檜のまな板を1枚、野菜専用に。
母は何故か昔からプラスチック製を好むので(笑)、母用に大小2枚。
ピザやチーズ、パンなどを切ったままサーブできるしゃれた木のまな板を2枚。
お肉、魚用に、牛乳パックの再利用まな板を2、3枚。
などと、使い分けることが出来るまな板は、効率よく調理を進めてゆくには、むしろ増やしても良いアイテムかもしれません。包丁や菜箸なども同様かもしれませんね。
輪ゴム
この頃はオシャレなクリップが種類多く出回っており、様々なクリップ収納の技があります。
しかし几帳面なやり方は続かないという方も多いのではないでしょうか。
輪ゴムは収納に場所を取るものではありませんが、リーズナブルでいつでもどこでも手に入り、多様性があるので、あえて提案させていただきます。
お菓子の袋留めに。
使いかけの袋入り調味料留めに。
ジプロックのゆるまとめに。
ラップが引っ付かない器の蓋留めに。
何かを束で留めたい時に。
オシャレではないかもしれませんが、輪ゴムですと収納場所に合わせて小さくまとめたり、細長くまとめたり、平たくまとめたりと、ゴムだけに柔軟で、使い捨てできるのも便利です。
専ら、輪ゴム派です。
引き出し
収納上手な方のお部屋には、おしゃれな多段引き出しがあり、とてもうまく利用して整理収納をされていらっしゃるのを見ます。
郵便仕分けのように、家庭内においては誰がとは言いませんが、散らかりがちな郵便物や書類やその他、細かな日用品を振り分けるという作業をする必要があります。その際に一時的に仕舞うことの出来る引き出しがあると見た目の散らかりを防ぐ事が出来ます。
シンプルで買い足し出来る無印のポリプロピレン引き出しは、分類したい物の数ほど買うことができ活躍します。
散らかりの原因となる紙類などは収まっていた方がストレスになりませんね。
かご
収納ケースは、形や色が揃っている方が美しいので、棚に入る程まとめ買いする方も多いと思います。
しかし収納は先に収納ケースを買う前に、その物が適所であるかを見極めることが大切です。慌てて買ったケースが結局使わずに捨てられたり、空のまま置き去りになったり、仕方がないからどこかで使おうかと家をウロチョロしてみたりしませんか?
個人的な志向で「かごが好き」というのもありますが、人の手で編まれた天然素材のかごは美しく、佇まいが気に入ったものはついつい買ってしまいます。
ついつい買ってしまうのを「良し」としているのには、あらゆる収納に使える為です。
かごは、「とりあえず」でも美しいのです。
果物や野菜を入れたり、器を入れたり、お花を入れてみたり、おもちゃの整理に使ったり、もちろん鞄として使ったり、とにかく家中で大活躍です。
そしてかごの良いところは、プラスチック製品とは違い、そこにあるだけで癒されるところです。
多少かさばりますが、かごは仮収納にも実収納にも使える、あると便利なエコ収納アイテムです。
非常用品
いつ大災害が起こるかわからない、近年。
非常用品は持ちすぎる程あっても良いものと思います。水、ガス、米、マスク、生理用品、非常食...。他の物を減らしてでも確保しておきたいものです。
最後に…
物は少ないに越したことはないですが、あまり減らしすぎて暮らしが不便になってしまっては本末転倒です。暮らしやすさを優先した賢い物の持ち方をしたいですね。
記事を書いたのは収納アドバイザーayaでした。
※ご紹介した内容は個人の感想です。