春は積極的に【○○味】を摂るべし!代謝のいい体を作る食材選び&食べ方とは?

2021/04/12

管理栄養士で食生活アドバイザーの、サンキュ!STYLEライターゆかりです。

暖かくなってきて、外に出るのも億劫ではなくなり、活動的に生活している人もいる反面、なんだかシャキッとしなくて体が鈍っているような感覚が続いている人もいるのでは?寒さに耐えるためにエネルギー節約モードになっていた体がうまく切り替わらないと、季節の変わり目に不調を訴えることに…

そんな人に、ぜひ摂ってほしいのが【○○味】の食材!

この記事では、体を活動モードに切り替えてくれる食材とおすすめの食べ方についてご紹介します。

春に摂るべき食材とは?

昔から日本にあることわざの一つに、「春の皿には苦みを盛れ」というものがあるのですが、温かくなって一斉に芽吹く春の野菜には“苦味”が含まれていて、それを摂ることが健康にとても役立つと言われてきました。

春の野菜の苦味には、ポリフェノールや植物アルカロイドなどの成分が多く含まれていて、体の中の老廃物の排泄を促進したり、新陳代謝を活性化させる効果があることがわかっています。

具体的な苦味のある食材と言えば、
● 菜の花
● 山菜(わらび・ぜんまい・たらのめ・ふき・ふきのとう・こごみ・こしあぶら、など)
が代表的です。

食べやすい方法とは?

菜の花は、アブラナ科の野菜で花が咲く直前のもの全般を指すので、アブラナ科の野菜の数だけ種類があります。
(キャベツ、小松菜、かぶ、ブロッコリー、ちんげん菜、ケール、高菜など)

筆者も今季食べた中には、白菜の菜花なんてものもあり、選び方や調理次第で苦みを抑えて食べやすくすることができます。

山菜は、野山に自生する食用にできる植物のことですが、現在では栽培されて出荷されているものもあります。

それでも、1年中店頭に並ぶことはなく、本来の旬より少し早いうちに手にすることができるという状況なので、やはり暖かくなっていく時期に向けて食べられるのは変わりません。


野菜全体に言えることですが、野菜の原種はもともと自生していたものです。
本体は、アクと呼ばれる食べる時に嫌われる苦味などの味が含まれているのが当たり前でしたが、より食べやすく品種改良を重ねることで、今では生のままでもおいしく食べられるようになったものも多くあります。

自然の中で育まれる山菜には、そういった意味でたくさんのアクが含まれていているものが多くあります。
そして、その中の苦味を適量取り入れることが、人の健康に役立つのです。


ただし、いくら体に良いからといっても、摂り過ぎてしまうとマイナスの影響がありますので、ほどほどに食べやすく調理することが大切です。

基本的に山菜は、
1. サッと湯通しする
2. 湯通し後に水にさらす
3. 重曹+湯に長時間漬けて水洗いする
のいずれかの下処理をして食べます。

アクの少ない、うるいやうどなど、山菜の一部はそのまま食べられるものや、アク抜きをしなくても、そのまま天ぷらにすれば気にせず食べられる種類もあります。

旬の味覚をおいしく取り入れよう!

筆者は、天ぷら好きの家族がいることもあって、基本的には採ったその日のうちに天ぷらで食べてしまうことが多いです。

また、天ぷらに向かないアクや独特香りが強いわらびやうどの葉などは、下処理をしてから卵と炒めたり、そぼろと和えたりして食べたりしています。


苦みの抜き過ぎは有効成分が抜けるだけでなく、水に溶けやすいミネラルやビタミンを失うことにも繋がります。

食べられる程度に苦みが抜けたら、油を含むものや少し濃いめの味付けをすることで、苦みに敏感な人でも食べやすくなりますので、ぜひ適度な苦みを取り入れて動ける体へ変えてみてはいかがでしょうか?

★この記事を書いたのは・・・

管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。

※ご紹介した内容は個人の感想です。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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