菜の花

じつは避けたほうがいいかも!?野菜のプロが教える菜の花の「もったいない」食べかた

2025/02/27

日本の春の風物詩でもある菜の花。スーパーに並び始めると、まだ寒い時期でも「もうすぐ春だな」と感じることができますよね。

栄養も豊富な菜の花ですが、じつは意外と「もったいない」食べ方をしている人も…。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、菜の花の「もったいない」食べかたとおすすめ解決策を教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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油と一緒に食べなきゃ「もったいない」!

菜の花

緑黄色野菜である菜の花は、美肌にうれしい抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEが豊富に含まれています。これらの栄養素は脂溶性といって、油と一緒に取ることで体への吸収効率がよくなります。

そのため、βカロテンやビタミンEをしっかり取るには、油で炒める料理や、茹でた菜の花をゴマ油などで和えるナムルなどがおすすめ。また、お肉と一緒に食べることも有効で、豚肉や牛肉などと相性がよいので、ぜひ一緒に炒めてみてください。

また、油と一緒に取ることで、菜の花特有の苦味も感じにくくなります。ふだん菜の花の風味が苦手な人は、オリーブオイルやゴマ油などお好みの油を使って調理してみてください。

最短時間で茹でないと「もったいない」!

コンロ

菜の花の定番料理のひとつが、茹でて醤油や出汁などでいただくおひたしですよね。でもこのとき、できるだけ短い時間で茹でないと、「もったいない」のです。

菜の花には前述のβカロテンやビタミンEのほかに、ビタミンB1・B2や葉酸といったビタミンB群やビタミンCも豊富に含まれているのですが、それらは長時間茹でてしまうと失われてしまう栄養素。そのため、できるだけ短い時間で茹でましょう。

菜の花はほうれん草や小松菜などと比べると、葉と茎とで火がとおるのにかかる時間の差が大きくなるため、茎の部分だけ先に茹で始めてあとから葉を加えたり、茎の部分の太さを半分や1/4に切ってから茹でるなどすると、葉の部分を茹ですぎずに済むのでおすすめです。

「春の味」を栄養とともにしっかりいただこう

早春を彩る野菜の代表格である菜の花は、出回る期間が短い分、シーズン中にぜひ一度は食べておきたい「春の味」。もちろん好きな食べかたがある場合は、お好みに合わせて調理してかまいませんが、もし「ちょっと思いつかないから適当におひたしかな…」と思っていた人は、ぜひナムルや肉料理も試してみてくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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