ダイエットに最適⁉管理栄養士が薦める「冷やし中華」の具材選びとメリット【3選】
2021/06/01
冷やし中華が大好きで、いくつものこだわりがある、サンキュ!STYLEライターのゆかりです。
さっぱりとした食べ口と、色とりどりの具材が特徴的な「冷やし中華」ですが、メリットがたくさんあるのをご存じでしょうか。
この記事では、管理栄養士で食生活アドバイザーの資格を持つ筆者が「冷やし中華」をおすすめする理由と、より効果的な具材選びについてご紹介します。
メリット1:冷えている
「冷やし中華」は、ラーメンと同じ中華麺を使ってつくられますが、大きな違いは水や氷で冷やされ締められていることです。
中華麺は、材料がほぼ小麦粉で、でんぷんを多く含み、糖質が高い食材。
一般的に、糖質が消化・吸収されると血糖値が上がりやすく、エネルギーとして消費されずに残ったものは、中性脂肪として体にため込まれてしまう仕組みになっています。
糖質を避けている人やダイエット中の人に敬遠されがちですが、でんぷんは冷やされると一部が【レジスタントスターチ】と呼ばれる食物繊維と似た働きをする成分に変わる性質があります。
つまり、冷やされた麺の糖質は、実際に含まれているよりも体に吸収される量が少なくなることで血糖値の上昇が抑えられ、便通を改善したり、腸の善玉菌を増やす働きが期待できます。
メリット2:タレに酢が多く含まれている
「冷やし中華」には醤油ダレやごまダレをかけて食べられるのが一般的で、どちらにも酢が含まれています。
酢は、ダイエット飲料としても販売されるようにさまざまな健康効果があり、
● 食べたものをエネルギーに変えて消費しやすくする
● 血糖値の上昇を抑え、体内への脂肪の蓄積を防ぐ
など、継続的に1日15~30mlをとることが効果的なのだとか。
「冷やし中華」のタレに含まれる酢の量は商品によって差がありますが、一般的なレシピでは大さじ1杯(15ml)前後が使われています。効果を期待するのであれば、タレに加えて、食べにくくならない程度に少し酢を足してみてもいいですね。
もちろん、「冷やし中華」以外の食事で酢の物をとったり、煮物に加えたり、炒め物などに酢をかけて補っても◎。
メリット3:バランス良く栄養をとりやすい
「冷やし中華」の具材としてよく見る組み合わせには、ハム、卵、きゅうり、トマト、わかめがあり、タンパク源・野菜・海藻などと幅広い種類が使われるので、一皿でもバランスを整えやすい料理といえます。
ただし、商品やお店によっては、飾り程度にしか具がのっていないこともあるので、その場合は例外。できるだけ種類が多く、麺に負けないくらいの量がのっているものがおすすめです。
個人的には、冷やし中華の具材を選ぶ際は次のようなポイントを意識しています。
◇ こってりとした肉は避ける(チャーシューなど)
冷えて脂が固まるとおいしくない、脂肪が多いのでカロリーが高くなるため。
◇ 緑黄色野菜をメインに野菜を選ぶ(トマト、パプリカ、ほうれん草など)
ビタミンやミネラルが多め、彩りが華やかで視覚で満足度を高められるため。
◇ 海藻やきのこを加える(わかめ、もずく、海苔、しいたけの甘辛煮など)
食物繊維が多く噛む回数が増えやすい、食事に時間がかかり満腹になりやすいため。
この「冷やし中華」の場合、タンパク源に絹豆腐、野菜にミニトマト・茹でた小松菜・にんじん・キムチ、海藻はもずくをチョイス。
さらに、刻んだくるみ・ローストアマニ・チアシード・黒すりごまをまぶして、良質な油(オメガ3脂肪酸)を追加し食感の変化も加えてみました。
盛りつけを少し工夫するだけで、「冷やし中華」に見えないおしゃれな料理に見せることも◎。
タレは少なめにかけ、和えながら食べるくらいにすると、濃い味によって食が進むのを抑えてくれますよ。こんな一皿なら、おかずがなくても十分に食べ応えがあり、食材もバランスよく取り入れやすくなります。ぜひ、紹介した内容を参考に、「冷やし中華」を食べてみてくださいね。
★この記事を書いたのは・・・管理栄養士&食生活アドバイザーのゆかり
5歳女の子のママ。食材記事の監修、食育サイトの栄養相談などで活躍中。
食べること、料理することが好きなワーカーホリックです。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。