「親子の毎日を笑顔に!」
6人のサンキュ!グラマーで発足した「あすにつなぐ生活育チャレンジ」略して「あす育」。第2回のテーマは「暑さ対策」です。親子を暑さから守るコツを医師に聞いてみました。医師がすすめる効率的な水分・ミネラル補給法「点滴飲み」とは? あす育メンバーの「暑さ対策」のお悩みにもお答えいただきました。
■あす育!チャレンジとは
「親子の毎日を笑顔に!」 それがサンキュ!世代の最大の願い。子どもの心と体の成長に必要なことを、サンキュ!・生活育チャレンジと伊藤園・健康ミネラルむぎ茶が提供する体験を通して、6人のあす育メンバーがリポートしていきます!
夏は、暑さによる子どもの体調が心配…!
今回の先生/
千葉中央メディカルセンター 消化器内科 黒沢哲生医師
埼玉県熊谷市出身。群馬大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院、関東中央病院消化器内科での研修を経て現職。ブログなどを通じて、身近な健康問題や医療についてわかりやすく解説。伊藤園も参加している暑さ日本一の記録を持つ熊谷市、浜松市、四万十市、多治見市、山形市がタッグを組んだ「アツいまちサミット」にも参加し、暑さ対策についての啓蒙活動を行っている。
そもそも暑さで体調を崩すというのは、大量に汗をかくことで体内の水分やミネラルのバランスが崩れたり、体温調整機能が働かなくなることが原因です。それにより、体内に熱がこもり、体調を崩すことにつながるのです。
とくに体温調節機能が未熟な子どもや、暑さを感じにくく体温調節機能が低下している高齢者は注意が必要です。また、水分を蓄える筋肉量が少ない女性も熱中症のリスクが高いといえます。
屋外はもちろんですが、屋内や夜間こそ暑さ対策が必要です。気密性の高い住宅では、日中の太陽光によって壁や天井に熱さが蓄えられ、夜間に放射熱となり室内に流れ込みます。夜になっても、室温が下がりにくいことがあるのです。夜間、室内で熱中症になって救急搬送される方が少なくありません。夜でも油断せず、しっかり対策をしていきましょう。
また、マスク着用時も注意が必要です。マスクをしていると口のまわりに熱がこもり、呼吸から体外に熱が放出されにくい状態になります。その結果、体温が上昇してしまうのです。そのうえ、口の中が湿っているので、のどの渇きを感じにくくなります。マスクをはずす手間もあり、水分をとらないまま時間がたっていたということになりがちです。
マスクをしているときはとくに意識して、お子さんへ水分補給を促すようにしましょう。
不感蒸泄(ふかんじょうせつ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 人間の体からは目に見える汗のほかに、皮膚や吐く息からも常に水分が失われています。
汗をかくと水分だけでなく、ミネラルも失われることになります。ミネラルは5大栄養素の1つで、体の健康維持に必要な栄養素です。体内で作ることができないので、食品や飲料から補給する必要があります。とくに夏は、水分とミネラルのバランスが崩れないように、こまめな水分・ミネラル補給が大切です。
※5大栄養素とは、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルのことをいいます。
黒沢医師もオススメする効率的な水分・ミネラル補給法「点滴飲み」とは?体調や生活シーンに合わせた飲料選びにも注目!
水分とミネラルを補給するのに、効率的な方法があります。それは点滴のようにこまめに補給する「点滴飲み」です。水分やミネラルは一気に補給しても、体にうまく吸収されず、汗や尿として排出されてしまいます。1時間にコップ1杯程度を目安にこまめに補給する「点滴飲み」がおすすめです。
とくに、汗をかく外遊びの前後、入浴の前後、睡眠中も汗をかくので就寝前、起床後などは意識して補給しましょう。
日常生活や適度に運動をしたときの暑さ対策飲料としておすすめなのは、ミネラル入りむぎ茶です。手軽にミネラル補給ができるうえ、無糖でカロリーゼロ、カフェインゼロなので、お子さんも安心して飲むことができます。
激しいスポーツや大量の汗をかいたときは、体内への吸収が早いスポーツドリンクもいいでしょう。ただし、スポーツドリンクは糖分も多く含まれているので、飲み過ぎないよう注意してください。脱水症状のときは、経口補水液が有効です。しかし、自己判断で摂取せず、食事療法の一環として医師の指示のもと飲むようにしましょう。
子どものパジャマは何を着せる?水分補給は常温がいい?あす育メンバーの「暑さ対策」に関するギモンに先生がお答え!
黒沢先生のお話のあとは質疑応答タイム。子どもの暑さ対策は日々、みなさん、苦労しているようで次々、質問が飛び出します。
「長男は暑さに弱くすぐに疲れてしまいます。どうすればいいですか?」
「無理をさせず、体が熱くなったときは首元を冷たいタオルや保冷剤で冷やしてあげて」と黒沢先生。なんでも、太い血管が通っている首を冷やすと、冷えた血液が全身をめぐり効率よく体温を下げることができるのだそう。
「子どもに飲ませるのは、常温のほうがいいのでしょうか?」
「常温のほうが体の負担は少ないといわれています。でも、夏場、体が熱くなっているときは、冷たい飲料でも問題はないと思います」とのお答え。冷たい飲み物を飲むことで、体を冷やすこともできるそうです。ただし、一度に大量に飲むとおなかを壊すこともあるので、一気飲みは控えたほうがよいとのこと。
「子どもはスポーツドリンクを飲みたがるんですけど…」といった質問には、
「スポーツドリンクは糖分を含んでいます。日常的に大量に飲むのはおすすめしません。すごく汗をかいたときはスポーツドリンクでも問題ありませんが、日常的に飲むのであれば、水分とミネラルの補給ができる健康ミネラルむぎ茶がおすすめです」
ほかにも、エアコンの温度設定や寝るときの衣類などについての質問が。夏の夜、子どもたちの快適な睡眠環境づくりはママたちの一大テーマなのです。
黒沢先生からは、「エアコンは風量を弱にして、体に直接風が当たらないように気をつけて、朝までつけておくのがいいでしょう。パジャマは速乾性のある素材のものであれば、半袖でもいいと思いますよ。ただ、寝ている間、おなかから足首にかけて冷えないよう布団をかけて。下半身を冷やさないことが大切です」と教えていただきました。
1時間のレクチャーもあっという間に終了。この日、得た知識で暑さを乗りきりましょう。
屋外はもちろん、家の中でもこまめな水分補給が大切なことを知りました。そこで…お子さんと一緒にオリジナルのマイボトルを作ってみませんか? 透明のボトルに絵を描いたり、シールを貼ったり、思い思いに彩りましょう。世界にひとつだけ、自分で作った自分だけのオリジナルマイボトルなら愛着もひとしお。使うよろこびによって、点滴飲みを習慣づけることができます。透明ボトルなので、どれくらい飲んだのか一目瞭然なのも便利です。
ボトルに入れる飲み物は、健康ミネラルむぎ茶の希釈用缶やさらさら健康ミネラルむぎ茶を使って、お子さん自身で作ってみてはいかがでしょうか。子どもたちにとっては、どんなことも挑戦。マイボトル&麦茶作り、レッツチャレンジ!
■あす育チャレンジ!メンバーの紹介
(後列左から)
●さっきーさん 子どもは6歳と3歳の女の子。自宅で料理教室を主宰。夏の外出時には凍らせたペットボトルや水筒が必需品。インスタグラム:@morehapilife_saki
●Sakiさん 元航空会社のグランドスタッフで、現在は専業主婦。子どもは3歳と1歳半の男の子。長男は暑さに弱く、疲れがちなのが気がかり。インスタグラム:@s_fam.amour
●林優実さん 3歳と0歳児のママで、現在育休中。納豆やモロヘイヤ、わかめなど、意識的に食べていたものは整腸作用もあって◎。インスタグラム:@yun.for
●ちひろさん 4歳男児の双子のワーキングママ。自家製梅シロップでつくるジュースは子どもたちも大好き。クエン酸を補給して暑さ対策。インスタグラム:@tomokeimam
(前列左から)
●渡邉有紀さん 6歳の男の子のママ。スポーツ好きの息子に、健康ミネラルむぎ茶はアスリートも飲んでいる無糖のスポーツドリンクだと教えたい。インスタグラム:@kenmama89
●高田なみこさん 子どもは7歳の女の子と6歳の男の子。IT企業で働くワーキングママ。日よけも兼ねて、夏のお出かけファッションには帽子がマスト。インスタグラム:@taka_namy
協力/株式会社伊藤園