朝一杯レモン水を飲む。なんとなく健康や美容によさそうだけど、実際にはどんな効果、効能があるの?作り方は?飲み過ぎても大丈夫?
この記事ではレモン水の基本の作り方、うれしいメリットから気をつけたいデメリット、アレンジレシピまでたっぷりご紹介します。この記事を参考に朝1杯のレモン水習慣はじめてみてください。
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レモン水の効果・効能は?
いろいろな美容法、健康法があるなか、レモン水を取り入れることによる効果、効能にはどんなものがあるのでしょうか。レモンの栄養素ビタミンやクエン酸に注目しながら6つ紹介します。
1.風邪の予防効果
レモンに含まれるビタミンCは、風邪予防に効果的です。疲れやストレスで消耗されてしまうビタミンCを、レモンに含まれているビタミンCで補います。
また、体内に侵入した細菌に対抗する役割を持つ白血球やリンパ球はビタミンCをたくさん含んでいます。レモンからビタミンCを摂取することで白血球やリンパ球の対抗力が上がり、風邪の予防になる、ということです。風邪をひいてしまっても、ビタミンを摂取することで回復を早める効果も期待できます。
風邪がはやる時期にレモン水はとくに取り入れていきたいですね。
2.美肌効果
美肌のために重要な栄養素、ビタミンCがレモンには含まれています。ビタミンCにはコラーゲン合成を助ける働きがあるので肌の弾力やハリを保ち、老化防止効果、酸化防止効果、くすみやしみの原因となるメラニン生成を抑制する効果があり、美肌には欠かせない栄養素です。
またレモンの酸味には古い角質を取り除く効果、毛穴のつまりを防ぐ効果があるので、日差しの強い日だけでなく、毎日の摂取が理想です。
3.ダイエット効果
レモンに含まれるエリオシトリンにはメタボリックシンドロームの予防改善や脂肪吸収を抑える効果があることが推測されています。また、クエン酸は新陳代謝を高めてくれるので、太りにくくなるとされています。
さらに、当分の多いジュースの代わりにレモン水をのむことで糖質が抑えられ、空腹感を抑えられるので食べ過ぎを防止することもできます。
4.口臭予防効果
クエン酸には殺菌作用があるので、口臭の原因となる口腔内細菌の増殖を抑える働きが期待できます。唾液量が増えることで細菌を洗い流してくれるので、この点でも口臭予防の効果が期待できるといえるでしょう。
とくに口臭が気になる朝、歯を磨いたあとにレモン水を取り入れるのはとてもいい習慣です。
5.骨密度アップ
レモンに含まれているクエン酸にはカルシウムなどのミネラルを腸から吸収しやすくする「キレート作用」があります。カルシウムと一緒に摂取することで、骨密度がアップし、骨粗しょう症の予防も期待できると言われています。
6.リラックス効果
レモンの香りで心が落ち着いたり、リフレッシュしたことはありませんか。レモンそのものの香りが心身をリフレッシュし、心を明るくしてくれます。 冷静になりたいときや集中したいとき、やる気を高めたいときににも効果をもたらしてくれます。
基本のレモン水の作り方
レモン水の材料とレモンの切り方
材料はコップ1杯の水、約200mlとレモン半分です。レモンはくし切りにカットするか、輪切りにカットして皮のまま入れます。半分に切ったレモンをしぼって果汁だけいれるやり方もあります。
基本のレモン水の作り方
レモンの皮をよく洗い、くし切り、または輪切りにカットします。お水にレモンをしぼり、皮のまま入れて、完成です。
作り置きする場合は、レモンをスライスしたもの、またはくし切りしたレモンを1リットルほどの水に入れておきます。あまり長い時間入れておくと渋味がでついてしまうので24時間を目安に飲み切るようにしましょう。
レモンの皮にも栄養があるので皮ごと入れますが、皮はよく洗ってください。
ホットレモンの作り方
ホットレモンもおすすめです。お湯を沸騰させて、人肌になるまで冷まし白湯を作り、レモン果汁を入れます。冷えている身体を温めることができ、代謝アップや便秘解消などのデトックス効果が期待できそうです。
シナモンパウダーやショウガを一緒に入れてもいいですね。
レモン炭酸
レモン炭酸を作る場合は、作り置きだと炭酸が抜けてしまうので、その都度作るのがおすすめです。炭酸水200mlにレモン果汁を大さじ1加えます。はちみつやガムシロップを少し加えると飲みやすくなりますが入れすぎには注意してください。
はちみつレモン
レモン水やホットレモンに、お好みの量のはちみつを加えるのもおすすめです。レモンとはちみつの相性はよく、はちみつは水分を保つ力があるので、のどの乾燥が気になるときに効果的です。
レモンスポーツドリンク
塩分や糖分が補えるスポーツドリンクをレモン水で作ってみましょう。少量のお湯で砂糖、またははちみつ大さじ4と塩小さじ2分の1を溶かします。そこにレモン果汁大さじ1と水1リットルを加えて完成です。
レモン水の持ち運び方
プラスチックなどのボトルに、ミネラルウォーターと輪切りにしたレモンを入れれば、レモン水を作りながら持ち運べるのでいいですね。レモン水は見た目のさわやかさも魅力の1つなので透明のボトルに入れて持ち運べば、飲むたびにテンションが上がりますね。
水筒やペットボトルは大丈夫?
金属製の水筒には絶対に入れないでください。レモンの酸によって金属が溶けだしてしまうことがあります。内側が金属でなければ大丈夫です。水筒の取り扱い説明書を見るのが安心です。
ペットボトルでしたら問題ありません。ミネラルウォーターが入ったペットボトルの量を少し減らして、そこにレモンを加えて持ち運ぶのもいいですね。
いつ飲むといい?
レモン水は昼夜問わずいつ飲んでもいいのですが、ベストタイミングは、朝です。レモンに含まれているリモネンという成分は体内時計のリセットに効果的ともいわれているので目覚めが悪いかたや、すっきり起きたいかたは朝、レモン水を飲むのがおすすめです。
また、レモン水を飲むことで新陳代謝を高め、体を温めてくれるので、まだ体温が上がりきらない寝起きに飲むとしゃきっとします。
脳梗塞や心筋梗塞の予防によいとされる「朝、コップ一杯の水」を、レモン水に置き換えるのもいいです。ただ、水を飲むよりもいいようです。コップ1杯の水を飲む健康法と、レモンの効果効能を同時に得られます。1日だけ飲むのではなく習慣にするといいでしょう。
レモン水を飲む際の注意点・デメリット
ここまで、レモン水のいい側面だけを紹介してきました。たくさん飲みたくなりますよね。しかし飲む際の注意点、デメリットも忘れてはいけません。デメリット、注意点を解説します。
胃に負担がかかる
レモンは酸性が強いため、飲みすぎは胃腸に刺激を与えてしまいます。また、消化を促進する働きもあるので、飲みすぎるとおなかをくだしてしまう可能性や、ビタミンCを過剰に摂取することで吐き気や嘔吐を引き起こす場合があるので、1日の摂取量は200ml~300mlを目安にするといいでしょう。
歯のエナメル質
レモンの強い酸性は、歯のエナメル質を溶かす性質を持っているので、注意が必要です。歯のエナメル質が溶けてしまうと知覚過敏症や虫歯の進行が早くなってしまいます。あまり長い時間口にいれておかないようにすることや、レモン水を飲んだ後30分は歯を磨かないようにするといいでしょう。
朝レモン水を飲むときは歯を磨いた後がよさそうですね。
紫外線に注意
レモンに含まれる「ソラレン」という成分は紫外線の吸収を高めます。せっかく美肌のためにレモン水を飲んでいるのにシミやそばかすなどの肌トラブルは避けたいところ。レモン水を飲んだ後は紫外線対策をして出かけるようにしましょう。
甘味料に注意
レモン水につい加えたくなるガムシロップやお砂糖ですが、カロリーや糖質のとりすぎにならないよう、もし加えるなら量に注意しながら加えるようにしましょう。
また、ミネラルウォーターにレモンを加えた手作りのレモン水は、カロリー糖質ともにゼロに近いですが、市販のレモン水には甘味料が含まれている可能性があるので注意してください。
アレンジもおすすめ
おいしい!レモンジンジャーエール
レモンのさわやかな酸味と、ジンジャーの辛さにはちみつの甘さが加わりました。レモンの輪切りも入ってカクテルのような、おしゃれドリンクのレシピです。
調理時間目安:10分
ミント・レモン・ティー
いつもの紅茶にレモンとミントの葉を添えて。レモンの酸味とミントの葉のスッキリ感が楽しめます。
調理時間目安:5分以内
レモンのグラニテ
レモンを器にした、かわいらしいグラニテレシピです。おしゃれな見た目で作るのもむずかしく見えますが、とても簡単な工程でできるので、おやつとして、お口直しとしてぜひ作ってみてください。
レモンのグラニテ(アルコール)
レモン水とワインを使ったおとなのためのレモングラニテレシピです。凍らす時間は必要ですが、複雑な工程はないのでぜひ特別な日のお口直しに作ってみてはいかがですか。
レモンゼリー
レモン果実、水、炭酸をゼラチンで固めてさわやかなゼリーにしました。レモン果実が入っているのでレモンの酸味をたっぷりと楽しめます。
カロリー:128kcal
調理時間目安:1時間
レモンパンナコッタ
牛乳と生乳で作る濃厚パンナコッタとレモンの組み合わせは、さわやかなスイーツです。レモンを贅沢に1つ使って、レモンの輪切りのトッピングもポイントです。1時間ほどで冷え固まるので気軽に作れるスイーツです。
調理時間目安:1時間20分
まとめ
レモン水の効能や期待できる効果、基本的なレモン水の作り方、デメリット、アレンジレシピをご紹介しました。
朝1杯のレモン水は、健康や美肌に気を遣うかたには手軽に取り入れられる健康法ですね。続けることで効果を実感できると思うのでぜひ続けてみてください。ただ、飲み過ぎることでデメリットになってしまうこともあるので、万能薬だと思ってレモン水だけに頼ったり、飲みすぎたりしないよう注意してレモン水を取り入れてみてください。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。