トイレが流れなくて困った!知っておきたい防災アイデア【生活編】
2021/09/29
自然災害がいつ起こるかわからない日本。いざというときはどうすればいい?避難の仕方やその後の生活など、災害時には不安がいっぱい。実際の困り事、心配事をもとに、備えられることを考えましょう。
<教えてくれた人>
アベナオミさん
宮城県在住。2男1女のママイラストレーター・防災士。東日本大震災をきっかけに防災意識が高まり、防災士の資格を取得。子育て中のママならではの視点で語る、日常で実践しやすい防災アイデアが人気。
困った!トイレが流れない!!
携帯用トイレを家族分用意しておこう。
災害時は「トイレは流さない」が鉄則です。たとえ水が流せても下水管が破損していたり、マンションでは下の階に汚水が漏れるなどのトラブルも。携帯用トイレを買っておき、家族で事前に使ってみるのがおすすめ。
心配!子どもと離れているときに被災したら。。。
幼児には家族写真つき迷子札を持たせて!
幼児の場合は迷子札をリュックなどにつけて。一緒に家族写真を入れておくと、災害時の混乱のなかでも家族に引き継ぎやすくなります。家族でいざというときの行動を決めておくのも忘れずに。
困った!停電でテレビもスマホもダウン。情報が入らなくて不安だった
今どきは充電器は必須!車の電源を利用しても。
携帯電話は通信手段であると同時に情報収集には欠かせない道具。充電器は必ず用意しておきましょう。車があれば充電もできますが、忘れてはならないのがガソリン。半分以下になったら給油するなど、ふだんから備えましょう。
心配!子どもを背負って非常袋なんて持てない!
ママバッグ+防災アイテムで、最強のバッグに!
まだ歩けない子どもを抱えて重い非常用持ち出し袋を持つのは無理です。また、外出時に災害に遭う可能性を考えて、ふだんのママバッグに災害に役立つ物をプラスして。最強のママバッグになりますよ。
今すぐ始めよう!防災の備えチェックリスト
災害の種類や被害の状況により、自宅避難か避難所か、選択は分かれます。さらに自分の家族の状況を考えておくのも大切。基本の備えをもとに、必要な物を吟味しましょう。
自宅避難用ストック
電気、ガスが止まっても、3日間は過ごせる量の食料・水を備蓄しておくことが基本。また、節水のためのグッズなどもあると便利。
□ 水
□ トイレットペーパー
□ ごみ袋
□ 保存のきく食品
□ レトルト食品・乾物
□ ラップ・アルミホイル
□ キッチンばさみ
□ バケツ・タライ
□ カセットコンロ・燃料
□ ライト・ランタン
□ 非常用携帯トイレ
非常用持ち出し袋の中身
避難時にいちばん大切なのは命を守ること。あれこれ詰め込まず、必要な物を吟味して、安全に持ち出せる量にまとめましょう。
□ 水
□ ウエットティッシュ
□ 携帯食
□ 携帯電話・モバイルバッテリー
□ ラジオ・電池
□ 軍手・マスク
□ ビニール袋
□ 救急セット
□ 常用薬
□ ライト・ランタン
□ 健康保険証の控え
□ 数日分の着替え
□ 保温用アルミシート
□ 非常用携帯トイレ
*みんなの「困った!」「心配!」は、震災などを経験したママの声から集めました(『サンキュ!』モニターアンケート〈5月実施、回答者数=219〉)
参照:『サンキュ!』2021年10月号「防災BOOK」より。掲載している情報は2021年8月現在のものです。監修・イラスト/アベナオミ 構成・文/田久晶子 編集/サンキュ!編集部